2018年
8月
11日
土
夏の植物園は言うまでもなく暑い。
そして蚊や蜂などの虫が多い。
おまけに景色は単調である。
真冬と真夏は木々の活動が鈍く、春や秋に比べたら、劇的な発見は少ない。
それでも私は季節に関係なくあちこちの植物園へ出掛け、木々の微細な変化を楽しんでいる。これは趣味とよりも衝動であり、行かざるを得ないのである。
真夏の昼下がりや真冬の朝などは、広い植物園に自分しかいないということがよくあり、それはそれで楽しいものである。人がいないとかなり集中して樹木を観察できる。
しかし、夏休みの時期になると、事情は変わる。
小さな子供を連れた家族連れが植物園に大挙してやってくるのである。
彼らはいったい植物園にどんなイメージを持ってやってくるのだろうか。
「木陰が多くて涼しそう。」
「クワガタとかカブトムシがいたりして楽しそう。」
「きれいなお花がたくさん咲いてるんじゃない。」
「リスとかウサギとかがいたりして。」
勝手に妄想すると、こんな感じだろうか。
入場口付近では、テンションが高めの子供が多い。
これから始まる探検に心を躍らせているのだろう。
ところが入園して10分も経てば、その気持ちは萎える。
家より暑いし、喉が渇く。木陰でも風は生ぬるくて耐えられない。
そんなに花は咲いてないし、蚊に刺されるし、蜂がブンブン飛んでるし、
クワガタはいないし、遊ぶ場所もないし・・・。
もう、帰ろう。イオンでも行こうよ。
でも、お父さんは一人で頑張る。
奥に行けばなんかあるんじゃない?
ほら、橋があるよ。行ってみよう。
お母さんも仕方なくついていく。
これも情操教育なのだと自分に言い聞かせ、
嫌がる子供の手を引いて。
それでも現実は残酷であり、行けども行けども草と木しかない。
それはそうだ。ここは植物園なのだから。
温室もあるが、この暑さでは、とても入る気になれない。
最後に子供たちは言う。
「アイス食べたい。」
しかし、アイスクリームは売っていない。
「もう帰ろうよ、早く。」
そんな展開の家族を見るたびに、私は思う。
これでは植物園が嫌いになるはずだ。
なぜ、春に来てくれないんだ。
春なら百花繚乱で分かりやすいし、園内は花の香りで満たされており、蝶々も飛んでいるだろう。
でも現実は難しい。
花がきれいな春は人間の動きが慌ただしい。
入学、進学、人事異動・・・呑気に花を見ている場合じゃない。
そして、春の植物園にはお年寄りと外国人ばかりが目立つ。
2018年
1月
14日
日
地窓の外に設けていた竹垣が、経年のため崩壊した。設置後、ほぼ7年。
構造にもよるが、全て天然物で作った場合、竹垣の寿命は7~8年ほどが相場というから、まぁ仕方がないこと。そして年と共に徐々に朽ちていくのは竹垣の魅力の一つでもある。
しかし、ワビサビだけでやり過ごせないのが、現実の生活。我が家の場合、朽ちた竹垣では外から中が丸見え、そして家の中にいる犬が通行人を警戒してワンワン吠えるという問題が浮上していた。
もう一度、竹垣を作るという選択肢もあるが、それでは芸がないし、ここ最近は忙しく、作業に時間を費やせずにいた。市販のフェンスや出来合いの竹垣を設置することも検討したが、私にとって魅力的な品はほとんどなかった。
いろいろと検討した結果が、「格子の自作」である。できれば目が細かい千本格子のような物を造りたい。
格子にすれば、内側にある植木に日差しや風が入り、病害虫の影響を受けにくい。角度によっては目隠し効果もあり、犬目線では、ほどほどに外が見えづらくなるはず・・だと。
幸い年末年始の休みがあったので、世間の風習を全て無視し、大晦日と三が日を使って、格子フェンスを作ることにした。
古い竹垣は、寿命を承知の上、丸太を直に地面へ埋め込んで作ったが、今回は少し長持ちするようブロックの上に格子を作ることにした。
世の中には便利なものがいっぱいあって、画像のようにブロックを挟み込んで柱を立てることができる。
2×4(ツーバイフォー)材を使って作るデッキやラチスなどに使う金具で、私が目指す和風の格子との相性は微妙だが、なんとかなるだろう。単価は1300円ほどで、5つ購入。今回使う材料ではこれが最も高価だが、大事な基礎なので仕方ない。
柱をつけるとこんな感じに。
ちなみに柱は防腐材入りのレッドウッドで、10フィート(3mくらい)で800円の物を使用。
正式に取り付ける前にはダークブラウンに塗装するが、ここまでのところ完全に洋風な雰囲気
図面は書かず、頭の中のイメージだけで造ることにする。角の処理をどうするかが悩ましい。
格子部分は節が少ない1×2(ワンバイツー)材を使用。約1.8mで288円ほど。それを支える胴縁には赤松の半貫を使用した。こちらは3m弱で1200円ほど。
この胴縁(完成時に水平になる部分)が曲者で、完全に真っすぐな材木を使わないと後々、苦労することになる。
私のように図面を書かず、いきあたりばったりで作る場合、特に注意する必要がある。
格子は1×2材の奥行と同じ、4cm間隔で取り付け、柱とは別に作成。現場はすでに植栽しており、塗装作業に十分なスペースがとれないためだ。
全長(横幅)3.6mなので、一人で持ち運ぶにはギリギリの大きさ。
塗装はキシラデコールという水性のものを2度塗りした。私が住む関東地方の正月は晴れが多いので、塗装にはうってつけである。
乾燥後、柱に取り付けてみると、なんとなくいい雰囲気がでてきた。このあと、オタフクナンテンの側にも格子を取り付けるのだが、角のデザインをどうするかは未定のまま突き進む。
縦のラインと横のラインの合体はスリムスレッド(細い木ねじ)を使用。このままではネジの頭が見えるので、この上から立子(縦の材木)を取り付けることにする。
しかし、空中に浮いた立子をボンドで固定するのは難しい。また、見た目が悪いので、表面からネジを打つわけにはいかない。裏から斜めにネジを入れるのも強度的に不安が残る。
そこで思い付いたのが、合い釘だ。
釘の頭がなく、両端が尖っているものだ。本当は中間にツバ(釘の頭)があればベストだが、あいにくそうした品はない(ねじタイプならある)ので、錐でバランスよく下穴をあけて立子を装着した。
格子を造りはじめた時からの課題であった角のデザインだが、最終的には、こんな感じ↓になった。格子の内側には松竹梅を植えており、神社っぽい感じになってしまったが、家族の反応は上々であった。
材料費は25、524円
電動工具はなるべく使わないという、ひねくれ者で、材料の切り出しなどは手作業(のこぎりを使用)。製作には30時間ほど費やした。
いつまで持つか分からないが、記憶と形に残る、良い年末年始となった。
2016年
11月
03日
木
私が住む地域でもようやく葉が色付き始めました。本日は天気も良く絶好の行楽日和ということで、近くの公園に出掛けました。
私は頻繁に公園などで樹木観察をしているのですが、今年はいわゆる「狂い咲き」が例年になく多い気がしています。今日はヤマツツジ、レンギョウ、オトコヨウゾメなど一般的には春に咲く花木が咲いていました。台風が多い年は狂い咲きが多いと聞きますが、今年はソレかもしれません。
ところでタイトルにあるワタアメの匂いの木とは、カツラのことです。葉がしおれるころになると、辺りに甘い香りを放つ高木で、名前の由来も「香出」にあるとされます。今時分は黄葉が美しく、目立っています。
カツラの葉の香りを知っている人であれば、山を歩いていて例の甘い匂いがすると、「近くにカツラがあるんだな」と、ふと上空を見上げて、その居場所を探したりするものです。その香りは独特ですが、今まで私は「何とも言えない独特の甘い香り」と表現していました。
しかし、今日、カツラの木の近くで写真を撮っていると、通り過ぎる幼い子供たちが口々に「ワタアメの匂いがする~」と言ってました。一人二人ではありません。子供たちにとっては完全にワタアメの匂いなんだなぁと感動してしまいました。
子供だけでなく、一緒にいる大人たちも「ホントだ。どっかで売ってるのかな~」、「さっきの屋台で、わたあめ売ってた?」、「こんな遠くまで匂うの?」といった会話をしています。木に興味のない方々にとっては完全に、わたあめの匂いなんだと確信しました。
しまいには幼稚園生くらいの子が「ママ、わたあめ買って」と駄々をこね始めました。本当の話です。そのママは困りながらも、わたあめ屋さんを探しに行ってしまいました。どこにも売っていないのに・・・。
真相を教えるのは簡単ですが、教えない方がミステリアスで面白いだろうと思い、私はその場を去りました。
2016年
7月
10日
日
春から続いた百花繚乱も一段落し、今頃に咲いている花木は、ごく限られている。その中でも目立つのがタイトルの二つだ。
ネズミモチ(今、関東地方で咲いているのはトウネズミモチ)は、庭木の中で言えば、いわば「雑魚」で、すき好んで植えるような木ではなく、「予算はないけど、取りあえず何か植えておかないと気まずいでしょ。」という場合に使われたり、鼠の糞のような実に含まれる種子が鳥などによって運ばれて勝手に増えたりする木だ。まして今咲いているトウネズミモチは、環境省が「生態系被害防止外来種」にリストアップしている侵略者だ。
一方のシマトネリコは私がこのホームページのあちこちに記しているように、最も人気のあるシンボルツリーであり、世間的にはいわば庭木の「花形」であり、すき好んで植えられている。
この扱われ方がまったく異なる両者が、今、同じように花を咲かせている。
これがトウネズミモチ
青空に、クリーム色の花がモヤモヤと映える
そして、これがシマトネリコ
すこしモヤモヤが多めだが、似たようなもの
こうして画像を並べると違いがあるものの、車を運転して通り過ぎるような状況では、ほぼ同じような印象を受ける。
そして、外は暑いので、人々の注目を集めていないことや、他に花が少ないため蜂などが群がっているのも共通する。
おそらく、日差しが強くなり始めた今時分は、こうした白もやタイプの花をつけるのが戦略的に有利なのだろう。じつはムクロジなども同じように咲いている。
嫌われ者のトウネズミモチ、人気者のシマトネリコ
扱いに雲泥の差がある両者が、人の都合とは関係なしに、同じような時期に同じように花を咲かせている。このコントラストが面白い。
ちなみに、この二つの花、近づいて見ると、それほど似てはいない。
こっちがトウネズミモチ
こっちがシマトネリコ
2016年
4月
17日
日
暇さえあれば関東地方にある植物園や公園を歩き回っているのですが、時折、残念に思うことがあります。それはやはり「剪定の仕方」です。
著名な公園では適切に剪定されている場合も多いのですが、それでも「こんな広いところでなぜこんな丸坊主の剪定が必要なのだろう。」とか、「何でもかんでも刈り込んじゃって・・・」と思うことがしばしばあります。せっかく時間を作って出掛けた先で落胆するのは辛いものです。
どこかに、確実に適切な剪定がされている植物園はないのだろうかと、数年前に考え、あちこち見て回った末に行きついた先をお教えします。
それは「皇居東御苑」です。
穴場でもなんでもありませんね。日本のど真ん中です。
真ん中過ぎて一般的には思い付きにくい場所です。
行ったことがある方は読み飛ばしてください。
かつて私には、「皇居=黒松」のイメージしかありませんでしたが、ここは花木や雑木、山野草などが充実しており、半端な植物園よりもよほど植物園的な場所です。樹木の名札も数多く付いています。
こんな話をすると、「皇居って普段も入れるの?」という反応が多いのですが、東御苑は皇居の外側にある庭で、一般人でも普通に入ることができます。しかも無料で。(開園日等は複雑なので公式HPで確認してください)
これまでに何度も通いましたが、さすがは皇居です。四季折々に通っていますが、許せないような剪定に出会ったことはありません。
もっとも東御苑は東京のど真中とはいえ、スペースが広大なので、無理に切り詰める必要がないことも影響しているのでしょう。しかしそれ以上に、おそらく見習いの植木屋さんは手を触れさせてもらえないことや、場所柄、職人が面子にかけて手抜きせずに作業をしていることが主たる要因でしょう。もちろん、予算もそれなりにあるのかもしれません。あくまで私の邪推ですが・・・・
東御苑の良さは他にもあります。それは、海外旅行気分に浸れることです。日にもよりますが、苑内にいる人の割合は圧倒的に外国の方が多く、滞在中はほとんど外国語しか聞こえません。彼らがどの植物に、どんな反応を示すのかを観察するのも大変おもしろいのです。
皇居はいろいろな地域からアクセスしやすい場所です。いらしたことのない方は是非、東御苑を散策してみてください。なんとも不思議な気分になるはずです。
お堀の向こうには
こうしたイメージとは裏腹に
雑木が芽吹き、
花がひっそりと咲いています。
もちろん巨木や
桜などメジャーな花木や果樹も豊富です。
・・・そういえば剪定の話でした。
御覧のように、サルスベリもコブになっていません。自然ともいえませんが、神々しいです。
この記事を書きながらラジオを聴いていたら、「今日は徳川家康の命日だそうです。」とのことです。何かの御縁を感じました。
2016年
1月
04日
月
正月から公園へ出かけて樹木を観察していたのですが、駐車場に、こんな実があるのを発見しました。
形状や季節から考えて、「金木犀の間にネズミモチが入り込んでいるのだろう」と思いましたが、よくよく観察してみても、金木犀らしき木から直接生じています。
金木犀は雌雄異株で、日本には雄株しかないため、実を見ることがないとされています。「これは世紀の大発見か!なぜ、こんな駐車場に!」とにわかに興奮して、写真を何枚も撮りました。
しかし、よくよく観察してみると、葉の縁にギザギザ(鋸歯)が目立ちます。「金木犀ではなく、銀木犀かもしれない」とクールダウンしてきます。同じような葉っぱですが、金木犀の葉にはギザギザがほとんどありません。
そして更に冷静に考えると、同じ場所で過去にウスギモクセイの花を見かけたのを思い出しました。金木犀の花はオレンジ色ですが、ウスギモクセイの花はクリーム色で、明らかに異なります・・・・。
それでもめげずに、ウスギモクセイの実でも貴重なのかもしれないと自分に言い聞かせながら、手元にあった書物で調べてみると、まったく貴重ではないことが分かりました。
モクセイの仲間はしょっちゅう刈り込まれるので、これまで実を見る機会がありませんでした。金木犀ではありませんでしたが、お正月から縁起がよいと自分に言い聞かせて帰路につきました。
しかし金木犀についてですが、「原産地は中国で、日本には雄株しかやって来なかった(あるいは雌株が少ない)ため結実しない。」というような記載の書籍が多いのです。
そうした説明を読むたびに、私はどこか腑に落ちません。金木犀が日本に来たのは江戸時代とされています。江戸時代ならともかく、なぜそれ以降も雌株がやって来ないのでしょう?金木犀の雌株には何か害があるのでしょうか?・・・・不思議でなりません。
2015年
12月
04日
金
今朝の新聞に「無人タクシー」に関する話題が載っていた。
無人とは勿論、客がいないタクシーではなく、運転手がいないタクシーのことで、「ロボットタクシー社」というドリーミーな名前の会社が、2020年代の実用化を目指して実験中とのこと。
一般の車でも無人化が話題になっているが、運転手がいない車両はどんな乗り心地なんだろうか。そして、多くの雇用を抱えるタクシー業界はどうなってしまうのだろうか。
車の運転に限らず、将来的に機械が人間にとって代わる仕事は多いようで、少し前にはオックスフォード大学のオズボーン准教授らが著した「雇用の未来」という論文が私の身の周りでも話題になっていた。
内容は、コンピュータの技術革新によって今後10~20年間のうちに、単純労働は自動化され、多くの雇用が機械に奪われるというもの。
そしてその論文によれば造園作業も機械化され、作業員の仕事がなくなると指摘されていた。
しかし、ここには日米の大きな違いがあると私は思う。
欧米式の庭園管理では、樹木を幾何学的に刈り込んだり、広大な土地の芝刈りをすることが多そうだ。これならば機械化に分があるだろう。だが、日本、特に都市部では狭い土地に植えた庭木を人間の生活と調和させるために長い年月をかけて剪定の技術が蓄積されてきた。そうした細やかな技術を機械に代替させることは可能なのだろうか。
樹木の個別性、気候などの地域性、まわりの景色とのバランス、施主の嗜好、季節的な要素・・・こうしたものすべてを人工知能に組み込んで仕事をさせるのは難しいのではないだろうか。庭の管理には芸術的な感覚も必要である。そうあってほしいと個人的に思う。
しかし一方、街路樹などの剪定を見ていると、機械でやっても良さそうな適当な仕上がりのものもあったりする。公共の仕事では仕様が細かに定められ、芸術的なセンスなど求められないことが多い。
そもそも植木の管理にコストをかけたくない方が圧倒的に多い時代だ。人間ならではの仕事をしないと、いつの日か自動剪定機が町じゅうの木を昇り降りしているシュールな光景を見ることになるかもしれない。
2015年
10月
24日
土
以前、記事にしたことがあるように拙宅にはエバーフレッシュがあります。
日当たりのよい窓辺に置いて、思い出したときに水をあげるだけで、最近はほぼ放置していたのですが、ふと見ると花が咲いていました。
その様子がこれです。
左が数日前で、右が本日の様子です。花は残念ながら一輪のみです。でき始めはブロッコリー状で、次第に球体になるのだと思われます。エバーフレッシュに花が咲くのは知っていましたが、購入から5年以上経って初めて開花しました。
ネムノキのような花と聞いていましたが、じつはあまり似ていません。参考のため以下ネムノキの画像です。
色、形が異なるのはともかく、画像では伝わりませんが、花の大きさが全く異なります。
ネムノキは直径5センチ~8センチ程度で、道端に咲いているのを容易に発見できますが、エバーフレッシュの花は直径が2.5センチほどで、しかもこの色ですから、興味を持って観察しないと見つけづらいです(うちの家族は誰も開花に気付いていませんでした。)
なぜ今年に限って咲いたのか?
