タニウツギ(谷空木)
別 名:ベニウツギ、タマウツギ、タウエバナ
火事花、死人花、葬式花
英 名:Japanese weigela
花言葉:豊麗
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タニウツギは上記の別名のとおり、花の美しさと裏腹に縁起の悪いものとされる。
「空木」(中が空洞)であり材の使い勝手がよいため、葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことや、花が燃えるように美しく、花の時季には辺り一面が山火事になったように見えることからか、「火事花」とされ、彼岸花などと同じように家に持ち込むことさえ忌み嫌われた。
タニウツギとは・・・
・北海道から九州まで、主に日本海側に自生するスイカズラ科タニウツギ属の落葉広葉樹。
・名前のとおり谷間に自生するため、乾燥にはやや弱いが、基本的にかなり丈夫で、環境適応力が高い。成長は早く、高さは2~3m程度に達する。
・地際から分岐して株立ち状に育つ。また、徒長枝も数多く発生する。不要な枝は株元から切除する。
・春から初夏にかけてたくさんの花を咲かせる。田植えの時季に咲くことから「田植え花」という別名もある。夏から秋にかけて狂い咲きしている個体も多い。
・日本で咲くウツギの中ではもっとも美しい部類であり、縁起が悪いと知ってか知らずか、いわゆるガーデニングにおいては人気がある。
・紫色の葉の園芸品種は庭を彩るカラーリーフとして使われる。