カシワ(柏)
別 名:カシワギ、モチカシワ、モチガシワ
英 名:Daimyo oak
花言葉:愛は永遠に、愛想のよさ
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カシワを植える方角は西が吉。
大きくて丈夫な葉は食器代わりに使用でき、供え物として神事、慶事に用いられたという縁起のよいエピソードを持つ。
カシワは、新芽が育つまで古い葉を枝に残しており、この性質を家系が代々続いていくことに見立てたことから、端午の節句に柏餅として供されるようになった。
また、なかなか落葉しないカシワは、丈夫で頼もしい木であるとして、鬼門に植え、「鬼門封じ」に用いるという慣わしもある。
こうした話を聞く度に筆者は、カシワ以外にも次の世代が育つまで古葉を落とさない木々があるのになぁ(ユズリハ、アベマキなど)と思ってしまうが、食器代わりとなるとカシワに優るものはないのかもしれない。葉の切れ込みも神秘感を醸し出すのだろう。
カシワとは・・・
・日本全国の山地に生えるブナ科コナラ属の落葉広葉樹
・春まで枝に残る古葉(写真参照)については、美的感覚からすると好みが分かれる上、簡単に火が点きそうで危険な印象がある。ただし、紅葉は美しい。
・日向から半日陰に生育し、成長は遅いものの、丈夫な性質を持ち、余程の痩せ地でない限り放任気味でも育つ。
・放任すると10m以上になるが、強い剪定にも耐えるため庭の広さに応じて2~3mの高さに抑えて育てることも可能。移植が難しいので鉢植えで管理するという方法も使われる。
・葉がより細かに分裂する「ハゴロモカシワ」や、葉の色が黄色の「オウゴンガシワ」、赤色の「アカガシワ(レッドオーク)」、葉に模様が入る斑入りカシワなどの品種、変種がある。