思い当たることがおおいにあります。
それは液体肥料です。
今年のお正月にホームセンターで液体肥料を袋に詰め放題で100円というイベントがあり、大量に入手したので、気まぐれに鉢の土に挿していたのでした。液体肥料は抜群の効果があるようです。
花の後には赤っぽい豆状の実ができるようですが、観葉植物として育てているケースではなかなから稔りにくいとのこと。しばし、経過を観察してみます。
2015年
9月
30日
水
以前、ヒノキとサワラの見分け方について書きましたが、そもそもスギとヒノキの見分け方が分からない、同じように見えるという方が私の周りには多いので画像をアップしておきます。
この記事にピッタリの画像ですが、日本じゅうにこんな感じで、杉と檜が並んで生えている林があります。左が杉、右が檜です。
杉の樹形は、ほぼ例外なく円錐形になりますが、檜はやや崩れがちになります。全体の印象としては檜の方が緑が濃いので、分かる人は遠目からでも色の違いで分かります。
特に冬になると杉は木全体が赤茶けた色になるので一層、見分けが容易になります。(変色の具合は地方によって異なります)
そしてよくよく観察してみると、両者は葉の形や出方が、まったく違うのが分かります。杉は「モコモコ」とした雲形に見えますが、ヒノキはバッサバサです。
杉の葉は光をたくさん取り込めるよう四方八方に展開し、立体的な構造になっていますが、檜の葉は平面的です。これもあって、杉の生長は早く、ヒノキの成長はやや遅めです。
葉っぱに触れてみれば両者の違いはより明らかです。杉の葉はチクチクしますが、ヒノキの葉はチクチクしません。
また、少し離れたところから見ると、杉の葉は上向きですが、ヒノキは垂れ下がっているように見えます。杉と檜がまったく違うことがお分かりいただけたでしょう。
ちなみに幹を見ただけでは、個体差もあるので見極めが難しいです。どちらも樹皮が自然にめくれ落ちていることが多いです。
この両者が似たような印象を与えるのは、かつて材木として急ごしらえに同じような場所に植林されたことによるのは間違いありません。
材木としては、成長が遅く、材が緻密なヒノキに軍配が上がりますが、庭木としてはどうでしょうか。
スギは日本庭園でも産地を冠して「○○杉」と呼び、和風に仕立てたものがもてはやされますが、ヒノキの場合、そのまま庭で使うことは稀です。たまたまそこにあったものを使う、あるいは、庭の背景に生じているヒノキを借景として使うということはありますが、多くの場合、そのまんまのヒノキを使うのではなく、葉がより緻密で背丈が大きくなりにくい園芸品種が使われています。チャボヒバ、カマクラヒバ、シノブヒバなどがその代表です。
2015年
9月
28日
月
先日、近所を散策していると、あまり見慣れない木の花を見付けました。
タイトルにあるように「リンボク」です。
関西の方には馴染みがあるようですが、関東地方に住む私は、ほとんど見かけることがありません。
遠目からはウワミズザクラかバクチノキの花のように見えますが、葉っぱや木全体の雰囲気はまったく違います。
こんな感じです。
なんてことはありませんが、特徴的なのはその香りです。
ゲッケイジュの花の香りが近いでしょうか、春あるいは初夏の香りです。
近くで見ると、こんな感じです。
花はモコモコとして、かわいいといえばかわいいです。
ただし、葉っぱがシャープすぎるかもしれません。ヒイラギガシという別名があるのも頷けます。
あまりの香りの良さに、春に逆戻りした気分になります。
知り合いの誰かが、開花中は何度もリンボクの花を見に行くと語っていたのを思い出しました。
秋に嗅ぐ、春の香りは、なかなかの中毒性があり、何度も見に(嗅ぎに)行きたくなる気持ちが分かります。
ただし、幸せな気分になるのは人間だけではないようで、気が付けば、十数匹のスズメバチ?に取り囲まれていました。
奪い合うようにしてリンボクの花に群がり、「取っ組み合い」になって地面に落下するものもいます。凄まじいバトルです。
命がけのスズメバチ達に申し訳ないので、少し引き返しました。
あらためて遠目から見ると、木全体にハチが群がり、森のレストラン状態です。
蜂達にしてみれば、こんなラッキーなことはないのでしょう。
蜂の気持ちが少しだけ分かる気がした一日でした。
2015年
9月
06日
日
前略 私は「ヌルデ」と申します。漢字では「白膠木」と書くのですが少し難しいですね。またの名を「フシノキ」と言います。ウルシの仲間ですが、日本全国の道端に生えている、なんてことのない木です。
平素から皆様方の視界に入っているハズなのですが、今ひとつ反応がないので、今回このような形で手紙を書かせていただきました。
私は今、開花しています。
花はこんな感じにしています。
「あぁ、アレか。」と気付いてくださった方がいれば幸いですが、
「あっ、栗の花が咲いてる。」とか、「違うよ、リョウブだよ。」といった声の方が大きいようです。彼らとは開花の時期が決定的に違うのですが・・・。
遠目ではこんな感じです。山野だけでなく、そこらじゅうの道端で頑張っています。関東地方の高速道路沿いでは今、大キャンペーン中です。
しかし一向に話題にしていただけません。花が地味過ぎるのでしょうか。サルスベリやキョウチクトウといった派手な花の直後というタイミングにも問題があるかもしれませんね。
あるいは数が多過ぎて、セイタカアワダチソウ的な立場にいるのかもしれません。
かつて私たちの樹液は、御椀などの塗装に使われました(それで「ヌルデ」と呼ばれるようになったのですが)。あの頃は日本の産業を支えているという自負がありましたが、それも今や昔の話です。
どうぞこの機会に私たちの名前を覚えてください。花のない時季にも簡単に見分ける方法をお教えします。
ポイントは枝です。ただの棒状ではなく、水掻きのようなモノを付けています。どうですか、気持ち悪いでしょう。カエルや爬虫類のヒレっぽい感じにしています。
今後はオレンジ色の紅葉や、納豆のような実を展開していく予定ですので、是非、注目していてください。草々
追伸 冬場は葉っぱがありません。春まで休業します。
2015年
9月
06日
日
始まったばかりの秋ですが、木の実があちこちで自己主張を始めました。
私の目にとまったものをランダムにアップします。
ちょっとピンボケで、虫に食べられた葉も痛々しいですが、エノキです。実の色は最終的に赤褐色で統一されてしまいますが、今時分はカラフルな「アイスの実」状態です。エノキ自体は一里塚跡地などに見られ、珍しくもないですが、カラフルな実は上空にあることが多いので、あまり目にしないかもしれません。
クロモジの実です。
爪楊枝に使うことで知られる枝や、春に咲く控えめな花もいいのですが、クロモジの醍醐味はやはりこの実です。写真では分かりづらいですが、ガラス球のような味わい深さがあります。ちなみに食感はというと、クスノキの枝を食べているような味で、話になりません。
キハダです。
大木の佇まいをみている限り、「ミカン科」という感じがしないのですが、この実を食べてみればミカン科であることが分かります。実には甘いのと渋いのがあって、甘いのは生食に、渋いのは薬用にするそうで、江戸時代には自生がなくなるほど乱獲されたとか。
コナラです。
公園などでは親子連れや老夫婦が「あ、ドングリだ」と言ってるのをしばしば耳にします。それを聞くたび私は内心で、「何のドングリなの?」と問い返してしまうのですが、実際にそんな粘着質な会話をしている人はいません。まぁドングリはドングリなんでしょう。
ナツハゼです。
あまり有名ではないかもしれませんが、日本のブルーベリーといった存在で、実は十分に食用できます。紅葉や春の芽だしも美しく、もっと広く植栽されてもいいように思います。
ところで、これらの写真を撮影している間、3回ほど「イラガ」にやられました。まったく油断できないものです。
2015年
8月
19日
水
暑い暑いとはいえ立秋を過ぎ、暦の上では秋です。
人工物に囲まれていると分かりにくいですが、木の様子を観察していると、着実に本格的な秋が近付いているのを感じる今日この頃です。
散歩で見かけた秋の気配をアップします。
まず、もっとも目立つのが、トチノキです。
このところ目に見えて葉っぱが色褪せしているのが分かります。新緑から数えて四か月弱で、もう疲れきった感じです。きっと葉が大きい分、消耗も激しいのでしょう。
続いてはカツラです。
早いところでは黄葉し始めました。この木は姿が見えなくても、独特の甘い香りによって、秋の訪れを告げてくれます。
これは現代人にとっては少しマイナーかもしれませんが、ムクロジの実です。直径2cmほどの大きな実で、果肉は石鹸代わりに、種は羽子板の羽に使われました。これら落葉樹の多くは今、本格的な秋に備えて実を充実させようと頑張っています。
落葉樹ばかりではなく、常緑樹も頑張っています。これはスダジイです。いわゆるドングリができるのですが、アクが少ないため生でも食べられます。ただ、都会では剪定されまくって、実をつけることができずにいるシイが多いようです。
最後は木ではなく、多年草のオミナエシです。日当たりの良い公園に咲いているのを見かけます。秋の七草といえば、萩やススキが代表的ですが、これも秋の七草で、この時季にはやや珍しい黄色い花が異彩を放っています。花言葉は「約束を守る」だとか。
2015年
8月
16日
日
定期的に手入れをしている知人宅のヤマボウシですが、虫がすごいので、すぐに剪定してくれとのこと。
本当は真夏に手入れするような木ではないので、先送りにしていましたが、ちょっと様子を見てみると・・・
画像はありませんが、幹には蟻が大量にいました。その原因はアブラムシで、そのアブラムシによって、すす病がもたらされ、葉っぱはベトベトで、さらには謎の繭があちこちに・・・。幸い私が苦手とするイラガはいませんでした。
そもそもこのヤマボウシは、風通しの悪い日陰にあり、なおかつ家の軒下に位置するため、雨も当たりません。
害虫たちにとっては、パラダイスのようなロケーションです。一年に一度の手入れでは収拾がつかない状態です。消毒するのも結構ですが、抜本的な対策を打たなければ、事態は解決しません。そこで時季はよろしくありませんが、木バサミを使って、枝葉を透かしてみました。
手入れ前は、家の外壁と葉っぱが接触していたため、外壁にもススや蜘蛛の巣や繭がついていました。また、せっかくのガーデンライトも埋もれていましたので救出しました。
本来、ヤマボウシは樹形を整えるような手入れはせず、実や花を着実につけさすような手入れをすべきですが、ここは日陰で、開花や結実もあまりよくないので、樹形を優先した手入れとしました。また、枝葉を透かすことで通風を確保しつつ、虫の隠れ場所を奪うことができます。
都会の植木屋さんは、もっと枝葉をスカスカにするのですが、これ以上、手を入れるとゴツゴツした印象になりますので、この程度が限界だと思います。
一通り、手入れをして地面を見ると、謎の生き物が逃げていきました。蜘蛛のように見えますが、アブラムシの一種だと思います。逃げ足が速かったため、ややピンボケです。
2015年
6月
26日
金
剪定せずに庭を放置するとどうなるのか。
よく質問されることです。
植栽している木にもよりますが、たいていは、こうなります。
諸事情により、あえて画像は不鮮明なものを使っていますが、画像中央は建物の屋根です。
全体が草木で覆われているのが分かると思います。放置された庭はたいてい、一つの大きな緑の塊になります。
こうした状況でも人が住んでいることがありますが、門から家屋に行くにも薄暗く、さながら探検のようになります。防犯面では逆に効果的かもしれません。
緑の塊の内訳はどうなっているのか・・・。
放任した初期段階では、成長の早い木が優位に立つのですが、年月を経ると葛など蔓性の植物に負けてしまいます。蔓性植物は元々植えてあった木を足場にして縦横無尽に広がり、やがて木を枯らしていきます。
かつて、こうした庭の手入れ?を何度かしたことがありますが、木が切れる状態にする=蔓を引き剥がして庭木を発掘するという作業に日数を要します。そして、かろうじて残った枝を利用して樹形を作り直すのですが、往年の姿を取り戻すのはほぼ不可能です。また、剪定屑の処理にも相当の費用がかかります。
お金がないから庭の手入れができないという場合も多いと思いますが、それは悪循環です。庭をジャングルにしてしまう前に、自分でできることは自分でするのが、もっとも安上がりなはずです。
2015年
6月
06日
土
ゴールデンウィークから梅雨にかけて咲く花のうち、私がもっとも気になるのは、ユリノキ、ホオノキ、そしてタイサンボクの三つだ。
これらに共通するのは、やたらと花が大きいわりに、世間的にはあまり話題にならないことだ。
話題にならない理由はおそらく、花が相当高い位置にあって、しかも上を向いて咲くため、意図的に観察しなければ目に触れないということにあるだろう。
そんな事情がかえって私を惹きつけ、毎年この時期になると気にかけているのだが、今年はこの2ヶ月あまりで、三つすべてをどうにか撮影できた。
まずはユリノキの花
かつて仕事で街路樹のユリノキを剪定したことはあるが、剪定は冬場に行うのがほとんどで、木に登って間近に見る機会はなかった。
実際のところ、それほどキレイではないし、異国情緒たっぷりで、異様な感じさえするのだが・・・
念のためにユリノキのプロフィールを紹介すると、北アメリカ原産の落葉高木で紅葉が美しく、葉の形が半纏に似ていることから「ハンテンボク」、花の形がチューリップに似ていることから「チューリップツリー」の別名があるというモノ。 百合の花に似ているかどうかは微妙なところだが、花弁のグラデーションからきているのだろう。撮影しにくい「高嶺の花」ではあるが、たまたま歩道橋の横に開花しているのを見つけることができた。
続いてホオノキ
落葉樹でもっとも大きな葉は、昔から食物を包むのに使われ、「包」からホウノキになったというが、漢字では「朴」と表記される。
この花もやたらと大きくてだらしなく、南国風ではあるが、原産地は中国と日本だという。
木々が生い茂る夏場はあまり目立たないが、冬の雑木林の地面に、やたらと大きな枯れ葉を散乱させるため、見上げればそこにホオノキのあることが分かる。晩秋以降の葉は比較的火に強く、飛騨高山の名物「朴葉味噌」などに使われる。
もう少し接近して撮影したいのだが、下枝に開花しているホオノキを見ることはほとんどない。先日、とある火葬場で背の高さくらいの位置に開花しているホオノキを見付けたのだが、とても撮影できるような状況ではなかった。
最後はタイサンボク
街中で目にする機会は、上述の二つによりもはるかに多く、都会でもお寺や公園などで見かける。
北米を原産とする木蓮の仲間で、「白蓮木」(ハクレンボク)という別名もある。花びらの大きさや形は異なるが、確かに白いハスの花に似ている。
結構な大木にならないと開花せず、汚らしいピンクの出来損ないに終わってしまうこともあるが、背が低めの品種もあって、ユリノキやホオノキよりは鑑賞しやすい。タイサンボクの花は、その優雅な香りでも知られるが、香水のような香りを放つのは咲き始めだけ。一輪一輪の花期は短く、香りを堪能するにはタイミングが難しい。
以上、勝手に初夏の三大花木として記したが、どれもこれも観察するには首が痛くなるし、繊細さや可憐さとは程遠い。キレイともいい難い。それでも毎年探してしまうのは、もしかしたら「お宝探し」に似た感覚なのかもしれない。
2015年
5月
03日
日
普段あまりテレビを見ないのだが、昨日NHKスペシャルでやっていた「明治神宮 不思議の森~100年の大実験~」は大変に興味深く、最初から最後まで集中して見入ってしまった。
私は造園のお勉強をしたことがあるので、なおのこと面白かったのだが、そうではない方のために大雑把に解説すると、明治神宮の鎮守の森は、100年前の大正4年に本田静六という造園学者らが中心になって造られた人工の森で、計画段階で樹木の勢力の長期的な移り変わりを予想し、100年、150年後に望ましい森になるよう意図して造られたもの。
そして、崩御された明治天皇のため国中の人が樹木や労力を提供したという国家プロジェクトなのであるが、番組では本多らが予想したよりも早く、立派な森になった証左を次々に紹介していた。
中でも興味深かったのは、カシやシイ、クスノキなど成長の早い木が繁茂し、マツやスギなどは日陰になって駆逐されたことや、オオタカが飛来するだけでなく、営巣していることであった。
明治神宮にオオタカがいるのは話に聞いていたが、番組ではオオタカがアオダイショウと一戦を交える場面などが流されており、私は驚きと嬉しさで何とも言えない気分になってしまった。
他にも、日本固有の生物がタイムカプセルのように鎮守の森に封じ込められ、脈々とその命をつないでいることや、人けのない時間帯には結構大きめのタヌキが明治神宮の境内をウロウロしていることなどなど、感動のポイントはたくさんあった。見逃した方は再放送などで是非、御覧いただきたい。
番組の宣伝はともかく、私がもっとも腑に落ちたのは、少なくとも関東平野には常緑広葉樹がふさわしいということだ。私は関東平野に住んでいて、近隣はスギやヒノキだらけなのだが、いつも落ち着かないような気分になっているのは、常緑広葉樹不足が原因なのかと思い当たった。
明治神宮では植栽以降、最低限の手入れにとどめ、自然淘汰に任せるという実験を100年も行った。人間の都合に合わせると、材木として使い勝手のよい針葉樹が優先され、鬱蒼としやすい常緑広葉樹は伐採されまくるが、自然の摂理はそうなっていないようだ。
ところで明治神宮の森では、食物連鎖の頂点にオオタカがいるという。もし、関東平野に人間が住んでいなければ(もっといえば日本列島に人間がいなければ)、常緑広葉樹が繁茂し、オオタカを頂点とする生態系になるのだろうか、それとも第三の何者かが君臨するのだろうか。想像は尽きない。
2015年
4月
19日
日
以前、雑草の話でも書きましたが、我々は「知らないことは見えない」のだなと、改めて感じたことがあります。それはモミジの花です。
今ごろの季節に、町中の至る所で開花しています。しかし、その話をすると、きまって、「モミジって花、咲くの?」という展開になります。
まぁ無理もありません。なにせ地味な花です。
モミジのためにも、撮りたての写真をアップしておきます。
花ともいえないような花ですが、モミジの仲間はだいたいこんな感じの花を咲かせます。
時折、種子と花を間違えている方がいますが、このタケコプターみたいなのが種子で、羽は、より遠くに飛んでいくための工夫です。
一度、モミジの花というものを認識すると、あらゆるところに咲いているのが分かります。冒頭の話に戻りますが、「知っているから見える」ようになるのです。
唐突ですが、私は「車」に興味がありません。トラック、ワゴン、乗用車、軽自動車くらいの区別しかしていません。ですから道路を走る車を見ていても、何も考えません。車種なんて知りませんし、パーツの話をされると意識が遠のきます。
犬もそうです。以前はまったく興味がなく、ゴールデンレトリバー、柴犬、ミニチュアダックスフント的なもの、その他....のような感覚でした。しかし、自宅で犬を飼うようになったら、いろんな犬種が気になり始めました。
モミジの花は全然、珍しくありません。しかし、知られていないから、見られていません。
そう考えると、見慣れた景色の中にもまだまだ自分の知らないものが隠されているような気がしてきます。
2015年
4月
18日
土
近所ではあちこちに、この花が咲いています。「トキワマンサク」です。近年かなり人気の木ですが、この時季は特に目立ちます。落葉性のマンサクに対して、年中、葉をつけているので「常盤満作」となります。
土質や環境によっては冬場に多少、葉を落とすことがあるので、垣根として万能とはいいがたいのですが、それでも大ブームです。
一口にトキワマンサクといっても、いくつか種類があります。冒頭の写真はベニバナトキワマンサクですが、これ以外にも基本種のシロバナ、それから赤みを帯びた葉を持つベニバトキワマンサクなどがあります。
これは、ベニバナトキワマンサクのアップです。花の色は紅というよりは、紫に近い印象です。
個人的には、色がキツ過ぎて、あまり好みではありません。葉っぱの色も緑というよりは、銅が混ざったような色合いで、建物の外壁とのカラーコーディネイトが難しいと思っています。
こちらがシロバナです。
よりマンサクに近い感じがします。やや地味ではありますが、控えめな分、どんな建物でも調和しそうです。ちなみに葉の色も緑で、花がない時季はほとんど存在感がありません。
そもそも「マンサク」って何という方向けに、これがマンサクです。
私はこの花を見る度に、なぜかモンブランを思い浮かべます。
マンサクは本格的な春が来る前に咲くので、トキワマンサクと共演することはありません。もしもこれら三色が一斉に咲いたら、鮮やかでしょう。
最後に「ベニバトキワマンサク」です。赤紫の葉が庭のアクセントになるとして垣根などにも使われます。
個人的には、この新芽の感じがあまり好きではありません。ニワトリのトサカとか、爬虫類の舌のような感じで生えてくるからです。
花はベニバナと同じようなものなので割愛します。
ところで、トキワマンサクは、低木ではありません。できたての垣根ばかり見てると、イメージしにくいですが基本種は「小高木」です。条件に恵まれれば最大で5mくらいになります。
花が終わったら、こまめに刈り込みましょう。
ちなみに5mくらいのトキワマンサクというのは、こんな感じです。
生垣というよりも、なんらかの精霊がいそうです。
これはこれでいいのですが。
2015年
4月
05日
日
花見の時期ですが、あいにくの雨
おかげでPCに向かうことができました。
花見といえばサクラですが、その近くにいる脇役として、ユキヤナギやレンギョウがいます。ユキヤナギについては毎年、疑問に思うことがあるのですが、最近になってそれがスッキリしました。今日はそのお話です。
ユキヤナギという名前は分かりやすく、ヤナギのような枝葉を持ち、細かな白い花が咲くから・・・と連想します。
しかし、ヤナギだったら枝が垂れるのに、ユキヤナギの多くは枝が直上しています。そこで、ユキヤナギを見る度に、「全然ヤナギじゃないのでは」とモヤモヤした気持ちになります。
ただ、これは二つの思い込みが招いた悲劇なのだと最近判明しました。
一つは、ユキヤナギは「葉の形」が柳に似ていることから、名付けられたのであって、枝が垂れる垂れないは関係がないということ。確かにスケールはともかく葉の形は似ています。
そして二つ目は、ヤナギにはいろんな種類があって、枝垂れるのはごく一部だということです。
これが一般的なイメージに応えるヤナギですが、本名はシダレヤナギです。
ユキヤナギには勝手にこの姿を期待してしまいますが、
こういうのもヤナギです。
ちなみにカワヤナギというもので、川原で見かけるはずです。
(子供の頃、友達がこの花を耳の穴に入れて遊んでいたら、とれなくなったという事件がありました)
そして、コゴメヤナギ!
