アンズ(杏)
別 名:カラモモ、アプリコット
英 名:Apricot
花言葉:慎み深さ、乙女のはにかみ
モモ、クリ、スモモ、ナツメと並ぶ「五果」の一つで、バランスよく食べれば消化を助けて健康を促進するという実だが、アンズの縁起には以下の説がある。
①アンズを東に植えると浮気を招く。
②アンズを北に植えると女難の相となる。
アンズとは・・・
・中国北部を原産とするバラ科の落葉高木
・果樹の中では格別に美しい花が咲く。花の色は梅同様に白、薄紅がある。
・平安時代には薬用植物として扱われていたが、鎌倉時代からは果樹としての栽培が始まった。
・健康に良いとされるアンズは昔から医学との関連が深く、「杏林(アンズの林)」は「医者」を意味する。また、中国の廬山の仙人が村人の病気を治し、治療代をもらう代わりにアンズの木を植えさせたというエピソードもある。
・薬効があるのはアンズの種(=杏仁)で、外観はアーモンドに似る。これを粉末にして咳止めの薬とした。しかし苦味があるため、これに甘みをつけて飲みやすいようアレンジしたものが「杏仁豆腐」
・実をジャムやアンズ酒にするのはもちろん、梅酒を造る際にアンズを数粒混ぜると香りが良くなることも知られている。