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カツラ(桂)の剪定

カツラ(桂)の剪定

カツラ(桂)の剪定を図解します。

桂は、紅葉がキレイでハート型の葉、そして甘い香り・・・と思わずシンボルツリーにしたくなる庭木ですが、成長が早く、街路樹にも使われるような大木(高さ30m)になりますので、一般家庭では高さや横幅を抑えて観賞したいところです。数年放置して一気に剪定すると枝がゴツゴツとして、桂らしい柔らかさが台無しになりますので、最低でも年に一回は剪定するのが望ましいです。

カツラ(桂)の剪定時期

・落葉期の12月~3月または、春先の成長が一段落した6~7月に剪定するのがベストです。年に一回の場合は、落葉期に剪定します。ただし、現実的には、ご近所に落ち葉を撒き散らしたくないという理由から、10月~11月の紅葉時期に剪定することも多いものです。私の経験上、相当荒っぽい剪定ではない限り、紅葉時期に剪定しても特段問題はないと思われます。

 

カツラ(桂)の剪定方法

・柔らかな枝葉を観賞する庭木ですので、剪定ばさみや刈り込みばさみで手入れすることはあり得ません。木バサミを使って枝を抜いたり、葉先を整えたりします。

 

カツラ(桂)剪定の具体例

・上にある画像は3本株立ちの桂を手入れしたbefore&afterですが、この過程について解説します。

 

①高さを抑える。

目隠しにしたいとか、他の木とのバランスを取りたいとか、個別の要素がいろいろあるでしょうから、御自宅の都合に合わせた高さで最頂部を切ります。現実的には2~3mでしょうか。自宅にある脚立等で無理なく剪定できる高さにするのがおすすめです。切る位置は枝分かれしているところです。最頂部を棒のように切り揃えてはいけません。

カツラの剪定

左の画像のような円形にします。ポイントとしては、あまり揃えすぎないことです。モッコクやモチノキのような昔ながらの庭木は、頭をまん丸に揃えるのが伝統的な手法ですが、カツラやヤマボウシなどの雑木類は揃え過ぎると不自然になります。

②太い枝を元から切り除く。

モミジの剪定などで顕著ですが、不慣れな人が剪定すると、おそるおそる細かな枝先をいじり続けるので、結果的に全体が不自然になったり機械的になったりします。剪定に慣れた人は、木のシルエットを乱している太い枝を瞬時に見極めて元から切り取るので、剪定する枝数が減り、時間のロスが少なく、なおかつ自然な仕上がりになります。どれが不要な枝か見極めるのは、訓練が必要ですが、基本的には、縦横問わず他の枝とクロスしているもの、他よりも元気が良すぎる枝です。

 

③細かな枝を調節する。

桂は一箇所から複数の細枝が不規則に生えるのが特徴的で、これが素人泣かせです。いくつかの枝で剪定方法を例示します。

 

(剪定例A)

もっとも分かりやすい例です。枝先を分かれ目で軽く切っただけです。どんな庭木でも基本は「Yの字」になるように残します。木の上の方なら、一段下の分かれ目で剪定し、もっと葉数を減らしても大丈夫です。

 

(剪定例B)

次は枝先を切らない例です。カツラのような雑木類は、すべての枝先を切り揃えると不自然になりますので、場所によってこうした方法を組み合わせると仕上がりが柔らかくなります。基本の「Yの字」になるよう、真ん中の細枝を切っただけです。

 

(剪定例C)

今度は少し困惑するパターンですが、桂にはありがちな枝振りです。真ん中の2本を元から切り除きます。枝先を切り揃えるかどうかは、周囲の枝とのバランスで考えます。

 

(剪定例D)

最後にもっとも桂らしい、ややこしい枝です。上左(剪定前)→上右→下左→下右(剪定後)の順です。どこから切っていいか分からないときは、まず枝を「左右非対称」になるように整理します。左右対称は人工的な感じがするので避けるのが基本です。また、樹木は長い年月の間には、枝が左右非対称になるものなのです。

周りの枝とのバランスによっては、下右の状態までせずに、途中で止めるのもありです。

 

以上のような方法で、「上から順番に」剪定します。そして全体の形が「円錐形」あるいは「長楕円形」になるように剪定します。

 

カツラは別名を「香の木」といいます。紅葉した葉が特に匂うのですが、剪定中もほのかに、お香のような香りがしますので、神聖な気持ちで作業できます。

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