山地で見かけるものですが、ユキヤナギが表しているのは、まさにこの姿ではないでしょうか。
先週、コゴメヤナギが咲いているのを見て長年のモヤモヤが解消されると同時に、ユキヤナギに対して申し訳ない気持ちになりました。
以上は、私の勝手な思い込みによる話ですが、ユキヤナギには「コゴメバナ」という別名、そして「コゴメヤナギ」という別名もあります!(話が混乱しそうですが)
2015年
1月
03日
土
すっかり寒くなり、年末年始の慌しさも手伝って、外の木を眺めようという方は少ないかもしれませんが、こんな時季でも景色は移り変わっています。
私が住む地域ではロウバイの花が満開に近付いています。
特に珍しい庭木ではありませんが、植物に興味のない方々にとっては馴染みがないようで、桜や梅ほどには話題になりません。
しかし、個人的には、お気に入りの花の一つで、この花を見ると年の瀬を迎えた実感が出てくるものです。
写真は今朝撮影したもので、ロウバイのうちでも「ソシンロウバイ」と呼ばれる種類で、花の中央部がロウバイよりも黄色いのが特徴です。
花には強烈な香りがあります。石鹸のような匂いとも香水のような匂いともいえますが、花に顔を近付けなくても、ロウバイの木の周りには香りが漂っていますし、ロウバイを植えたお宅の前を通りかかると「この家にはロウバイがあるなぁ。」と分かるほどです。
この香りもロウバイの魅力の一つでしょうが、冬の寒空の下、なぜこれほどまで強烈な芳香を出す必要があるのでしょうか。おそらく、活動する生き物が少ない時季だからこそ、色と香りで強烈にアピールして繁殖を手伝わそうという戦略なのでしょう。
ロウバイ以外にもミツマタ(左)とボケ(右)の様子が気になりました。ミツマタは紙幣の原料として知られる木ですが、もう少しすると「枯れかけのヒマワリ」のような花を咲かせます。今朝の段階ではまだ準備中といった感じですが・・・。
2014年
11月
02日
日
町を歩いていると、木の実がやたらと気になる今日この頃ですが、家の近くで珍しい実を見付けました。
カナメモチの実です。
生垣などでありふれている木なので、木自体はまったく珍しくありませんが、実を見たのは数年ぶりです。「私にとって珍しい実」です。
カナメモチはたいていの場合、刈り込まれて四角くされているため、花や実を付ける暇がないものですが、今日見付けたのは、ほったらかしのカナメモチでした。
生垣としての樹形を優先するのがいいのか、花や実を楽しむためにほったらかしのボサボサがいいのか、難しいところですが、案外、カナメモチに花や実がなるのは知られていないようです。(ちなみに花はソバのような花で、カナメモチの別名には「ソバノキ」というのもあります。)
一時は大人気だったカナメモチ(レッドロビンも含めて)ですが、最近は、新たに植えている現場が少ないように思います。庭木として使われ始めた頃は、「病害虫が少ない」というのが売りだったように記憶していますが、この20~30年間、庭木として普及した結果、人並み?にハマキムシ、アブラムシにやられることや、斑点病などに罹るのがバレてしまったからでしょうか。新芽の鮮やかさも見慣れればなんてことないのかもしれません。
今、カナメモチの座を奪っているのは、紅花トキワマンサクに間違いないでょう。かつてのカナメモチに対するニーズと重複しているように感じます。両者とも人によって好みが別れるところも共通します。(ちなみにトキワマンサクの新芽はしっかりと固まるまで、爬虫類的な様相を呈する時期があるため、好みが分かれます。)
ところで、カナメモチの実ですが、試しに食べてみたら、苦くてお話になりませんでした。まぁ、カナメモチからすれば、人間の都合で剪定され続けて、ようやく隙を見て「実」まで作ったのに、マズイと言われて、散々なのでしょうが、食べるのはお勧めしません。
2014年
9月
20日
土
過ごしやすい季節となり、庭の作業もしやすくなりました。この時期に春先から伸びた分をまとめて一気に剪定するという方も多いことと思います。
ところで、よく質問を受けるのですが、木は一年でどのくらい伸びるのでしょうか。
植えたばかりの頃は目隠しになることや果実の収穫を願って「早く大きくなれ」と肥料をあげますが、大きくなり過ぎると通行の邪魔、御近所の迷惑が気になって大胆に伐採するなど、人間は勝手なものです。
しかし、成長のスピードがある程度分かっていれば、長期的な視点で庭木を選ぶことができそうなものです。もちろん環境や樹齢によって成長速度は大きく異なりますが、以下、自宅を含めていろいろな場所で作業している私の実感から記述します。
なお、数値は剪定せず放任した場合の話で、幹の高さではなく、目の高さぐらいのところの枝の伸びしろです。
1年に100センチ以上は伸びてるだろうと思われる木
エンジュ、ケヤキ、サクラ、トウカエデ、ナワシログミ、ネズミモチ、フサアカシア、プラタナス、ピラカンサ、メタセコイア、ユーカリ、ユリノキなど
50センチ程度かなと思われる木
イチョウ、ウバメガシ、クスノキ、ゲッケイジュ、コブシ、シイ、シラカシ、タイサンボク、マツ、マテバシイ、ヤマボウシ、ハナミズキなど
この辺りまでが、成長が早いといえるかもしれません。街路樹として使われるものは、だいたいが成長の早い木です。ある程度の大きさがないと見映えしないという理由もありますが、それよりも、空気のよくない場所に植えられることが多い街路樹で、成長が遅いとなると、粉塵などで枝葉や幹の色合いが悪くなるばかりか、病気になるからでしょう。しかし、一般家庭での管理は長期的に難しくなるような樹種です。
30センチ程度かなと思われる木
アオキ、オリーブ、カツラ、サワラ、サンゴジュ、シマトネリコ、ジューンベリー、スギ、ツバキ、トベラ、ヒイラギモクセイ、ヒマラヤスギ、マサキ、ヤマモモ
20センチ程度と思われる木
カイヅカイブキ、サザンカ、ドイツトウヒ、モッコク、モチノキ、キンモクセイ、ヒイイラギナンテン、ナンテン、ヤツデ
10センチ程度と思われる木
アセビ、イヌツゲ、オオムラサキツツジ、サツキツツジ、ジンチョウゲ
5センチも伸びないと思われる木
キャラボク、タマイブキ
五十音順に思いつくままに分けてみました。特筆すべきはキャラボクの遅さです。かつて他のページでも書いた記憶がありますが、キャラボクはもっと見直されていいと思いますし、私は自宅に植えています。
キャラボクに限らず、こうしてしみじみ振り返ると、伝統的な和風の庭に使われるのは成長の遅い樹種です。伝統的な庭では風景が変わらない(変わりにくい)のが良しとされているからです。
花や実を楽しみたいという世間の趣向とはややかけ離れますが、こうした伝統的な庭木を風景の基本にした上で、人気の樹種でアレンジするというのが個人的にはおススメです。
2014年
9月
04日
木
街中でこうした景色を見かけたことはありませんか?
たぶん、多くの方は何も感じずに通り過ぎていくのでしょうが、私はこういう景色にめっぽう弱いので、一見して考え込んでしまいます。
「いったいキミは何を支えているんだい?」
「キミの役目はもう終わったんだよ・・・」
実際に声に出すことはありませんが、教えてあげたくなります。まぁ実際は薄々気付いてはいるのでしょうが。
これは「鳥居支柱」と呼ばれるものです。比較的大きな木を植えた場合、強風で木が揺れて成長を阻害することのないよう、また、木が倒れてケガ人を出さないよう設置されるもので、歩道、公園など公共のスペースで多用されます。神社の入り口にある鳥居に形が似ていることから命名されています。
本来、木の成長が安定期に入ったら、取り除くべき代物です。まして木が何らかの事情で枯れてなくなったのなら、もはや存在意義はありません。
ただし現実には、いつまでも撤去されず、支柱の下部が腐って宙に浮き、逆に木に支えられてようやく立っているようなものもあります。たぶん、予算がないのだと思います。植栽する際は、支柱の予算も計上されますが、「後のことは知らん。」という感じですかね。
街路樹の剪定や除草の際に、持っていってくれても良さそうですが、律儀に持っていくような業者さんは余り見かけません。
こうした光景を見る度に、考え込んでしまいます。
「いったいキミは何を支えているんだい?」と・・・
2014年
7月
19日
土
屋外作業がたてこんでいたので、久しぶりの投稿になります。
梅雨明けを控えたこの時期は新緑も落ち着き、町中では夏の花木の定番であるキョウチクトウ、サルスベリ、ムクゲばかりが目立ちます。春の可憐な花々に比べれば、どれも主張が強く、好みが分かれそうです。
一方、鬱蒼としてきた木々の間に目をやると、いろいろな実がなり始めています。以下はここ数日の間に目にした夏の木の実たちです。
それぞれ何の実かお分かりになりますか?
これは近くの公園で撮影しましたが、自宅に植えている方も結構いらしゃいます。
毒性があって食べられない、おまけに味が「えごい」。その代わりに、石鹸の役目を果たすということで知られます。
次は、食べられる実です。
まだ熟しきっていませんが、もう少し経てば甘い味がします。
シンボルツリーとして人気の樹ですが、剪定の時期が悪いのか、実のなっている御家庭は少ないようです。
最後は葉っぱに特徴があるので、分かりやすいかもしれません。
今現在はウメのように見えますが、9月になって殻が割れると、中にはクリのような実が入っています。
そのままでは食べられません。手間隙かけてアク抜きして、餅などに混ぜて食べるものです。
答えは上から順に、
エゴノキ、ヤマボウシ、トチノキです。
私の住む地域ではいずれも町中で身近に見ることのできる木の実です。
梅雨時あるいは真夏に、上を見上げて通りを歩く人など、ほとんどいません。早くエアコンの効いた快適な屋内に入りたいのは当然です。しかし、それをグッと我慢して、上を見上げるといろいろな発見があって楽しいものです。
季節は確実に変化し、そして一年というサイクルは早いものだなと、常々感じています。
2014年
6月
10日
火
ここ数日は、雨のニュースが多いです。
梅雨に雨が降ったことがニュースになることに違和感を覚えますが、たしかに雨天続きではあります。
梅雨に入る前は他人様の庭ばかりいじっていました。そうこうしているうちに、梅雨に入り、自宅の庭が茂ってきました。空をにらめながらチャンスをうかがっていましたが、本日ようやくまとめて手入れできました。
木はモチノキ、イヌマキ、モッコク、コノテガシワ、イトヒバ、サツキ、ユキヤナギ、プリベットなど多様ですが、どれもこれも背丈は2m以下に抑えているので、あまり時間はかかりません。
← 全体にこんな感じで透かしてみました。手前がモチノキ、奥がイトヒバです。
枝葉をかき分けて剪定をしていると、いろいろな発見をします。イヌマキやユキヤナギにはテントウムシがいました。
おかげで、アブラムシはあまり見かけませんでした。テントウムシがいい仕事をしているようです。こういう状況を見ていると庭木の消毒は気がひけます。
これからの季節は枝葉が鬱蒼とします。剪定せずに放置すると病害虫が発生しやすくなり、対処療法的に消毒や殺虫剤を使うことになりますが、生態系を守るためにもまずは剪定によって枝葉を減らし、風通しをよくするのが基本だと改めて感じました。
2014年
4月
30日
水
みなさんは「ハンカチの木」をご存知でしょうか。
私の家の近くにあるのですが、例年、なかなか「ハンカチ」を見ることができずにいました。
そこで今年こそはと思って、いそいそと見に行ってみると・・・
ありました。
ハンカチといえばハンカチでしょうが、なんともいえない花?です。
一つしかないのかと思って、じっくりと見上げてみると・・・
けっこうな数のハンカチがぶら下がっています。
じっと見ていると、たくさんの目に見られているような感覚に襲われます。まるで妖怪のような・・・
ハンカチの木の別名には「幽霊の木」というのもあるそうです。
妙に納得がいきます。
ちなみに花は中央の目玉の部分だけで、白いハンカチ部分は花びらではなく「苞」というものです。ハナミズキやヤマボウシの花と似たような構造です。
最近では個人の庭でも植栽される方がいるようで、それほど珍しい木ではなくなってきましたが、ハンカチが見られるのは4月~5月ごろです。機会があれば是非ご覧ください。
キレイと思うか、不気味と思うかは見る方次第です。
2014年
3月
23日
日
風の強い日が続きますが、春分も過ぎ、いよいよ春本番という感じです。私の近所ではカワヅサクラやオオカンヒザクラがチラホラ咲き、コブシの花も顔を覗かせています。
春のイメージ色といえばピンクでしょうが、皆さんは「早春に咲く花には黄色が多い」という話を聞いたことがありますか。
私は、最近自分が無意識のうちに、黄色い花の写真ばかり撮っていることに気付き、改めて思い起こした次第です。
たとえば「ミツマタ」です。かなり地味な、花ともいえないような花ですが、他に先駆けて「まず咲く」というマンサクよりも先に咲く花です。これは薄い黄色です。
これも黄色です。遠目ではマンサクと紛らわしい花ですが「サンシュユ」ですね。
どうしても黄色い花に目がいきます。
こんなところにサンシュユがあったんだと、この時期だけ意識がいきます。
あまり花としてのイメージが乏しいヒイラギナンテンさえも、黄色い花を咲かせてアピールします。
こちらはトサミズキです。似たような名前でヒュウガミズキというのもありますが、あれもやはり黄色です。
ロウバイと間違われやすいオウバイ。
「迎春花」とも言われます。これは花弁だけではなく、真ん中も黄色です。
黄色が多いと気にしているのは、私だけではないようで、ネットで調べるといろいろと出てきます。
「黄色は目立つから、印象が強いだけ」
「実際に半分が黄色い花というデータも」
「いやいや白や青紫だってある」
などなど
しかし、誰もが真っ先に浮かぶ結論でしょうが、
「早春に活動して花粉を媒介するハエやアブが認識しやすい色だから」というのが、もっとも説得力がありそうです。
自分が無意識に撮っている写真に黄色い花が多いので、自分もハエやアブのようなものかと、我が身を振り返ってしまいました。撮影ついでに服の袖に花粉でも着ければ、植物たちの思惑通りです。
黄色に敏感なのは私だけではないからこそ、道路工事や警告の看板に多用されてるのでしょうけど、なぜか複雑な気分です。
2014年
3月
06日
木
もうじき桜が咲く季節です。
単に桜といっても、種類は豊富で、ソメイヨシノばかりが桜ではありません。ここでは主な桜の種類とその特徴について解説します。
伊豆大島に多いため名付けられたオオシマザクラですが、日本全国で育てることができます。
この桜は塩漬けにした葉っぱを、桜餅に使うことで有名です。
葉が出ると同時に咲き始める花には芳香があります。
伊豆半島の河津町や石廊崎などに多いカワヅザクラです。花の時期が早く、東京では花が少ない2月に開花することやピンク色が鮮やかなことから、人気を集めています。下記のカンヒザクラが片親ですが、園芸品種ではなく、野生種とされています。
地方によってはヒカンザクラとも呼ばれます。これも早咲き種で、東京では3月中に開花します。花は紫がかったピンク色で、釣鐘状に下向きに付くのが特徴です。比較的成長が遅いため、鉢植えや花壇に植栽されることもあります。
カンヒザクラとしばしば混同されますが、フユザクラは10月~12月に咲く桜です。花の色は咲き始めこそ写真のようなピンク色ですが、徐々に白へ変わっていきます。一度に咲かず4月にも咲く「二期咲き」で、実にも甘みがあるなど楽しみの多い桜といえます。別名をコバザクラともいいます。
その名のとおり小型の桜です(とはいえ最大樹高8m程度)。花も小ぶりですが繊細で独特の美しさがあります。富士山麓に多いことから、「富士桜」または「湖上の舞」といった名前で流通しています。マメザクラの実も甘く、生食できます。
ソメイヨシノ登場以前は、このヤマザクラが桜の代表でした。個体差が大きく、開花時期や花の色が木によってまちまちですが、いずれにせよ、枝を大きく広げてこそ、このヤマザクラの魅力を味わうことができますので、植栽には大きなスペースが必要です。
2013年
12月
18日
水
今朝、なんとなくテレビを見ていて驚いた。そして違和感が残った。
スコップとシャベルの違いについて、街頭でインタビューして最後に正解を示すという展開だったのだが、私は今までどうやらスコップとシャベルを逆に覚えていたようだ。
これまでにスコップ(シャベル?)については疑うことなくこのHPにもいろいろと記載してきたが、テレビでの結論としては・・・
シャベル ─ 刃の上に足をかけて力をかけることができるもの
スコップ ─ 刃の上に足をかけられないもの
と日本工業規格(JIS)で定められているとのことであった。よって写真の品は「シャベル」だそうだ。
子供が使うような小さなもの、100均で売っているようなプラスチックのもの、カラフルなあれやこれやが「スコップ」で、土木作業をする職人が「剣スコ」とか「角スコ」と呼んでいるものが「シャベル」だとは・・・「剣シャ」「角シャ」が正しいのか。
本当にそうなのかと、日本工業規格(JIS A 8902「ショベル及びスコップ」を調べてみた。すると同規格は主に品質や材料を規定しており、シャベルとスコップはその形状がそれぞれ図示されているだけで、足を掛けられるかどうか、とういう文言による定義はない。そしてオマケに同規格では「シャベル」ではなく「ショベル」と表記しているので、混乱が増しただけに終わった。
テレビ番組では、東日本と西日本では使い方が逆で、私が住んでいる東日本では、大きくて足を掛けて使うものをスコップと呼ぶ人が多いようだ。
いろいろと調べるのもいいかもしれないが、多分結論は「どちらでもよい」というモヤモヤするものであろう。
唯一すっきりしたのは、シャベルは英語でshovel、スコップはオランダ語でschopということだけ。
2013年
10月
21日
月
庭木の好きな人にとっては、周知のことかもしれませんが、ヒノキとサワラの見分け方について、よく質問されるので、今後に備えて写真を使って記録しておきたいと思います。
ヒノキもサワラも同じヒノキ科の常緑針葉樹です。木の姿はどちらも写真のような感じです。この両者の違いは、しばし造園屋さんの間でも話題になります。
もちろん、仕事上必要な知識であることは確かです。以前知り合いから、ヒノキの生垣を注文したら、サワラの生垣になっていたという話を聞いたことがあります。見た目に大きな違いはないので、大問題というわけではないですが、信用に若干関わります。
また、職人さんが受験する「造園技能士」という国家試験の問題に、この両者が出題されることから話題になることもあります。
印象だけで答えると、サワラはヒノキより全体に白っぽくて、葉の先端が尖っている、ヒノキはサワラより葉っぱが短い、枯れこんで茶色くなっている部分が多いという感じですが、これでは感覚的な話になってしまいます。
さぁ本題です。以下の写真、どっちがどっちでしょうか?
