クヌギ(椚)
別 名:ツルバミ、クノギ、ドングリノキ
英 名:sawtooth oak
花言葉:穏やかさ
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クヌギ=「苦抜き」と解釈し、縁起が良いとする。
また、苦労なく金持ちになることを強く願って、クロガネモチと一緒に用いる方法もある。
シイタケのホダ木になったり、良質な薪の材料になったりと日本人には縁の深い木だが、日本書紀では天皇が「国の木(クニキ)」と命名したという説話もあるそうだ。
クヌギとは・・・
・東北地方南部以南に自生するブナ科の落葉広葉樹。高さは15m程度まで育ち、雑木林を構成する代表的な樹種として知られる。樹液にはオオムラサキやカブトムシが集まるなど、森の生態系の立役者となっている。
・葉が大きく、根っこが深いことや枝の出方が粗いことなどから庭園に用いるような木ではないが、雑木ブームで個人宅に植えられることもある。
・日当たりを好み、成長は早い。薪として利用されたのは株ごと切り倒しても数年で薪として使えるような太さに復活するため。クヌギの薪は火の持ちが良くナラと並んで優良とされる。
・大きなドングリ(オカメドングリという)は薬用とされることもあった。
・秋に黄葉した葉は落葉せず、翌春まで枝に残る。これを「風情」とみるか、「枯れ」と見るかは好みが分かれる。
・別名の「ツルバミ」は古名であり、クヌギなどの実から作った染料は「ツルバミ色」と呼ばれる。製法によって「黒ツルバミ色」、「黄ツルバミ色」、「白ツルバミ色」などがある。
・クヌギという名前の由来については他にも「食の木」(食用の実がなる木)、「栗似木」(クリに似た木)からという説がある。