サザンカ(山茶花・茶梅)
別 名:ヒメツバキ、コツバキ、チャバイ、カタシ
英 名:sasanqua camellia
花言葉:赤花=謙譲、白花=愛嬌
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サザンカを植える方角は、北西、北、北東、東南が吉。
花全体が「ボトッ」と落ちるツバキに対して、花びら単位で落ちるサザンカの方が縁起が良いという説が有名。
ただしこれは、江戸時代にサザンカを売り出そうとした園芸業者が、当時、高い人気を誇っていたツバキにケチをつけるために流布したのではという話もある。
秋咲、寒咲、春咲と開花時季の違いや、一重、八重、大輪、小輪と花の大きさ、形の違いから120種類以上の園芸品種があるが、実際に植える場合は、方角と花の色にも留意した方がよいかもしれない。
サザンカとは・・・
・本州南部、四国及び九州に自生するツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。ツバキとともに世界に知られるが日本特産の花木。
・ツバキに比べるとより暖かい地を好むが、成木になれば耐寒性がある。日陰、潮風、強い刈り込みに耐え、基本的には丈夫な性質を持つ。成長スピードはやや遅めだが、高さ10mを超えて育つものもある。
・一重咲きの白花を原種とするが、江戸時代初期にはすでに数多くの園芸品種が栽培されていた。童謡で知られるように北風がピューピュー吹いているころに開花するイメージが強いものの、3月頃まで咲いているハルサザンカ系と呼ばれるものがある。
・素人にはツバキとサザンカの見分けがつきにくいが、サザンカは若い枝に毛があり、ツバキより葉が小さく平面的である。枝ぶりはサザンカの方が良いとされる。
・一輪一輪をじっくりと観察すると繊細で美しく、江戸の庶民が酔いしれた気持ちが分かるが、現代では植えられることがグッと減っている。これはチャドクガと呼ばれる毒毛針を持つ害虫の被害によるものが大きい。チャドクガの被害を防ぐには定期的な消毒と枝抜き剪定が不可欠である。