この状態ではまったく分かりませんね。画像の暗さも悪いですが、実際、私自身も撮影しているうちに頭が混乱してきました。葉の印象だけでは、個体差が大きくて識別しかねます。これで分かったら達人です。
ヒノキとサワラの簡単な見分け方は、いろいろな図書に載っていますが、葉の裏面の白い部分を見ることです。
ヒノキは「Y」の字、サワラは「X」の文字が、くっきりと浮かんでいるのです。サワラが多少ピンボケですが、明るいところで見るとハッキリと分かります。
「ヒノキは良い(Yoi)材木に、サワラはバツ(X)」
とでも覚えてください。今思いついた適当なキャッチコピーですが、案外いいかもしれません。生活の役には立ちませんが。
ヒノキは庭木としてはあまり使われませんが、材木としては耐久性が高く、木目が美しく、香りがよいため日本を代表するものとされています。
一方のサワラはヒノキほどの香りがなく、材が白っぽいため、せいぜい桶や米櫃につかわれる程度です。庭木としてはサワラに分が上がるのですが。
ちなみに一番上の写真は「ヒノキ」です。
2013年
10月
19日
土
剪定シーズン真っ只中ですが、使用頻度が上がるにつれ、ハサミの調子が不快になってきたため新調しました。調子が悪いと気分が乗りません。新調したといっても、以前とまったく同じハサミです。
分かりやすく、「植木バサミ」としましたが、職人の間では「木バサミ」と呼ぶのが一般的な、写真のようなものです。
植木屋さんが使用するハサミには、この木バサミのほか、刈り込みバサミ、剪定バサミなどがあり、「植木バサミ」では、これらのうちどれを言っているか分かりません。
買い換えた「木バサミ」は、手入れをしながら長年使っていたのですが限界を感じました。
言うまでもなく、写真上が新品、下が古いものです。
鋼の色以外に、両者に大きな違いがありますが、お分かりでしょうか。先端が開いているか、閉じているかです。もちろん、両者とも手元は完全に閉じた状態での比較です。
長年使い込むと、ハサミの「合わせ(二枚の刃の交差部分)」が磨耗して緩んできます。ある程度まではボルトを調整することで対応できますが、それにも限界があります。
このような状態になると、細い葉を一度でキレイに切ることができなくなりますし、切り口が雑になるので植物にも優しくありません。
ちなみに私は、長く伸びた芝生をサックリと切れるかどうかで、ハサミの寿命を図っています。
新旧それぞれをケースに入れて、引継ぎの記念撮影です。とても同じ商品には見えません。ケースもほぼ同等品です。長年、使っていると、いい感じに馴染んできますが、あちこちに穴があいて刃先がひっかかり、作業効率が下がります。
木バサミの普段の手入れですが、たいていは使用後に水分や樹液をタオルで拭き取って、刃と合わせのボルト部分に油(ミシン油、CRCなど)を塗布するだけです。
そして切れ味が悪くなってきたら、ハンディタイプの砥石で刃先を研ぎます。なれないうちは、研ぐことでかえって切れ味が悪くなるという実も蓋もない話になりがちですが、慣れれば素人でもできます。
木バサミは、安価なもので1,000円台ですが、そうしたものは分解して細かなところまで研ぐことができないので、安くても3,000円程度のものがおすすめです。
私が使用しているのは「岡恒」という会社のものです。「A型」と「D型」という似たような形で二種類ありますが、手を入れる部分の大きさが異なります。男性ならA型、女性ならD型がいいです。
2013年
9月
22日
日
彼岸といえば「彼岸花」なのだが、この植物は不思議だ。私が住むところでは、毎年決まって彼岸になって急に姿を現す。
「こんなところにありましたか?」というところに顔を出し、一株を目にすると、次々に視界に入ってきて、あちこちに彼岸花があるのに気付く。
たいていは写真のような道端だったり、畦道だったりするが、中にはサツキの植え込みから顔を出しているものもいる。
球根なので、毎年同じような場所に咲くのだが、温暖な時期は地上にいっさい姿が見えないため、その存在を忘れかける。
しかし、必ず彼岸になると地上に姿を表し、放射状の真っ赤な花を咲かせ、春には地上から消え去る。それが不思議というか恐ろしいというか・・・
彼岸に咲くから彼岸花と呼ぶのだが、曼珠沙華(天上の花)とも呼ばれるその姿にピッタリの名前だ。球根に毒があること、墓地の周りに多いことなど、想像力をかき立てるエピソードも多い。
英語では「red spider lily=赤いクモ型のゆり」と呼ぶらしいがストレート過ぎる。やはり「彼岸花」だ。
気候変動が話題になることの多い昨今、いつまで彼岸の時期に咲く習性が続くのだろうか。
2013年
9月
18日
水
私は新興住宅地に住んでいる。
ここ十数年で急速に住宅が林立したところで、周辺は大手ハウスメーカーが建設した、企画化されきった住宅ばかりである。
多くの家には芝生と申し訳程度のシンボルツリーが植えられている。おそらく住人は、その木の名前を知っているかどうかさえあやしい。ハウスメーカーおすすめのスマートな木々だ。
きれいといえばきれいな街並みではあるが、合理的過ぎてかえって物寂しいものである。陳腐にいえば、そこに「個性」や「隙」がないからであろう。
そんな街に住む私は最近、「タイムスリップ」にはまっている。もちろん文字どおりの意味ではない。
私は昭和時代の地方都市で生まれ育ったのだが、故郷の町に似たような町が近くにあり、そこへ犬を連れて出掛けるのが、「タイムスリップ」なのだ。
形式的には、まったくの犬の散歩だ。自分一人では不審者と思われるため犬を連行する。自宅からその町は徒歩で20分程度だ。
昭和の町を歩くと、雑多な匂いが飛び込んでくる。代表するのは線香の匂いだ。伴侶に先立たれた独居の方が多いのであろう。朝方でも夕刻でも、そこかしこから線香の香りが、下水の匂いや大音量のラジオ音声に混じって漂ってくる。
そして街並みだ。
二度と開くことのないであろう錆びたシャッター街でも、所狭しと鉢植えの花木が置かれ、住宅と住宅の間からは、乱雑に伐採されかけた庭木が顔を出している。ガラクタだらけの倉庫まわりに朝顔が植えられたりしている。そこには庭のデザインといった概念が存在しない。
猥雑だが懐かしい景色だ。数十年前に故郷で見たのと同じような景色が広がっており、自分自身が小学生に戻ったような錯覚に陥る。
通りから垣間見る庭には、住人あるいはその先祖が自分の意思で植えたと思われるツバキ、マツ、イチジク、ヒマラヤスギや、鳥の糞から意図せずに巨大化したのであろう、シュロ、アオキなどが、住人たちの自己流の手入れによって独特の姿を展開している。
古い木々を手入れしている住人たちは、人目もはばからず下着姿で庭に出て、歯を磨きながら庭木を眺めたり、咲き終わった花殻をちぎりとったりしている。傍では犬種不明のミックス犬が吠え続けている。
新興住宅地ではけっして見られない風景で、こうした猥雑さが昭和の町の見どころである。まれに庭木の手入れが行き届いた御屋敷もあるが、たいていの庭木は、「なぜ、そんな形に刈り込んでしまったのですか?」、「なぜ、そんな形になっても大事にしているのですか?」と声を掛けてみたくなるようなものが多い。
しかし当の住人たちはおそらく「思い出」に支配されているのだろう。何かの記念に植えたとか、どこそこへ出掛けたときに買ったとか、亡くなった御主人が大事にしていたとか、先祖代々の云々・・・。
そんな景色を見ていると、庭を持つ楽しみというのは、けっしてキレイに管理することではないという思いを抱く。多少不恰好になっても、各人が各様に、時には思い出と戯れながら楽しむのが庭弄りの醍醐味であり、技術的にも試行錯誤する過程が楽しいものなのだ。
それに比べ、新興住宅地の風景は奥行きがなく味気ない。匂いさえも単調なものだ。住人の嗜好や生活感が滲み出るには相応の時間が必要なのだ。平成と昭和の町を行き来するのはおそらく、猥雑な風景に触れて心のバランスをとるのが楽しいからなのである。
いつもそんなことを考えながら、タイムスリップを楽しむのだが、付き合わされている犬には迷惑なようだ。早く家に帰ってエサを食べたくて仕方ない様子で、タイムスリップの終盤は、自宅へ向かって駆け出す犬に引っ張られながら帰宅する。これもさながらタイムマシンで現代に戻るかのようだ。
2013年
9月
15日
日
剪定のベストシーズンを迎え、管理人の私は日々忙しく過ごしています。9月下旬以降は、新芽の伸びが少ないため、来春までの樹形を決定付ける大切な時季であるとともに、人間にとっても作業がしやすい季節です。
庭木の剪定をしていると、「どうやって剪定するの?」という質問を受けることが多いものです。それに対して「こうやって~」と答えられれば、当ホームページのような面倒なものはいりません。
私はこれまで剪定に関する本を数多く読んでいますが、納得のいく本に出合った試しがありません。良い本もありますが、いつも何かが欠けています。
剪定の本には必ずといっていいほど、「かんぬき枝」、「からみ枝」、「ふところ枝」、「交差枝」、「平行枝」、「もどり枝」・・・などの図とともに、「忌み枝」の解説ページがあります。
素人は、これに従って剪定しようとするのですが、まず、「どこからどこまでが、ふところ枝なの?」とか、「平行がダメなのは分かったけど、どっちを切るの?」となります。また、すべてを切って、スカスカのボロボロになったりします。
また、忌み枝を十分に理解したとしても、「うちの場合、隣から丸見えだから、目隠しに必要だしなぁ~」という都合もあります。
そして、これがけっこう軽視されているのですが、一本一本の木ではなく、庭全体を一つの景色として見たときにどうかという問題があります。通行人や客人は、全体の印象でしか語りません。一本の松に3日間かけたとしても、横のキンモクセイが鬱蒼としていれば、鬱蒼とした庭に違いありません。
そこで私は剪定する際、①生理的要素、②物理的要素、③美的要素の3っを考えることにしています。まったくの個人的な経験則で、学術的なものではありません。私自身が木に登りながら考え、たどり着いた結論です。
①生理的要素
木が持つ性質を考慮して剪定することです。たいがいは剪定の教科書を読めば分かることです。
・花や実は、短い枝になることが多いため、長い枝は切り詰める。
・厳寒期は強い剪定をしない。
・株元から生えている細い枝(ひこばえ)は、木の生長を阻害するため元から切除する・・・などなど。
②物理的要素
主に人間の都合のことです。現場によって施主によってそれぞれで、当然ながら剪定の教科書には書いてありません。
・隣の家にはみ出した枝、電線に触れそうな枝、屋根に当たりそうな枝を切る。
・車の乗り降りに邪魔な枝を切る。
・通行の邪魔なので平たく刈り込む・・・など。
③美的要素
景観を美しく見せようという視点です。剪定の教科書にも載っていることがありますが、自分自身の感覚や技術を磨くことが大切です。
・隣接する庭木との枝葉の濃淡を揃える、調整する。
・木と木が触れ合うところは、それぞれの輪郭をはっきりさせる。
・背景となる庭木は高く、手前の木は低めに剪定する・・・など
もちろん、これらは2つ以上の要素が絡み合うことも多く、簡単に分類できるものはありません。例えば木の上部ほど、剪定する葉の量を多くする(「薄くする」)のは、三要素すべてに該当します。
なんとも抽象的な話で恐縮ですが、「どうやって剪定するの?」と聞かれた場合、私は、この3要素を簡単に説明しています。たいがいが、「やっぱり大変なのね」という反応になってしまいますが、剪定の基本的な考え方として参考にしていただければと思います。
2013年
8月
26日
月
緑のカーテンについてです。
設置したときは話題にするけど、その後、話題になりにくい気がしますので、あえて盛りを過ぎた今の時季に。
私は、あまり流行と関係なく生きているのですが、ゴールデンウィークごろになると習慣的に、今で言う「緑のカーテン」をこしらえます。これまでゴーヤ、アサガオ、ヘチマ、キュウリなどを育てました。
今年は何にしようかと悩みました。野菜類はゴーヤを筆頭に食べきれないほど実るので、収穫を休むと見苦しくなるというデメリットがあります。また、特にウリ科は連作障害という問題もあります。
そこで今年は路線を変えて、「風船カズラ」にしました。写真が8月末現在の様子です。葉の面積が小さく、窓を覆い尽くすほどにはなっていないため、おそらく物理的には冷却効果が低いでしょう。
ただ、この風船カズラは、小さな白い花とホオズキのような風船状の実が非常に涼しげで、心理的な冷却効果は、他の植物に劣りません。また、熱帯生まれなのに、昭和の雰囲気があるのも何とも言えません。余談ですが、風船カズラには「ハートバルーン」という、ちょっと恥ずかしい別名もあります。
実は次々にできるのですが、先週くらいから茶色く変化するものが現れてきました。中身がどうなっている空けてみると・・・
こんな感じの種が3粒入っています。話には聞いていましたが、本当にハート型の模様があります。「猿顔」と説明する本もありますが、なんかのキャラクターのような白い輪郭で、間が抜けた感じがします。なぜ、こんな造形にする必要があったのでしょうか、不思議です。
種からの発芽も難しくないようなので、もう少し待って時季がきたら収穫しておこうと思います。実際に蒔くかどうかは未定です。
いろんな種類の緑のカーテンを作りましたが、それぞれに特徴があって、どれがいいとは言えません。冷却効果だけを考えれば葉が大きくて丈夫なツタ、キヅタが良いと思いますが、それらは私の中で、「廃屋」を覆い尽くす悪役のイメージが強すぎます。
結局のところ、冷却効果はさておき、毎年違うものを作るのが楽しいのは確かです。
2013年
8月
22日
木
今朝方、庭の木々を観察していると、異常を発見しました。
この写真の中に異常があります。分かりますか?
