ナギ(那木、竹柏)
別 名:ナツノキ/センニンビキ/チカラシバ
英 名:nagi
花言葉:なし
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海が穏やかな「凪(なぎ)」にかけ、海の安全を司る御神木として、平安時代からナギに対する信仰が熊野系の神社で始まった。奈良の春日大社、和歌山の速玉大社などのナギが有名。
また、旅の無事を祈ってナギの葉をお守りにすることもあった。
海運とは別に、ナギの葉が縦方向には裂けにくいことから、縁が切れない=夫婦円満、恋愛運がアップする、商売繁盛につながるなどとしても葉をお守りにする風習もある。
ナギとは・・・
・マキ科マキ属の常緑針葉樹。暖地性であり、植栽適地は関東以西となる。日本のほか、台湾や中国にも見られる。
・日陰にも耐えるが、基本的には日向を好む。
・葉が「コナギ」という水生植物に似ていることから名付けられたもので、本来、海の凪との関連はない。
・広葉樹のような葉は中心に葉脈がなく、また分厚いため、ゴムのようにツルンとした触感がある。陽光を浴びると美しく、ご神木にふさわしい輝きを放つ。
・雌雄異株だが、初夏に花を咲かせ、秋にはブルーベリーのような実を付ける。実は直径2センチ弱で表面が白い粉で覆われているものが多い。
・成長が遅く、手間がかからないものの、20m近くまで育つ大木であり、一般家庭で庭木として利用されることは少ない。ミニ盆栽などとして屋内向けに販売されているものが多い。