手前はモチノキです。けっこう透かして剪定しています。
写真右上の葉が一部、茶色くなって膨らんでいます。他に変色した葉はありません。
病気の可能性があるので、手で取り除こうとすると・・・
葉っぱではありません。初見では理解できませんでしたが、二匹の生き物が合体しているようです。体色はモチノキと同じような緑で、よくできた擬態です。葉を捉えている足がガッシリしていて気色悪いです。
多分、蛾です。蛾が交尾をしているのです。
無駄な殺生はしたくないし、よくできた擬態に敬意を払って、その場は去りました。
しかし、気になり続けていたので、10時間後に再度確認しました。すると、まだ同じ場所で交尾をしていました。いったい交尾に何時間かかるのでしょうか。まったく動かず、死んでいるようにも見えます。
もしかして、貴重な生き物だったりして・・・と思って、ネットで調べることにしました。多分、「蛾」なので、「蛾・擬態」で検索です。
検索の結果、私の穏やかな心は一瞬で消えました。
コイツらは、貴重な生物ではなく、「イラガ」なのです。「ヒロヘリアオイラガ」というそうです。
イラガといえば、過去のブログ記事に書いたように、チャドクガと並ぶ庭仕事の宿敵です。そうなれば、擬態に関心して見守っている場合ではありません。
我が家の庭に産卵されて何倍にも増えてはかないません。すぐさま殺虫剤を手にして二匹とも仕留めました。かわいそうですが、あの痛みを味わいたくはありません。
2013年
8月
21日
水
今朝は早朝に自宅の芝生へ肥料をあげました。ここのところ暑い日が続いていたので、作業を後回しにしていましたが、「甲子園では史上初の休養日に、14tの液体肥料を芝生に散布した」という新聞記事に触発されたのです。
我が家の庭は狭いので、14tもの液体肥料は必要なく、10リットル(水溶液)で済みます。使っているのは写真の、ハイポネックスという商品で、どこにでもあるオーソドックスな液体肥料です。
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「いろんな栄養素をバランスよく含む」というのが売りで、特に微量要素の補充を期待して使用しています。他にも似たような商品がありますが、シンプルなデザインに惹かれて、いつもこれを使っています。
効果は一朝一夕に分かるものではありません。
しかし、日が経つと、肥料を与えたところと与えていないところの葉の色が違うのが分かります。
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液体肥料は水で薄めて使うので、写真のような「噴霧器」が必要になります。経験のない方にとっては、大袈裟に見えるかもしれません。しかし、薄めずに使う肥料よりも圧倒的に経済的です。
肥料自体は500円~1000円程度、噴霧器も安いものであれば2000円以内で売っています。(写真の噴霧器は送料無料で1500円くらいです。)忙しい方には、水で薄めずそのまま使えるという液体肥料もいいですが、コストパフォーマンスを考えれば原液タイプが断然お得です。
こうした肥料を散布する上でもっとも大事なことは、芝生全面に「均等に散布する」ということです。隅から隅までじっくりとゆっくりと機械的に噴霧器のノズルを移動させます。
また、作業は2週間から3週間に一度くらい行うのが普通ですが、毎回、違うところから作業を始めるように心掛けています。
いつも同じところから散布を始めると、後半の部分は十分に施肥できないことがあるからです。集中力が低下して作業が雑になったり、雨が降ってきたり、来客があって中断したり、肥料が足りなくなったり・・・と。絶対的な集中力があれば話は別ですが。
しかし暑い中、肥料をやって刈り込んで、また肥料をやって刈り込んで・・・という作業を繰り返していると疑問が生じてきます。「いったい自分は何をしているのか、芝生なんて放っておけばいいじゃないか。」と。でもそれでは元も子もありません。人間の都合で自然を強制的に管理している以上、仕方のないことで、それが庭というものだからです。
2013年
8月
17日
土
お盆を控えた時季は親類や知人宅の剪定が忙しく、更新の暇がありませんでした。ようやく落ち着いたので久々に書いてみます。
このところ、いろんな庭木を剪定しましたが、剪定をする甲斐のある木と、そうではない木がはっきりします。やりがいがあるのは、手入れをすればするほど樹形が整う木です。マツなど伝統的な庭木がその部類です。
一方、やりがいがないのは、毎年やたらと大きく成長して、庭の景観を損ねる木や、庭の持ち主が迷惑がっているような木です。(「枯れてもいいよ」なんて言われている木です。)
以下、まったくの私見ですが、庭に植えない方がよい木を列挙します。なお、これらは縁起云々ではなく、物理的あるいは管理上、やっかいだと思う木です。(縁起については、別ページを参照してください。)また、広大な庭をお持ちの場合は、植えても問題ないと思います・・・・。
プラタナス、ユリノキ、メタセコイア、クスノキ、キョウチクトウ、ピラカンサス、ザクロ
①プラタナス(スズカケノキ)
庭に植えようと思う方は少ないと思いますが、とにかく大きくなります。そして成長が早いです。たとえ太い幹を根元近くで切断しても、翌年にはそこから大量に新梢を出します。また、一枚一枚の葉が大きいので、木を小さく(2~3m以内)仕立てると不恰好になります。そして、やっかいなのが、夏過ぎに葉の裏毛?に白い粉がつくことです。おもいっきり剪定していると、クシャミが止まらなくなります。若い頃に、連日プラタナスの街路樹を剪定していたら、喘息のようになりました。
②ユリノキ(チューリップツリーともいう)
プラタナスと、ほぼ同じです。植える場所にもよるのでしょうが、成長が早く、やたらと大きくなります。葉が大きいので、相当のスペースがないと形を決められないのも、プラタナスと同じです。
③メタセコイア(曙杉ともいう)
これも個人宅に植える方は少ないでしょう。湿気の多い土地なら、あっという間に巨木になります。そして落葉期には、粉雪のように(色は茶色ですが)落ち葉が一面に舞い散ります。下草が埋もれて景観も損なわれます。
④クスノキ
案外、一般住宅に植栽されています。成長が早いのは前三者と同様ですが、クスノキは常緑樹ですので、剪定をしなければすぐに庭が鬱蒼として暗くなったり、隣近所にはみ出したりします。
⑤キョウチクトウ
毒性があることで知られるキョウチクトウですが、これもまた、背丈は高くなり、株が大きくなります。放置しておくと相当なスペースを侵食します。また、剪定によって形を整えるのは難しく、周囲の景観と溶け込みにくい成長の仕方です。
⑥ピラカンサス、⑦ザクロ
どうしても庭に植えたいという愛着がある方は気にしないでしょうが、どちらもトゲがあるので厄介です。剪定した枝は他の庭木の枝葉とは別に扱う必要があります。
2013年
7月
24日
水
今朝、犬の散歩をしていると道端のシマトネリコにカブトムシが群がっているのを発見しました。あまりに奇妙な組み合わせなので、立ち止まって観察してみました。
おそらく子供が砂糖水などを仕込んだのでしょうが、よくみるとカブトムシの周りの樹皮がはがれています。子供がカブトムシのために、幹に傷をつけて、そこに砂糖水を塗りつけたのでしょうか。なかなか本格的な演出です。
木全体にオス5匹、メス3匹の計8匹がとまっていました。ワナを仕掛けた子供は大漁に喜ぶんだろうなー、いかにも夏休みだなーと思いながら私は家路に着きました。
家に戻ってから念のためにシマトネリコとカブトムシの関係を検索してみると、ホノボノとした気分は一転しました。なんとカブトムシは自発的にシマトネリコへ集まっているようです。
今まで知りませんでしたが、シマトネリコはカブトムシが集まる木として注目され、過去にテレビ番組「ナニコレ珍百景」でも取り上げられたようです。
成長が早いシマトネリコの柔らかな樹皮をカブトムシが自分で剥がし、昼夜問わず夢中になって樹液を吸っているそうで、東京の植木畑のシマトネリコにもカブトムシが増殖しているみたいです。
シマトネリコの北上に伴う生態系の変化とでも言うのでしょうか、元来生息地が異なるもの同士のマッチングに何か末恐ろしい気がしました。
2013年
7月
22日
月
知り合いに庭の剪定を頼まれました。木はクロガネモチ、シャラ、ヤマモモなどです。
まずはヤマモモからと思って見上げると、ハマキムシ(写真中央の袋状に閉じている葉の中に潜んでいます)が大量発生しています。まぁ仕方ないと思いながら、木の中に顔を突っ込んで剪定すると、どんどん青虫が落下していくのが見えます。
そうこうしているうちに、突然、右手首に激痛が走りました。ハマキムシは刺しません。庭いじりをしている方なら、ピンとくるでしょう。電気が走ったように瞬間的に訪れる痛みの犯人はヤツしかいません。
イラガです。かなり久しぶりの対面で、その存在を忘れかけていましたが、チャドクガに次ぐ、植木屋の天敵です。
木の内部を見渡すと至るところイラガだらけです。知らずにイラガに囲まれていたのです。
逃げたくても刺された手首が痛過ぎて動けず、脚立の上に不安定な姿勢で固まっているしかありません。「なんで植木なんて切ってるんだろう。」、「帰ろうかな」とネガティブな気持ちになってきます。
私は過去に何度か蜂に刺されたことがありますが、イラガの痛みはアシナガバチに刺されたときの痛みと同じような感じです。
しかし、痛みは長くは続きませんし、少なくとも私の場合は腫れたり、湿疹ができたりすることもありません。人にもよるでしょうが、私の場合、痛みはせいぜい2~3分です。
時が経つのをじっと耐え忍べば、その後は何もなかったかのように作業を継続できます。(症状がひどくて皮膚科へ行く人もいるので、一概には言えませんが。)
イラガは、モミジ、カキ、ウメ、ツバキ、ツツジなどに発生すると言われますが、今日はヤマモモのほかシャラノキにも発生していました。カツラに発生していたのを見たこともあります。あまり樹種は問わないと考えてよさそうです。
地方によっては、蜂熊、オコゼ、デンキムシ、シバムシ、キントキ、オキクサン・・・などと呼ぶようです。見た目は蛍光色のナマコという感じですが。
イラガの駆除は、葉ごと切除して足で踏みつける・・・ことができる人はそれが一番安上がりです。一般的な方はベニカスプレー、スミチオン、マラソンなどを使うのがよいでしょう。放置しておくと葉を食害され、ひどい場合は木が枯死しかねません。
私は、イラガを駆除した後、右の写真のような「手甲」を手首に装着し、おそるおそる剪定を再開しました。イラガの被害に遭った後でなんですが、長袖、長ズボンは当たり前として、暑くても手甲を着けて作業をすべきでした。
2013年
7月
17日
水
キンモクセイとギンモクセイ、そしてヒイラギモクセイの違いについて、葉っぱの写真を使って解説します。
キンモクセイとギンモクセイの違いは花を見れば分かりますが、花のない時期の方が長く、素人目には区別しにくいものです。
見分けるポイントは葉の周りのギザギザ(鋸歯=「きょし」と言います)です。できるだけ同じような大きさの葉を集めて比べました。
キンモクセイ
キンモクセイも個体によっては葉の縁に小さなギザギザがある場合もありますが、ほぼギザギザなしと考えて大丈夫です。
ギンモクセイ
ヒイラギモクセイと比べれば控えめですが、葉の縁に連続的な鋸歯があります。刈り込みをしていると多少、手がチクチクしますが作業に支障を来たすほどではありません。
ヒイラギモクセイ
葉の縁に荒々しい鋸歯があります。ギンモクセイに比べれば俄然、トゲトゲしくて作業がしにくいです。また、葉の形はキンモクセイとギンモクセイが「長楕円形」であるのに対し、「楕円形」です。
なお、ヒイラギモクセイは、ギンモクセイとヒイラギの雑種とされています。
・・・ちなみに、これはセイヨウヒイラギです。クリスマスの人気者ですね。節分に使う日本のヒイラギとは少し違います。上記のモクセイ系と比べると葉に立体感がありません。
こうして比べてみると明らかに違いますね。
しかし、この他にもモクセイの仲間には、ウスギモクセイ、ナタオレノキ、オオモクセイといった種類があります。そしてヒイラギに話を広げれば、またまた複雑になってくる奥の深いものです。
2013年
7月
15日
月
庭掃除は面倒です。かつては私もそう思っていました。
新人の植木職人は来る日も来る日も掃除です。朝、現場に到着してしばらくの間は、下草(サツキ、ツゲなど)の刈り込みをさせてくれる会社もありますが、仕事の大半は除草を含めた庭の掃除に明け暮れます。
暑さ、寒さ、雨、蚊や毛虫との戦いはもちろん、時には相当に不快なものを処理しなければならないこともあります。嫌気がさして辞める新人さんも大勢います。というか感覚的には半分以上の人が、庭掃除の段階で辞めます。
なぜなら目的や目標が見えていないからです。先輩職人が高い木に登っている姿は格好良いかもしれません。しかしそれは、ただの手段です。手を入れなければいけない枝が高いところにあるから、木に登っているだけです。
街路樹などの公共の仕事は別として、個人の庭の手入れをする第一の目的は「景色を作る」ことです。景色を作るのは高木に限ったことではありません。上空も大事ですが、それ以上に、風景を描くキャンバスとなる地面を整然とすることが重要です。
植え込みの中に跪いて手ボウキで地面を掃くのは、情けない下働きのように見えますが、キャンバスを磨いていると考えれば俄然やる気が出てきます。そうした心境に達することができなければ植木職人として独り立ちしても、毎日がつらいだけです。
しかし実際には、そうしたことを教えてくれる先輩は少なく、経験を積む中で、自分で気付かなければいけません。
夏の暑さや冬の寒さに耐えて庭掃除を続けているとある時から、肩の力が抜けて、庭に吸い込まれるように自然な作業ができるようになります。樹木の根が張っている向きに応じて箒を使ったり、掃除をしながら不要な下草を瞬時に剪定したりと、自然の求めに応じて迷わずに身体が動くようになります。
やがて庭木の剪定も経験させてもらえるようになります。始めのころは目前の剪定に夢中ですが、経験を重ねると再度、地面の掃除の大切さに気付きます。そしてその頃には高い木の剪定に憧れるより、庭全体の景色の出来栄えに関心が移ります。
西芳寺、天龍寺、恵林寺の作者であり、禅の庭を創造したとされる夢想国師は、一時代を築いた僧侶です。自然の中で修業し、自然の美からエッセンスを学び、修行として庭造りをしています。
この文脈で高僧を登場させるのは、おこがましいのですが、庭掃除をしていると、いつもその名前が頭に浮かんできます。
庭好きの方が愛着を持って自分の庭を掃除していれば、自然の求めに応じて、掃除せずにいられなくなるはずです。自然と一体になった感覚で庭掃除ができれば、苦痛であっても苦痛に過ぎなくなります。
2013年
7月
15日
月
暑い日が続いていましたが、今朝は暑さも一段落した感じでしたので、早朝に2時間ほど庭掃除と木の剪定などを行いました。
私が普段から庭掃除に使っているのは、刷毛(はけ)とピンセットです。
刷毛は写真のように、コケの上にたまった落ち葉などを掃くときに使います。プロの職人は「手ボウキ」という小型の竹箒を自作して使うことが多いのですが、我が家の庭の場合、手ボウキは大き過ぎて邪魔になります。また、手ボウキは穂先が広過ぎて繊細な掃除ができません。
刷毛は掃除する場所に応じて、柔らかいもの硬いものを使い分けるのがベターです。
ピンセットは雑草を抜くのに使います。100均のものでもいいのですが、あまりに安い物は先端の緻密さがないので、数百円のものを使っています。
ピンセットで除草?と思われるかもしれません。人にこの話をすると大概、「ホントに?」と笑われます。しかし、ピンセットは優れものです。
鎌や鋤簾などによる除草は、地上部を切り除くだけなので、次々に再生します。また、手で草を抜いても根まで取り除くのは至難です。しかし、ピンセットは根こそぎ抜けますので、完全な除草ができます。
特に芝やコケの中に生えた雑草では効果がてきめんです。近頃では、いろいろなネーミングの除草道具が販売され、簡単に根こそぎ抜けるなどと謳っていますが、実際はどれもこれも大き過ぎたり、雑草との嚙み合わせが悪くて作業が中途半端になります。
ピンセット除草のコツは、雑草が小さいうち(3センチ以内)にやること、ピンセットの先端を地中に突き刺して慎重に雑草を引き上げることです。耳かきのような慎重さで、焦らずにやります。
作業時間はかかりますし面倒です。ただし一旦抜けば、そこに同じ草は生えてきませんので、長期的には時間の節約になります。
最大のデメリットは、傍目から見たときに、少し様子がおかしい人に見えることです。
2013年
6月
30日
日
自宅のヤマモモが収穫期を迎えました。
ヤマモモは庭の目隠しに植えているのですが、ついでに実も楽しんでいます。放置しているとボトボトと落ちて芝生が汚れたり、カナブンが集ったりと厄介なので、すべて一気に収穫します。
結局、2キロ程度の実が収穫できました。昨年は、数粒だったので、豊作と凶作の差が大きいです。
ヤマモモは実が痛みやすいとか、日持ちしないとかで一般の流通に乗りにくいようです。関東地方のスーパー等で見かけることは、ほとんどありません。私も大人になるまで、食べたことがありませんでした。そのまま食べてもいけるのですが、大量なのでジュースを作ることにしました。「ヤマモモ酒」も魅力的なのですが、ジュースの方が汎用性がありそうだからです。
初めての挑戦ですが、クックパッド等を参考にして、適当に作りました。レシピを真剣に探している方は、他のページを参照してください。
①まず、余分な枝を取り除き、十分に水洗いします。
これが結構面倒な作業で、ときどき虫も出てくるので、家族に、ひんしゅくを買いやすいです。しかし、きちんとやらないと「雑味」がありそうです。
②鍋に移し、ヤマモモが隠れるくらいの水、砂糖を適量、レモンスライスを入れます。
写真は1キロちょっとのヤマモモを使っています。
沸騰した後、15~20分程度、中火でトロトロと煮込みます。
なんとも言えないワイルドな香りが漂ってきます。
灰汁が出るので取り除きます。
③火からおろし、冷ました後、裏ごしします。
写真はキッチンペーパーでやったところですが、これはおススメできません。道具を使って裏ごしした方がいいです。大量の種があって、これまた面倒です。
ジュースに使った残りカスは、砂糖を追加してジャムにしました。
④完成です。
約1リットルのヤマモモジュースができました。かなり濃厚な原液で、ポリフェノールのエキスという感じです。
冷蔵庫でしばらく冷やします。
その間に、ヤマモモの剪定をしました。収穫しているときに、ハマキムシを目撃したからです。
⑤剪定を終えた後、ヤマモモジュースを炭酸で割って試飲しました。かなり酸っぱいですが、身体に良さそうです。
調べてみると整腸、消化器系に良いようです。ヤマモモは実だけでなく、葉や樹皮も薬草(薬木?)として使われるようです。
砂糖を大量に入れれば。もっとおいしく飲めそうですが、身体に良くなさそうなので、酸っぱいままで楽しみます。
2013年
6月
15日
土
雨が去った後、久しぶりに庭を点検してみると、ナツメの花が咲いていました。地味ですが、独特の風貌です。
おおざっぱに言うと、黄緑色?で星型の小さな花です。
我が家のナツメは植えてから2~3年で、高さも1m程度なので、花に目がいきますが、高木になれば目立たないのではないでしょうか。
ナツメの花言葉は「健康の果実」です。生薬、あるいは生食に用いられる実は、健康に大変よいということで、昔から田畑の付近に植栽されてきました。また、風水などでは、「縁起が良い木」とされています。
ナツメは他の果樹よりも、実がなるまでにかかる年月が短いとされているので、このまま実がなってくれればと思いますが、そう順調にいくかどうか・・・。
花の地味さで言えば、お次も負けていません。これも縁起の良い木の代表であるナンテンです。我が家でも鬼門に植えています。
ナンテンと言えば赤い実が有名すぎますが、個人的には可憐な花にも魅力を感じます。膨らんだ蕾が次々に割れて、中から花が飛び出してくるように開花していきます。
とても小さな花ですが、こうして拡大して見ると、優雅な感じがしませんか?ナンテンは非常に丈夫ですが、特に今年は生育が順調です。
2013年
6月
11日
火
近所を散歩していると、サザンカの生垣に、彼らの群れを見付けてしまいました。最近、目にしないなと思っていた矢先です。その生垣は、けっこうな人通りのある場所です。
「チャドクガ(茶毒蛾)」の幼虫です。地方によっては、「チャガラシ(茶枯らし)」とか呼ぶようですが、ツバキ、サザンカ、チャ、ナツツバキ、シャラなどツバキ科の植物に発生します。
私はかつてチャドクガの猛威に散々苦しんだので、この写真を見ているだけで寒気がして蕁麻疹がでそうです。
チャドクガは厄介です。彼らは能動的に攻撃してくるわけではありません。身にまとった毛に、毒があるのです(毒針毛という)。この毒針毛はチャドクガの体を離れ、そこらじゅうを漂っています。
直接チャドクガに触れなくても、近付いただけで皮膚に炎症を起こすのは、このためです。そして一旦、皮膚に付着したチャドクガの毛は、なかなか離れてくれません。掻けば掻くほど、毒針毛が皮膚に刺さったり、広範囲に拡散して症状の悪化を招きます。
毒針毛は、皮膚の弱いところ(首筋、まぶたに始まり、肘の内側、お腹、足の付け根、膝の裏まで)を徹底的に攻撃してきます。人によって症状の程度や態様は異なりますが、蕁麻疹のような湿疹が、次第に全身に広がり、かゆみは1~2週間ほど続きます。ひどい時には、気が狂いそうになる痒みです。
チャドクガにやられたときの対処法については民間療法的なものが、いろいろあります。「掻かずに叩く」、「水で洗い流す」、「熱いシャワーを浴びる」などが代表ですが、どれも効果は今一つです。まして「掻かない」ことなんてできません。気が済むまで掻きたくなります。
私はチャドクガによる皮膚炎で医者に行ったことはないのですが、一般的には皮膚科の受診をお勧めします。治療にはステロイド剤、抗アレルギー剤あるいは抗ヒスタミン軟膏などを使うようです。ちなみに市販の虫さされ薬やクール系のスプレーは無力で、時には症状を悪化させることもあります。
被害に遭った庭木の方の対処ですが、これも至難です。「食害された枝にビニール等を被せ、毒針毛が飛び散らないようにして切り取る。」「作業は帽子、首にタオル・・・肌を露出しないように」と言われますが、何をやってもダメなときはダメです。私の場合は用心していても、たちまち痒みが襲ってきます。
チャドクガが厄介なのは、葉についたチャドクガを駆除しても、木の根元や周りに毒針毛が落ちている限り、問題が解決しないこと、また、それが目に見えないことにあります。
写真で見えている、幼虫を覆っている長い毛は、毒針毛ではありません。よく勘違いされていますが、問題なのは肉眼で確認するのが難しい微細な毛です。
また、チャドクガの幼虫は、ある程度大きくなると、人が近付いた振動などで、糸を引いてあちこちに分散します。地面に舞い降りることもあります。こうなったら手に負えません。駆除する場合は、チャドクガを刺激しないように、そーっと近く付く必要があります。
最近ではチャドクガの毛を固めるスプレーも市販されていますので、勇気のある方は食害された木の伐採に挑戦するのもいいかもしれません。普通の方は、ご自分で作業するのは止めた方がいいです。
こうした事態に至らないためには、日頃から予防する必要があります。風通しが十分によくなるよう剪定しておくこと、日頃から葉っぱを観察しておくこと、冬場にマシン油や石灰硫黄合剤を散布することです。
チャドクガの卵は薄い黄色で、数ミリから1センチの円形をしています。卵にも成虫の毒毛が付着していますが、幼虫になってから対処するより、はるかにリスクが低いですので、卵がついた葉を丸ごと取り除くのもベターです。
2013年
6月
05日
水
時期的に、もうそろそろではと思って、恐る恐るヤマモモの葉を点検してみると・・・
いました!ハマキムシです。先端の葉を綴り合せて隠れ家を作っています。近くの葉を点検すると全部で3箇所やられていました。すかさず手で被害に遭った葉を摘み取ります。
ハマキムシにやられた葉の様子です。中がどうなっているのか、気になるので、開けてみます。クモの糸のような粘り気のある細い糸で、葉を幾重にも綴り合せています。なんとも上手にできています。
その中心に、ハマキムシがいました。写真では右上にハマキムシを置きました。体長は7mmほどの緑色です。アオムシというよりは、ウジムシに近い形です。ハマキムシの周りには、黒いフンのようなものが無数にあり、周辺の葉は食害されています。
普通であれば、この段階でパーマチオンとかスミチオンとかの殺虫剤を使って消毒します。被害が少ない発生初期に薬剤を散布するのが効果的だからです。
しかし、ヤマモモには今、写真のような実がたわわです。収穫してジャムにする予定なので、農薬を使うことに抵抗があります。
こうした場合、やはり剪定で対応ということになります。枝を透かしてハマキムシの親が敬遠するような環境にすればいいのです。
今年は、別のページで書いたように、「庭木をよく観察し、適切に剪定する」ことで、消毒せずに管理できるか試しています。
そんな中で編み出したのが、「虫がつきそうな庭木の枝を振って、虫を振り落とす」という方法です。
実や花を楽しむ庭木には使えない方法ですが、日頃からマメに枝を振っていたら、例年、被害にあっている四季咲きモクセイやモッコクなどには虫がつかなくなりました。
これはおススメの方法です。日頃から、気になる庭木の枝をバサバサと振る習慣を付けるのです。(傍から見れば、いつも枝を振っている変な人という感じになるのが欠点ですが)
農薬を使うことに抵抗があって、時間のある方は試す価値がありますよ。
2013年
6月
02日
日
以前、他のページで話題にしたシマトネリコのダメな剪定例です。
その後、どうなったか様子を見に行ってみると・・・
枝先が枯れこんで、やさぐれた感じになっていますが、枯れてはいませんでした。やはりシマトネリコは丈夫です。しかし、同じような時期に同じように剪定された他のシマトネリコの中には枯れているものもありました。
写真を拡大してもらえば分かると思いますが、適当に剪定された枝先は枯れています。切られたところの一段下の分かれ目から、新芽がたくさんでています。こうした枝を専門用語では「胴吹き(どうぶき)」とか「幹吹き(みきぶき)と言います。
過酷な剪定の反動として、樹木が延命のため抵抗しているかのようです。実際にそうなのでしょう。
こうした枝は樹形を整えにくいのですが、数年かければ自然な仕立てにすることは可能です。ただし、また同じようにゴツゴツとした手入れをされれば話は別ですが・・・。
シマトネリコの剪定時期は一般的に10月~3月とされていますが、これは、木バサミなどで枝先を軽く剪定する場合、もっともダメージが少ない時期という意味合いです。写真のシマトネリコは、この剪定適期に切られましたが、「切り過ぎた」のが悪いようです。
軽く剪定する場合、さほど時期を気にする必要がないと思いますが、ノコギリを使うほど強く剪定する場合は特に厳冬期と酷暑期は避けたほうが無難です。また、そもそもノコギリや剪定バサミを使わず、木バサミで切れる程度で、回数をマメに行った方が、シマトネリコらしい自然な感じが維持できますし、一回あたりのゴミの量が少なくてすむので、気軽にできると思います。
2013年
6月
02日
日
庭の片隅に植えているアマチャの花がピンクに色づいてきました。
もらった鉢植を地植えにしたものです。他の庭木と一緒に肥料をあげることもありますが、ほとんど手入れらしい手入れはしていません。
アジサイを庭に植える方は多いと思います。しかし、アジサイは放置すると背丈を越えるくらい大きくなるので、花を毎年楽しみながら小さく抑えるのは難しいです。
一方、アマチャは、せいぜい高さ1m程度にしかなりませんので、その点は管理がしやすいです。
ただし、葉はアジサイの鮮やかさと比べると見劣りします。写真では比較的きれいに写っていますが、くすんだ緑色になりがちです。
花は好みが分かれるでしょう。ガクアジサイとそっくりなルックスで、日が経つとともに白からピンクあるいは水色に変化していきます。また中央部も複雑なつくりで、なんとも言えない味わいがあります。
アマチャといえば、お釈迦様の誕生日を祝う「花まつり」で、葉を煎じて使うそうですが、私は大きくなるまでそうした行事を知りませんでした。お寺に付属する幼稚園などでは広く行われているようで、以前、「幼稚園で甘茶を飲んで集団嘔吐」みたいなニュースがあったのを記憶しています。
長年の風習として定着していることからも、甘茶の葉っぱ以外が嘔吐の原因でしょうが、正直なところ、私はあの甘さが好きではありません(「ズルチン」という甘味成分が入っているそうです)。歯周病予防の生薬になるなど、体に良さそうな甘茶ですが、今後も可憐な花を楽しむだけにしたいと思います。
2013年
5月
12日
日
久しぶりに時間ができたので、いろいろと庭仕事をしました。
まず、タマリュウ(玉竜)です。タマリュウはすでに、あちこちに植えているのですが、駐車場の、車の真下になる部分に植えることにしました。
タマリュウは日陰に強く、使いやすいのですが、これといって特徴がないのが特徴です。
買ってきたのは、ごく一般的なタマリュウです。地下茎で増えていくので、あまり大量に買うのはもったいないので、1ケースだけです。ちなみに植える場所は、1.5m×30cm程度のスペースです。
値段は税込みで1,550円でした。私が住んでいる地域では普通の値段です。勘違いしがちですが、このケース売りは、根がすべてつながっています。作業するには少しやっかいです。
これとは別に、ポット売り(1ポット60円~70円程度)のものもありますが、ケース売りの方が、すこしだけコストパフォーマンスがいいです。
つながっている根を、手やハサミを使ってバラします。画像のように小分けにして植えるのです。ちなみに右下の方に伸びているのが「地下茎」です。
株を多く分けるほど、安上がりになりそうですが、あまりケチると、作業が面倒ですし、根付きも多少悪くなります。
こんな感じに植えました。少し節約しすぎた感じもしますが・・・まぁいいでしょう。すぐに地面を覆いたい方は、倍の量が必要ですね。
我が家の場合、車のタイヤが当たらないので、駐車面よりもタマリュウが高い位置にあります。車が通るような隙間(スリット)に植える場合は、土を深めに掘って、タマリュウの葉がコンクリート面よりも下になるように植えた方が見栄えもいいですし、タマリュウにも優しいです。
これまで、いろいろな場所にタマリュウを植えていますが、日向よりも半日陰の方が調子がいいです。ただし、昼でも暗いような日陰は生育が悪くなります。
我が家では車をあまり使いません。従ってタマリュウに日が当たる機会は多くはありません。これが今日まで作業を延期していた理由なのですが、はたして車の真下のタマリュウは無事に育つでしょうか。
2013年
5月
06日
月
我が家には犬(ボーダーコリー)がいます。
せっかくなので庭で遊ばせたいという気持ちはあるのですが、大切な庭を荒らされるので、ごく限定的な場所にしか立ち入らせていません。
以前は、そこにも芝生を張っていたのですが・・・
ボーダーコリーの激しい動きに、ヒメコウライシバは無残な姿になってしまいました。いくら芝生が踏圧に強いとはいえ、フリスビーやボールを目掛けて猛ダッシュを繰り返すボーダーコリーにはかないません。
しばらくは写真のような状態で放置していたのですが、土が剥き出しだと犬が汚れたり、人間が汚れたりと不都合なので、対策を打つことにしました。しかしどんな素材がいいのでしょうか。
我が家はドッグランというほどのスペースではありませんが、参考のために巷のドッグランの地面を思い起こしてみると以下のような感じだと思われます。
① 切れ切れの芝生に雑草が混ざっている。
② 芝生とクローバー
③ ウッドチップ
④ 特に何もしていない(土や落ち葉が自然のまま)
①と④は美観及び便宜上、論外です。②は多少、魅かれますが、クローバーが際限なく広がって、他のエリアを侵食しそうなので×です。③は我が家のボーダーコリーがウッドチップを噛み千切って遊ぶので、これまた不可です。
一般家庭ならこの他にレンガ、コンクリート、敷石という方法も考えられますが、石系の素材は夏に表面が暑くなるため却下です。人工芝も摩擦熱が犬には酷です。固まる砂利系は長持ちしそうにありません。
いろいろと考えた結果、以前、仕事でお邪魔した家が芝生代わりにヒメイワダレソウをグランドカバーとして使っていたのを思い出しました。ヒメイワダレソウというのは、南米産、クマツヅラ科で匍匐性の植物で、踏まれても大丈夫という植物です。リピアやリッピアという名前で呼ばれることもありますが、強いだけでなく、ランタナによく似た白い花も咲かせます。
「もうこれしかない」と思いながら念のためにネットで調べてみると、テクノターフという会社では、ヒメイワダレソウとライグラスを合わせたドッグラン用のマットを開発して特許を取っていることも分かりました。心強いです。
ただ一方では、「増えすぎた時に取り除くのに一苦労」なのでおススメできないという情報もありましたが、物は試しに、植栽することにしました。
ヒメイワダレソウは近くのホームセンターですぐに見つかりました。ただし、花色が「ピンク」です。まぁ何色でもいいでしょう。値段は1ポット200円弱です。爆発的に増えるようなので、少なめに購入して様子を見ることにしました。
「芝生以上の繁殖力」とか、「すぐに再生する」とか、「ちぎって捨てておいても根付く」とか喧伝されるヒメイワダレソウです。もしかしたら、植えたことを後悔する日が来るのかもしれません。末恐ろしい感じがしますが、今後引き続き成長の経過をお伝えしようと思います。
追記
2か月後の様子です。
一旦は繁殖しかけたヒメイワダレソウですが、右の写真が現状です。残念ながら我が家の犬の威力にはかなわず、無残な姿に成り果てています。
多分、チワワとかポメラニアンとかの小型犬なら大丈夫そうですが、ヒメイワダレソウも「中型犬以上には無力」というのが私の結論です。そして次はどうしようか思案中です。
2013年
5月
05日
日
ここ数日、珍しくシラカシと関わることが続きました。
地味な樹木なので話題になることは少ないのですが、関東地方で「カシ」と言えば、このシラカシを示すことが多く、ちょっとした木立の中にはドングリから自然に発芽した実生の苗を見かけます。
先日知人から、「購入した家にシンボルツリーとしてシラカシが植えてあるけど、シラカシってどうなの?」との質問を受けました。
前回の記事にも書きましたが、シラカシもハウスメーカーの都合で選択された樹種であろうと思います。東日本ではそこらじゅうに生えている木であり、とにかく値段が安いです。
木自体の魅力は「悪くはないが良くもない」という印象です。カシ(貸し)とカリン(借りん)を一緒に植えて金銭に絡む縁起を担ぐという手法もありますが、いかんせん、シラカシは地味です。
また、最大のデメリットは小さいままで格好良くするのが難しいということです。
上の写真はシラカシの剪定前後の様子です。
「とにかくすっきりしてくれ」という要望で、ばっさりと剪定したものです。このシラカシは植えてから15年ほど経過していますが、剪定は2年に一度くらいのペースで行っているそうです。
いつも感じるのですが、シラカシは背丈2m以下に自然な姿で収めるのは難しいです。枝ぶりがゴツゴツしがちで、徒長枝が多く、強く切ると車枝だらけになります。つまり、形をまとめにくい木です。もっとまめに剪定すればある程度は可能かもしれませんが、写真のシラカシも、満足のいく仕上がりには程遠いです。
シラカシは、モッコクやマツのように単独で植えて枝振りを味わう木ではなく、生垣にするのが一番適しているかもしれません。
2013年
4月
28日
日
私は新興住宅地に住んでいるので、周りにどんどんと家が増え続けています。当然、庭もそれなりに増えていくので、おもしろいのですが、特におもしろいのが建売の家の庭です。
施主が決まっていないのだから、ハウスメーカーのデザイナーとか、下請けの外溝屋さんとか、余裕があれば造園屋さんが関わって、それらの関係者の好みとか都合とか、思惑で植栽されるのでしょう。
良心的なところは少ないように感じます。言ってみれば、料理の仕上げに盛り付ける「パセリ」のような感覚で植栽されているケースが多いです。また、「パセリ」であればまだマシです。
某大手ハウスメーカーの建売住宅の花壇には、「クスノキ」が植栽されていました。花壇にクスノキですよ!成長が早いから早々に大木となって花壇を破壊するか、切り倒されるのがオチです。
また、シラカシやウバメガシを20センチ間隔くらいで植えて、目隠し用の生垣にしていることもあります。建売の場合、販売している時点で十分な目隠し効果が必要でしょうから、無理もない話ですが、これらも大木になるので、やがては家主に邪魔者扱いされることでしょう。
だいたいが、どこかの現場で不要になった植木を転用していたり、見学会に間に合わせるように、その時だけの見栄えで植えているのかもしれません。まぁ、お客さんが「いいものを安く」手に入れたいのだから、市場原理でそうなるのは避けられないでしょうが・・・。
芝生も同じです。土壌改良したり、雑草の処理をしてから造成するようなケースは少ないようで、土を平らにしただけで芝生を張っているのを見掛けます。目土も残土だったりします。
左の写真は、地中のススキが芝生を持ち上げている様子です。まわりにはスギナも顔を見せています。土壌改良せずに芝生を張れば、多かれ少なかれ、こんな感じになります。
多くのことをハウスメーカーに求めるのは、市場競争があるので酷です。建売の場合、庭はオマケ程度に考えた方が良いでしょう。良心的なハウスメーカーに出会えれば幸運です。
2013年
4月
22日
月
庭に何を植えようか迷っている人に「あまり大きくならない木って何?垣根で目隠しにしたいんだけど。」と聞かれることがあります。
また、庭木に詳しい人が、「○○の木は大きくなるから、気を付けないとねぇ。」という話すのを聞くことがあります。
いずれも素直に聞き入れられない話です。「あまり大きくならない木」の定義が難しいです。
例えば、生垣にするには1.6m~2m程度に育てる必要はあるでしょう。そして、目隠しなら常緑樹です。生垣に使われる一般的な樹種だけで考えても
イヌツゲ 8m(最高で、以下同じ)
イヌマキ 20m
オリーブ 5m
カイヅカイブキ 8m
カナメモチ 5m
キンモクセイ 10m
サザンカ 6m
サンゴジュ 7m
ツバキ 7m
ヒイラギ 5m
モチノキ 8m
ラカンマキ 7m
ざっと、こんな感じです。環境や樹種、個体差によって変動は大ありですが、いろんな資料の平均値です。もちろん、最大に大きくなるのは相当の月日がかかります。何が言いたいのかと言うと、「放っておけば木は大きくなる」ということです。また、「あまり大きくならないというのは、どのくらいのスパンの話ですか?」ということです。
またこのことは、「剪定すれば小さく抑えられる」ということでもあって、その技術を用いた盆栽は日本が世界に誇るものです。樹齢何年、何十年でも(樹種にある程度限りはありますが)剪定次第で高さをコントロールしているのが盆栽です。
ですから、冒頭の会話はモヤモヤするのです。あまり大きくならない木は、管理次第とも言えるのです。
しかし、そんな回答を望んでいないという方のために、本当の意味であまり大きくならない木で、生垣に使えそうなものを記しておきます。
キャラボク(3m)、クチナシ(1.8m)、ジンチョウゲ(1.5m)
プリペット(2m)、ベニバナトキワマンサク(2.5m)・・・・
書いていて気付きました。最後の二つは、だから人気なんですね。
キャラボクも頑張れ。
2013年
4月
22日
月
庭の木々の新芽が出揃った今日この頃、気になるのは庭木の病害虫です。せっかく出揃った葉が害虫にやられるのは、癪に障ります。
我が家でも庭を散策していると、ユキヤナギにアブラムシが付着しているのを発見しました。とりあえずはアブラムシのついた新芽部分を剪定して取り除きました。
庭木の消毒薬は手軽に入手できますし、私も薬剤を散布することがあります。しかし実際のところ、庭木の消毒は必要不可欠なのでしょうか?
深く考えると難しい問題です。いくら安全を謳う薬でも、毒は毒です。また、生態系のバランスが取れていれば、益虫まで殺傷する可能性がある薬剤散布を行う必要がないのかもしれません。
周りに家がないところや、一昔前なら、簡単に農薬を使用したのでしょうが、昨今の住宅地では御近所とのトラブルも誘発しかねませんし、自分の家だけで考えても、ペットや子供がいれば、農薬に二の足を踏む方がいるかもしれません。
本来であれば以下のようなことをやっていれば庭木の消毒は必要最低限で済むはずです。
① 普段からよく庭木を観察する。
→ 庭をよく観察していれば、害虫発生の初期段階に、害虫がついた枝葉だけを切除すれば事足りることも。
② 定期的に剪定し、庭木内部の風通しをよくする。
→ 表面だけを刈り込むのではなく、枝葉の数を減らし、なるべく葉と葉が触れ合わないようにする。イメージだけで言うと、飛んでいる鳥から木の内側すべてが見通せるように枝を透かせば、天敵に恐れをなして虫が付きにくくなる。
③ 草むしりをきちんとする。
→ 庭の見た目だけでなく病害虫の温床にならないよう日頃から心掛ける。
いずれも結構な手間で、ボヤボヤしていると手遅れになって、農薬に頼らざるを得ないことがあります。しかし、今年はまめに観察、管理して、「無農薬庭園」を目指そうと誓っています。
2013年
4月
07日
日
昨日から風がすごかったので、今朝は目覚めに我が家の庭を細かく点検しました。風の影響はさほどではありませんでしたが、一段と春が深まっていることに気付きました。
ハナミズキが、今朝になってようやく花を開き始めました。
我が家のハナミズキは「レッドジャイアント」という日本製の品種で、ピンクではなく、真紅の大きな花を咲かせます。
残念ながら今年は花が少なそうです。
マツも新芽を出し始めました。マツの新芽は「ミドリ」と呼ばれます。この新芽を柔らかいうちに摘み取ることで、自然な樹形を維持することができます。寒肥が効いているのか、去年より元気に発芽しています。
他にもモミジ、モチノキなど、ほぼすべての庭木の新芽が動いているのを確認しました。ツツジは花が咲いている品種もあります。
そして、動き出したのは植物だけではありません・・・
イチゴ畑に現れたのは、カナヘビです。今年初めての御出ましです。
おそらく同一のカナヘビが我が家に住み着いています。彼(彼女?)を見かけるのは、これで3年目です。
カナヘビの寿命を調べてみると、4年~9年と幅があります。好き好んで飼育している愛好者も結構いるようです。私は好きでも嫌いでもありませんが、炎天下に庭石の上でじーっとしているカナヘビは、夏の風物詩だと思っています。
また、「カナヘビ」の呼称ほど、異論反論が多い話題はありません。世代や地方によって、まったく呼び名が異なる奥の深いものです。カナチョロ、カランキョ、カマチコ、カナゲッチョ・・・このトカゲ(ニホンカナヘビ)を何と呼ぶかで、その人の出身地が分かりそうなくらいです。
2013年
4月
01日
月
今朝、我が家の庭を眺めていると、ヤマモモの花が咲いていることに気付きました。
ヤマモモの木には雄と雌がありますが、写真は雌の花です。品種にもよりますが、花と言っても大変に地味です。
それでも私には嬉しいのです。
ヤマモモは実が成る年と成らない年の差が激しく、数個しかならない年もあれば、数十個の実が成る年もあります。
我が家のヤマモモは高さも幅も2m程度ですが、去年は、たった6粒!しか収穫できませんでした。今年は花が多いのでたくさんの収穫が見込めそうです。
昨年の収穫が少なかったのは、時期を考えずに樹形優先で強めの剪定をしたことも関係があります。ヤマモモは樹勢が強く、肥料をやらなくても、どんどん枝葉を伸ばします。
放っておけば高さ20m以上になる木です。玄関付近に目隠しとして植えていますが、自然のまま放任するわけにはいかずに、強めの剪定をしているのです。
ちなみに剪定の時期は今頃(3月~4月)がベストとされています。花や実も、間引きしなければ収穫量を安定させることができませんので、花付きを見ながら、そろそろ剪定しようかと思っています。(専門用語では「摘果」とか、「摘花」と言います。)
また、ヤマモモは雄と雌の両方を植栽しなければ実が成らないと書いてある本もありますが、荒野の一軒家ならともかく、たいがいの住宅地であれば、そこらじゅうに植えてある雄のヤマモモから風で受粉できるので、自宅には雌の木だけを植えればいいと思います。
たくさん収穫できたら今年こそヤマモモジャムを作るつもりです。
2013年
3月
31日
日
スギナの季節がきました!
御存知のとおり、スギナとツクシは一心同体です。
子供なら無邪気に「ツクシだ。」と春を見付けますが、庭を維持する人にとってツクシは憂鬱の始まりです。
スギナは雑草の王様です。
スギナ駆除に明け暮れていると、「もしかして日本中のスギナはすべて地下でつながっているのではないか?」との疑いが出てきます。
自分の家だけスギナを根絶したとしても、ブロックを隔てた隣の家にスギナがあれば、それは中途半端な勝利に過ぎません。
また、地面を半端に掘り起こすと、逆にスギナの根の動きが活性化されるような気がします。
どの家も、新築一年目にスギナが大量発生するのは、「眠っていたスギナを揺り起こした」からだと想像しています。
これまでにいろいろとスギナの駆除を試みましたが、決定的な方法はありません。どれも中途半端です。スギナとの戦いはいわば「モグラたたき」みたいなものです。あっちを叩けば、こっちに顔を出します。
私なりの結論は、「見付け次第、プチプチと手で除草する」ことです。
これを繰り返していると徐々に勢力が弱り、やがてスギナ側でも「参りました。また、地下で眠らせていただきます。」と活動を休止するか、「面倒くさい家だな。ここは止めて隣の家に突き出そう。」と考えを変えるでしょう。
そうはいっても、いろいろと対策したい方のために、私の戦果を記しておきます。いずれの方法も決定的ではないのでモヤモヤしますが・・・
除草剤を使う方法
ラウンドアップなどに代表される除草剤を使う方法です。
一口に除草剤といっても、液体を希釈して使うもの、顆粒状のもの、芝生でも使用できるもの、ペットに無害と宣伝しているものなど、いろいろなタイプがあります。
また、スギナの発生前に使用するタイプと、スギナが20~30センチほどに育ってから使用するタイプのものがあります。
スギナを大きくしてから駆除する場合、ゴム手袋の上に軍手を重ねて原液に浸し、スギナの一つ一つを握り潰していくという方法もあります。数時間~1日でションボリしたスギナの姿を見ることができます。
〔メリット〕
比較的安価な駆除方法です。作業も他の方法に比べれば楽です。
〔デメリット〕
環境にやさしいとか、ペットに無害と言われても、「本当なの?」という疑念が残ります。また、効果は2~3か月程度なので、繰り返し使用する必要があります。また、除草剤を使い続けるとコケが発生します。
手で地道に除草
スギナは他の雑草と違って、スーッと抜けず、プチプチと切れるので、あまり気持ちのいい作業ではありません。芝生がなければ、シャベルなどである程度、根を掘りながら駆除するのもいいでしょうが、10センチや20センチ掘ったところで、ほとんど意味がありません。50センチ以上掘りたいところですが、そうすれば庭はメチャクチャですね。
〔メリット〕
・環境に優しい。
・コストが安い(鎌とか軍手だけ)
〔デメリット〕
・疲れる。
・次々に再生するので無力感に襲われる。
防草シートを張る
結構多くの家で実践されていますね。除草して、整地して、シートを張って、砂利を撒いて完成という感じで。
シートを張らないよりはいいですが、シートの合間や、シートを突き破って生えてくるスギナを見付けると、途方に暮れます。
〔メリット〕
・一定期間は効果がある。
・素人でも施工しやすい。
〔デメリット〕
・シートの端の処理が雑だと、見た目が悪い。(砂利で覆いきれていない御家庭をよく目にします。)
・張り合わせのところや、端のところからスギナがヒョッコリと顔を出す。
・シートの寿命は案外短い。
固まる砂利、モルタルなど
固まる砂利はコストが高いので使ったことがありません。
代わりにモルタルを薄く敷いて、その上に砂利等を敷くという方法を常用しています。これは結構いけます。ただし、モルタルの塊から生えているスギナを見付けたときには、愕然としました。
(メリット)
・コストが安い。
・見た目がきれいに仕上がる。
(デメリット)
・素人には面倒
石灰で土壌改良する
「スギナは酸性土壌に生えるので、土壌をアルカリ化すればよい。」という通説があります。そこで、苦土石灰や消石灰を使うのですが・・・。
〔メリット〕
・低コストで可能
・作業が楽
〔デメリット〕
・地面が白くなるので、見た目が悪い。
・ペットや子供には不向き。
ただし、私の家では石灰の粉を突き抜けてスギナが顔を出しているのを見かけました。
2013年
3月
21日
木
強風が吹くたびに自転車が倒れるので、転倒防止をdiyで作りました。
久しぶりに「作業日記」です。
庭木ばかりを相手にしていたため、実は自転車置き場が手付かずで、ご覧のような感じです。
余っていた重量ブロックを斜めに埋めただけです。屋根なんてありません。これはこれで画期的だと自画自賛していたのですが、結局ダメでした。
台風はもちろん、ちょっとした強風がある度に、自転車は倒れ続け、これまで計2台が廃車となりました。
屋根や防風対策を施した自転車置き場を作ればいいのですが、まとまった作業時間がとれそうにないので、とりあえず、転倒防止のスタンド?を自作することにしました。
当座しのぎなのでコストが高いのはいただけません。予算は自転車1台あたり1,000円程度!とし、4台分なので4,000円くらいで収めようと思います。
自転車置き場に限らず、家周りの外溝に多種多様な素材を使うと風景がゴチャゴチャします。
そこで今回は、すでに我が家で使用しているのと同じ材料を購入することにしました。デッキ用の柱は竹垣に、焼き杭は庭木の支柱としてすでに我が家の庭で使用しています。
デッキ柱(防腐加工杉)598円×4本=2,392円
焼き杭(杉) 198円×8本=1,548円
ねじ 128円
幸運にも、柱はバーゲン品として、いつもより安く売っていました。合計金額は4,104円で、ガソリン代を入れても予算内です。
ちなみに肝心のデザインですが、これは材料に合わせて頭の中だけで考えました。材料を見ていただければ、だいたい想像がつくかもしれませんが・・・。
基礎をどうするか迷いました。耐久性を考えれば当然セメント系を使うのですが、都合により固定するわけにはいきません。既存の化粧砂利の上に、そのまま置くことにしました。
左の写真が現場です。化粧砂利の下は砕石を固めたものです。設置面が凸凹だと話しにならないので、まず整地します。道具は植木屋さんにはお馴染みの「笄板(こうがいいた)」です。
(ちなみに他のページでも書きましたが、笄板は売っていません。廃材を使って自作するものです。芝生張りなど、庭のdiyには欠かせない道具です。)
水平にした砂利の上に、土台を置きました。
一応、水平器を使用します。(写真中央は既存の汚水マスで、転倒防止には関係ありません。)
「土台の設置」?は、これで終わりです。
早くも工事は終盤です。
ここまで来れば、どんなデザインか想像つきますね。
先端を切り落とし、長さを揃えた焼き杭を、土台の上に取り付けます。
ネジの頭が目立つのでカバーをつければいいのですが、コストはかけたくないので、油性マジックで塗って仕上げます(笑)。
あっという間に完成です。
4台分なので、これを二つ作りました。
もう少し高さがあった方がいいとか、やっぱり地面に固定したいとか、ネジだけではなく、針金で強度を上げたほうがいいとか、いろいろと自分の中で議論を重ねましたが、
「問題があったら、後で修正する」ということにして、本日のところはこれで終了。
まぁまぁいい感じに仕上がりました。
あまり長持ちしなそうな工法ですが、コストと見掛けだけを重視しています。
作業前は結構、風が吹いていましたが、いつの間にか風が止んでしまいました。
どの程度、効果があるのか不明です。
早く、風が吹かないかなぁ・・・。
2013年
3月
20日
水
地方にもよりますが、今頃の時季になると、あちこちの木に真っ白な花が咲いているのが目立ちます。だいたいがコブシなのですが、中にはモクレン(ハクモクレン)も混ざっていて、園芸ビギナーは混乱します。
コブシとハクモクレンは花の大きさが明らかに異なるので、慣れれば遠くからでも識別できるのですが、試しに両方の花を間近に並べてみました。
左がモクレン、右がコブシです。
花全体の直径はモクレンが12cm程度、コブシが8cm程度です。
モクレンは花びらが9枚(正確には花弁6枚、がく3枚)、コブシは6枚です。
簡単に言うと、モクレンの方がゴージャスで、コサージュとしても使えそうな感じです。一方のコブシの方は、それほどの立体感はなく地味です。
木全体を遠くから見たときの、花の付き方も異なります。モクレンの方は、花が上向きにそろっていて、整然とした印象です。それに比べるとコブシの方は、四方八方ばらばらに花が咲いているように感じます。
ちなみに単に「モクレン」という場合、植物学的にはハクモクレン(白木蓮)ではなく、下の写真のようなシモクレン(紫木蓮)を指すようです。
うちの近くで3月下旬に撮影したもので、写っているのはすべて同じ一本の木に咲いた花です。
あまりに見事な木蓮で幻想的な感じすらしませんか。木蓮は「花木の王者」と呼ばれることもありますが、納得です。
モクレンは剪定しないのが基本で、剪定せずに放置すれば写真のような花が咲きます。ただしスケールが大き過ぎるので、敷地に余裕のある方向けですね。
2013年
3月
17日
日
もうすぐ立春ですが、うちの近所でも、あちこちに花が目立つようになってきました。下の8枚の画像は、どれも今朝撮影したものです。
まさに百花繚乱という感じで、いっせいに咲き誇っています。どれも流通量の多いメジャーな庭木です。みなさん、それぞれ木の名前を言えますか?
画像がいま一つなので、分かりづらいかもしれませんが、答えは以下のとおりです。
上段左 ─ 馬酔木(アシビ、アセビ、アセボとも)
上段右 ─ レンギョウ
下段左 ─ 沈丁花(ピンク花)
下段右 ─ 沈丁花(白花)
この中ではレンギョウの黄色が、ひときわ目立っていました。また、沈丁花はピンクというイメージがありますが、写真のようにピンクの部分がない、真っ白の種類もあります。
続いて次の四枚です。今度は少し難しいです。若干ピンボケなのも問題のレベルを上げているかもしれません。
いかがでしょうか。
答えは
上段左 ─ ユキヤナギ
上段右 ─ サンシュユ
下段左 ─ ボケ
下段右 ─ オオカンザクラ(大寒桜)
です。
サンシュユは写真の質が悪くて分かりにくいですね。オオカンザクラも、この写真だけで分かったら相当な知識の持ち主だと思われます。
東京では16日にソメイヨシノの開花が発表されましたが、私の町ではまだ、咲いていません。代わって今、近所で咲いているのが、このオオカンザクラです。
オオカンザクラは、「安行寒桜」とも言われる桜です。花は大きめで、この花が咲くと、あと一週間くらいでソメイヨシノが開花するという目安になっています。
これほどいろいろな種類のキレイな花がある中で、ソメイヨシノばかりに注目したくはないのですが、普通に社会生活を送っている分には、「春=サクラ=染井吉野」という感じで話をしないと、「面倒くさいヤツだ。」と思われそうなので、どうしてもソメイヨシノの開花時期を意識せざるを得ませんね。
2013年
3月
12日
火
ウメの花が見頃を迎えるとともに、ちらほらと「雑草」が顔を出すような時季になってきました。
よく言われることですが、「雑草」という名の植物はなく、話し手がその名前を知らなかったり、人間にとって利用価値が低ければ、まとめて「雑草」として片付けられるに過ぎません。
街中では、植え込みの中へゴミを捨てる人や、植栽の枝が折れそうな位置に腰掛けている人がいますが、例えば盆栽をやっているような人は、けっしてそういったことはしないと思います。
それは、その人が「サツキ」ならサツキを、「サツキ」として認識しているからです。
また、建造物の少ない郊外に出かけた時、植物に興味のない人は、「この辺って、何もないね。」で片付けますが、植生に興味がある人にとっては、宝の山となります。
何が言いたいのかというと、同じようなことが人間関係にも言えるのではないかということです。
名前を知っている人の前では、礼節をわきまえているような人でも、見知らぬ人の中では、「他者」を「他者」として認識するイマジネーションが働かず、自分勝手に振る舞うことがあります。
二十四時間、気遣って生活していたら精神的に参ってしまいますが、「それ」を「それ」として認識するかどうかで、人間の態度が変化するというのは、おもしろいことだなと、「雑草」という言葉を見聞きする度に思うのです。
2013年
3月
10日
日
近くの公園では早くもヤナギが芽吹き始めました。
さすがに生命力の象徴とされる樹木だけあって、季節の展開が早いものです。
昨日に続き、春を探しながら犬の散歩をしていると、田んぼの畦道にホトケノザが咲き誇っているのを見付けました。
イヌフグリと並んで春を告げる雑草の定番です。
子供のころ、花びらを抜き取って密を吸った記憶が蘇ります。
ほんのりと甘く、これはこれで美味ですが、大人になって犬の散歩をさせながら見かけると、けっして密を吸いたいと思えません。
なぜなら犬がホトケノザ付近に・・・。
ホームページには「芝生を自分で張る」というページを新たに設けました。
暖かくなって、芝張りに最適な時期を迎えつつあるので、自分で芝生を張ろうという方の参考になればいいですが、まだまだ作成途上でこれから充実させます。
2013年
3月
09日
土
ここ最近、急激に春めいてきました。身近に花粉症の方が多いので、声を大にして言うのは難しいのですが、私はいろいろな植物が動き出す春が好きです。
街中ではウメが見頃を迎えつつあります。我が家の庭にも春が訪れていないか点検してみると、ピンクユキヤナギが一輪だけ咲いているのを発見しました。
写真はピンボケで分かりづらいかもしれませんが、花言葉どおりに「愛嬌」を振りまいています。ちなみに、まわりの葉はユキヤナギではなく、矮性の斑入りマサキ(姫マサキ)です。
春といえば一般的にはサクラですが、私にとっては、ユキヤナギやコブシの方が馴染み深く、こうした花が咲くのを見ると、新たな季節の始まりを実感します。
他にもコノテガシワの花を発見しましたが、こちらは地味過ぎるので割愛します。
中年を過ぎて今更、何かが始まるわけでもないのですが、いろいろな草花が準備万端でスタートラインに立っているような今頃の季節は、気持ちが明るくなります。花粉症の皆さんには申し訳ないですが・・・。
2013年
3月
02日
土
みなさんは、剪定した後の木屑をどう処理していますか?
環境に恵まれていれば、穴を掘って埋めるとか、葉っぱは捨てずに堆肥として利用するといった方法も考えられますが、一般的な住宅の場合、そうもいかないものです。
ましてや火をつけて燃やすという御時勢でもありません。
生業として植木屋をやっていたころは、木屑を束ねてトラックに積んで、自治体が定めるところに運び、有料で処分してもらうという方法をとっていました。
今現在の私は結局のところ、剪定後にノコギリなどを使って細かく切って、自治体のゴミ袋に入れて捨てるという方法を取っています。場所によっては50センチ以下とかに切れば、袋に入れなくても持っていってくれます。
今日も強風の中、めげずに自宅の庭の剪定をしました。剪定自体はあっという間に終わるのですが、木屑を処理している時間の方が若干長いような気もします。そして、この枝葉を何かに再利用できないものかと、いつも考えてしまいます。
2013年
2月
25日
月
石川県生まれの方と話をしていたら、ある木のことを「アテ」と呼んでいた。話がかみ合わず、調べてみると「アスナロ」のことだった。
関東地方でアスナロを庭木と使用している個人のお宅はあまり見かけない(皆無ではないが)が「明日はヒノキになろう」で有名な木である。
地方によっていろいろな呼び方があるのは植物のおもしろいところだが、「アテ」とは初めて耳にした。石川県では県の木にもなっているらしい。
また、最近見たテレビで、寺社の修復に使うヒノキの大木がないので、ヒノキの代わりに青森の「ヒノキアスナロ」を使ったという話をしていた。
「明日はヒノキになろう」っていうのに、どっちつかずの「ヒノキアスナロ」がいるなんて、なんとも座りの悪い、中途半端なネーミングだなぁと妙に記憶に残った。
確かにヒノキやサワラやアスナロは、見分けにくく中間種があっても一向に不思議ではないが、植物の名前について考えさせられたここ数日であった。
2013年
2月
16日
土
我が家は幹線道路から50mほど離れた場所に立地しているが、現在のところ道路と我が家の間は空き地になっており、日によっては交通音がすさまじい。
家を建てた当初は植栽によって、騒音を防ぐことはできないかと考え、いろいろと調べてみた。
結論として、防音は不可能ではないが、難しそうだ。
家と音源(道路、鉄道、工場など)の間に余分な土地を持っていて、幅10m×高さ5m程度に渡って、植木を密に植えることができれば、ある程度の防音は可能なようだ。
木の種類は、カシ類、シイ、モチノキ、モッコク、ヤマモモ、マテバシイ、サンゴジュ、カイヅカイブキあたりになる。大きめの葉が蜜に生える樹種である。
そしてこれらの木は、上方へ伸ばすと下枝がなくなるので、下草としてツツジ、ツバキ類を併用し、家と道路の間に上から下まで緑の壁を作るのだ。実施のところ、気の利いた工場の周りにはそのように植栽されている。
葉の数が多ければ多いほど、反射して減音しやすくなるし、肉厚な葉であれば含まれる水分も多く物理的に遮断しやすい。
しかし、幅10mに渡って植木を植えるスペースなど、そうそう取れるものではなく、私は実行できていない。
ただし、音源との間に何もないよりは、幅10mに満たなくても植木を植えた方が心理的に良いようだ。ようは「気持ちの問題」というものだ。
実際に住んでいる人に感想を聞いたことはないが、道路沿いの家の玄関前にヤマモモやキンモクセイなどを鬱蒼とさせているお宅がある。風水的にはよろしくないが、音でイライラするよりはマシであろうか。
2013年
2月
16日
土
我が家の梅です。地窓の横に紅白をペアで植えています。
今日現在、白梅のツボミは写真のような状態で、直径7~8mmに膨らんでいますが、まだ、開花したとまでは言えません。一方、紅梅の方は、ツボミの気配もなく、冬眠中です。皆さんのお宅では開花したでしょうか?
我が家はこの梅を東の方角に植えていますが、東に白い花は良くないというので、紅梅を追加して縁起を担いでいます。
梅と言えば水戸にある「偕楽園」という庭園が有名です。かなり昔に一度だけ行ったことがあります。いろいろな種類の梅があってそれなりに楽しいですが、そこで大きな失敗を犯しました。
初めて「偕楽園」に行こうという方に御忠告します。偕楽園という庭の構成を楽しみたい方は、JRの偕楽園駅から歩いて入ってはダメです。車やバスを利用し、線路から遠い入り口を使って入るべきです。
駅から歩いて入るのは裏口から入るようなもので、庭の構成をを楽しむことができず、ただ、梅の畑を見るだけになります。
梅の花が見れれば、庭の構成なんてどうでもいいよ、と言う方は、駅から行った方が楽ちんです。
2013年
2月
10日
日
ここ最近、風が強い日が多く、どこからともなくやってきた落ち葉たちが、我が家の庭に散乱している。
庭の掃除をしながら「風に強い木」について考えてみた。
当然、表面積の大きい木は、まともに風が当たるので、強風で倒れやすい。台風の後、枝葉の多いコニファー類が転倒しているのはお馴染みの光景である。
しかし、表面積の問題は、透かし剪定をすれば解決する。そもそも、ある程度の大きさの木は、十分に根付くまで、竹や丸太で支柱を作っておくものだ。
それよりも、生育上、風に弱いものが問題である。生長点のある枝先が絶えず風で揺れ、生育不良になるものがある。いくら新芽が出ても風にやられて一向に成長しないのである。
風に強い木は、この逆で、枝葉(特に新芽)がしっかりしたもので、以下の樹木あたりが該当する。
アカマツ、クロマツ、イヌマキ、スギ、アラカシ、シラカシ、ツバキ、サザンカ、シャリンバイ、タケ類、トベラ、ネズミモチ、シイ、クスノキ、ニレ、イチョウ、ヤマモモ
海辺や山の尾根を想像すればいいかもしれない。また、人気のシマトネリコも風に強いとされる。おそらく柳のように風を受け流すからであろう。そうした意味ではヤシ類も強い。
分厚く、なおかつ細長い葉は、海からの強風に耐える構造になっている。フェニックス、ワシントンヤシ、シュロ、ニオイシュロラン、そしてソテツあたりを海沿いの街路樹にするのも頷ける話である。
2013年
2月
06日
水
私が、自分の家にモッコクを植えているという話をすると、「モッコクって何だっけ?」という反応が増えてきました。
若い人相手ではなく、60歳前後の人と話をしていても同様です。「えっ、モッコクですよ、モッコク。」と言っても理解されず、気まずい雰囲気になります。
成長が遅く、整然とした自然樹形はかつて「庭木の王様」とされましたが、今では「マイナーな木」として認識を改めた方が良さそうです。
モッコクは、ある程度の大きさがなければ風格が出ず、風の流れがないところではハマキムシやカイガラムシにやられやすいため、現代の住宅事情において、その魅力を発揮できないのは当然かもしれません。
また、人気がない理由として更に、花や実に「これといった印象がない」こと、そして「葉っぱに特徴がないこと」が考えられます。
主張し過ぎないことがモッコクの最大の魅力で、夜にひっそりと月明かりに照らされた葉の美しさが格別なのですが、共感を得るのは年々難しくなっているように感じます。
モッコクが再度、脚光を浴びることはないかもしれませんが、私は、寺社や古い屋敷に残るモッコクの老木を見るたび、その美しさに惹かれます。
2013年
1月
25日
金
前々回に続いて街路樹の話である。
拙宅では縁側に座って庭を眺めると、庭のバックに街路樹がよく見えるようになっている。
当初からそのように設計して樹木を配置し、自分の家の庭木は背丈を低く抑えてある。街路樹を「借景」としたお陰で、家の内外に連続性のある眺望を確保することができている。
この方法は維持管理が容易になるので、条件の合う立地の方にはお勧めだが、一つだけ問題がある。
それは、街路樹を自分好みに剪定できないことである。
街路樹に登って自分で剪定すれば、その分、職人の手間が減り、税金の節約になるだろうとも考えるが、実際のところはそうもいかないであろう。
役所がらみの仕事となると、「やると決まっていることは、やるしかない。」ので、私が剪定したとしても、重ねて剪定するだろう。
そもそも入札で価格が決まっているので、コスト減にはならない。職人は喜ぶかもしれないが・・・。
また、街路樹は道路交通法で、道路標識と同様に「道路の付属物」とされているので、街路樹を自分好みに剪定するということは、例えば「止まれ」の標識の色を自分好みの色に塗り替えるようなことかもしれない。
試しに役所に電話したことがあるが、「邪魔だから伐採する」というように勘違いされ、最後まで話が嚙み合わなかったものの、「こちらで計画的に実施していますので、御自分で切るのはやめてください。」という、予想どおりの答えが返ってきた。
さて、冒頭の写真である。実はブログタイトルに反して、仕事を落札した事業者さんが剪定したものである。(樹種はシラカシ)
自分で剪定したいという気持ちは、相当強いのだが、同時に近所から「不審者扱い」されるのでは?という考えも根強いので、自分でやるのはこらえている。
写真のシラカシについては、やや専門的に言えば、樹冠がそろっていないのは気になるし、ところどころに「トビ」が残っているのもいただけない。しかし、そんなに悪い手入れではないと思う。
多くの街路樹は例年同じところで切られて、「コブ」状になっているか、切られすぎてゴツゴツしているものである。それに比べれば、柔らかさが残る手入れである。(樹齢が若いせいもあるが。)
実は拙宅の前だけ、職人がなぜか丁寧にやっていた。理由は分からないが、私がずっと庭いじりをしながら、視線を投げかけ、プレッシャーを与え続けていたからかもしれない。
2013年
1月
23日
水
「寒肥」とは「元肥」とも言いますが、文字どおり、1月~2月ころの寒い時期にあげる肥料のことで、今がその時期です。
寒くて気乗りしないので、ついつい後回しにしていましたが、私は本日、実施しました。
寒肥には堆肥、油かす、魚粉といった「天然由来=有機質」の肥料を施すのが一般的です。かつては家畜の寝床のワラや糞尿を発酵させたものなども利用していました。
ようするに身近にあったものを生活の知恵として使っていたのです。しかし、今どきの住宅地でそんなものを使う人はいないでしょうし、逆に入手困難かもしれません。
いずれにしても、こうした肥料は土中で分解されるとき、炭酸ガスが発生するので、土の中の温度が上がり、保温にもなります。ちょうど、冬場に人間が炭酸ガスの出る入浴剤を使うようなイメージでしょうか。
こうした有機肥料に速効性はありませんが、効果は長期間続き、春以降の生育を助けます。(ちなみにこうした種類の肥料を「遅効性肥料」といいます。)
肥料のやり方はいろいろあります。造園のテキストには、幹を中心として、幹の太さの3~5倍離れた同心円上に溝を作って肥料を与えるといったことが書かれています。これは理想です。
しかし、一般家庭の庭は草花だらけで、隙間がありません。実際のところは、空いている場所に、細い杭や鉄筋棒で深さ20cm~30cmの穴を開け、そこに肥料を流し込みます。このとき、よく突いて土と混ぜないと根を傷めることもあるので注意です。また、穴を開ける場所は毎年変えるのがベターです。
もう少しスペースに余裕があれば、スコップを使うのも手です。枝先の真下より少し内側にスコップを突き刺し、スコップを抜かずに少し傾けて、土とスコップの間に隙間を作り、そこへ肥料を入れます。
このときに根が少し切れますが、これも生育には好ましいことです。無駄な枝の発生を抑えたり、新しくて元気な細根を出す効果があります。
寒くて大変とイメージしがちですが、あっという間に体が温まりますので、みなさんも是非、お試しください。
2013年
1月
19日
土
これは今日、撮影したものです。ポップコーンのような特徴的な実が青空に映えています。通り行く人は誰一人見ていませんが・・・。
御存知の方は、何の実かすぐに分かるでしょう。しかし、お住まいの地方によっては、馴染みがないかもしれません。
ナンキンハゼは、トウハゼ、カンテラギとも呼ばれます。
カンテラとはラテン語由来のロウソクを意味する言葉で、ナンキンハゼの実は、ハゼ同様にロウソクの材料になります。
ハゼと聞くと、かぶれるのでは?と心配になる人もいると思います。
ハゼは紅葉がキレイなので時折、個人宅にも植栽されていますが、植木職人の中にもハゼの木には登りたくない、登らないという方がいます。
しかし、ナンキンハゼはトウダイグサ科で、ハゼとは別種です。
紅葉のグラデーションが綺麗なこと、写真のように実がおもしろいこと、葉っぱがハート型をしていることなどから、シンボルツリーとしても人気で、「メトロキャンドル」といった品種も好まれています。
写真のナンキンハゼは街路樹です。
街路樹の場合は、時期外れに過度な剪定が行われるため、花実を付けないことが多いのですが、この木はたまたま、たくさんの実をつけています。
剪定の時期や切り方が良かったのでしょう。
ちなみにナンキンハゼの花言葉は「真心」だそうです。 真心を込めて剪定すれば、実をつけるのでしょう。
2013年
1月
16日
水
折込や新聞を見て「キレイな庭だな」と思ったら、「樹木葬」の広告だったというパターンが増えている。
千葉や神奈川あたりの、海が見えるようなロケーションもあり、写真がきれいなのも当然である。
庭師とお墓は密接な関係があり、私も墓地で剪定や移植などをしたことがある。
時には雨に打たれながら他人様のお墓まわりの除草などをしていると、末代にわたって管理が必要なお墓はいかがなものかと考えさせられる。
樹木葬とは、文字通り、樹木の下に埋葬されることと思っていた。目新しいことではなく、気の利いた子供なら、死んだカブトムシ、金魚などのペットを土に埋めるとき、花を植えたりするではないかと。
ところが現代版、人間版はそうもいかないらしい。土葬の習慣が絶えて久しくなると気味が悪いとか、粗末に扱うと成仏しないとか、近隣の不動産価値が下がるとか、いろいろ考えるのだろう。
基本的には骨壷に入れられ、法によって指定された場所、方法で管理されるのだ。 そして、その歴史も浅い。
樹木葬は、岩手県の祥雲寺が1999年に始めたのが最初の例だという。本当にそうなら驚きだ。つい最近の話である。
いろいろなバリエーションの樹木葬があるが、墓石の代わりに樹木があると考えれば分かりやすい。しかも一人につき、樹木一本ではないところもある。
植える樹木も、その多くは低木である。早々に枯れたり、しょっちゅう植え替えたり、害虫にやられたりしたら興醒めであろうから、丈夫な樹種を選ぶのだろう。しかし、低木ではシンボルツリーとしての存在感がいま一つではないか。
かといって樹齢の長い、ケヤキやイチョウを使った場合どうなるだろうか。数百年後に巨木となれば、死者の怨念すら感じる末恐ろしいことになるだろう。やはり無難なハナミズキあたりに落ち着くのか。
理想は、実のなる木の下に土葬されることだ。
土として果実の栄養になり、果実は鳥に食べられ、その糞は土を肥やし、食べ残されたタネは新たな命になり・・・と考えているだけで楽しい。「樹木葬」という言葉から私が連想するのは、そういうものだ。
そしてそれが自宅の庭ならもっといいだろう。しかし当事者以外には薄気味悪い話であり、近所迷惑である。だからこそ、商品としての樹木葬が話題になるのであろう。
めぐりめぐってそんな結論に達した。
2013年
1月
14日
月
近所で火事があった。幸いすぐに消し止められたが、消火の様子を見ていて心配になったのは、その家の庭にコニファー類が多かったことである。
近頃の家は、オール電化などで、昔に比べたら火災のリスクは減っているが、それでも火災にはいろいろな要因があるので、安心することはできない。
特に住宅密集地が多い都会では、自分の家が磐石でも、隣地から飛び火するリスクと背中合わせである。
防火樹という言葉があるが、現代でも樹木に防火の役割を期待する風潮が残っているのだろうか。むしろ、「木は燃えやすいんじゃないの?」で片付けられるのがオチであろう。
防火樹の条件は、家の軒より高くなること、葉や幹に含まれる水分が多いこと、水の吸い上げが良いことなどだろう。
防火力の強い木の代表は、イチョウである。「大火事になったとき、イチョウから水が噴出して火が消えた。」なんていう伝説がいろんな地方に残っている。
そこまでではないにしろ、イチョウを敷地に点々と列植できれば理想的であろう。昔の学校はその辺りのことを考えてイチョウを植えていたものだ。
ただし、一般家庭では難しい話だ。雌を植えれば銀杏にクレームが来るだろうし、落葉性であるため、冬は武者立ちのイチョウの姿が寒々しい。
ベターなのがサンゴジュだが、病害虫にやられやすいのが難点である。他にはシイノキ、モチノキ、ユズリハ、マテバシイ、ヤマモモあたりだろうか。つまり、よく工場の周りに植栽されている樹木が防火樹にも適している。
防火樹の反対に、火を呼ぶのはどんな木だろうか。その代表が冒頭のコニファー類であるのは、想像に難くないであろう。同類の在来種として、ヒノキ(名前からして心配)、ヒバ、サワラ、マツ、スギあたりも燃えやすい。キャンプなどでアウトドアクッキングをしたことがある方なら、経験上お分かりであろう。
この他にも、なぜかシラカバとプラタナスが燃えやすい。また、シュロはかなり燃えやすい。シュロの木の近くでバーナーを使って除草していたら、あっという間に火が燃え移ったというような失敗談は枚挙に暇がない。
皆さんも火事には気を付けましょう。
2013年
1月
13日
日
クロチク(黒竹)の話です。
和モダンな家にお住まいの方は、気になる竹ではないでしょうか。
イミテーションも含めてよく居酒屋などで見かける、幹(棹)が黒い竹です。
私は自宅の地窓の外にブロックを積んで花壇状のものを作り、そこへ、もらってきたクロチクを地植えしました。しかし、従前の管理が悪く葉が不健康であったため、根っこだけ残して大部分を元から切りました。
翌年の春、どうなったかというと、何の変哲もない緑色の竹が生えてきました。それはそれで爽やかなので良いですが。クロチクらしさがなく、物足りません。
実はクロチクが黒くなるのは二年目の秋以降です。
上の画像は、左が一年生、右が二年生の夏です。下の方から次第に黒くなっているのが分かります。秋になればもっとクロチクらしくなります。
ただし、黒竹に限らずタケ、ササ類は手入れをせずに密生させると、ハダニ(タケスゴモリハダニ)、アブラムシといった害虫の被害に遭って、葉に観賞価値がなくなることがあります。
棹が黒くなるのを待たずして葉がボロボロに・・・見苦しいので根元から切除・・・・いつまでも黒くならなので、もう要らない・・・というのもよくある話です。
クロチクらしさを維持しつつ、竹やぶにしないためには、剪定等の手入れが必要です。(クロチクの剪定については「クロチクの剪定」)
ちなみに、自宅に竹を植えたというと、たいがい怪訝な顔をされます。根っこは大丈夫なのかとか、家が壊れないかとか。しかし、植えた環境にもよるでしょうが、黒竹の生長はそれほどではありません。剪定や根切りでコントロールできる範囲の勢いです。
2013年
1月
13日
日
以前登場したエバーフレッシュです。
年末年始、先端に蕨のような新芽が出てきました。今日現在は画像のような様子(夜バージョン)です。
エバーフレッシュの育て方を調べたところ、冬の間は成長が止まっているとあったため、この時期の新芽の展開に驚きました。観葉植物の多くは冬眠していると思い込んでいました。
このエバーフレッシュは元々2m以上あったものですが、かつて冬の間に葉が黄色くなって枯れ始め、仕方なしに太いところを剪定したものです。
越冬は難しいのかと思っていましたが、室温が10℃以下にならないような、明るい日向においていたのが効果を発揮したようです。この調子で元の高さまで戻ってほしいものです。
ちなみに冬の水遣りは週に一回だけにしています。忘れないよう、「水」曜日に限定しています。
2013年
1月
10日
木
新聞を見ると、政府は富裕層への課税拡大を検討という。
ただでさえ、広い庭が少なくなっているが、相続できない人が土地を手放し、土地が細切れになって庭を作る人が減ったり、代々、大切にされていた巨木が切り倒されてしまうのではないかという想像が頭をよぎった。税制は富の再分配機能もあるわけだから、仕方のない話ではありますが。
さて、我が家の庭を眺めているとリュウノヒゲに実がなっているのに気付きました。いつも思いますが、濃い青色は不気味な感じがします。青過ぎて自然じゃないような感じです。
リュウノヒゲは、葉の様子に名の由来がありますが、瑠璃色の実がなることも、神秘性を増しているように思えます。
リュウノヒゲの根は、咳止めの漢方薬になることで有名ですが、実の方は何か使い道がないのでしょうか。せいぜい子供の遊び道具か、オーナメントに使う程度なのでしょうか。
味の方は以前、食べたところ、苦くて話になりませんでした。鳥も食べるには食べるのでしょうが、他においしい実があるうちは、優先的に食べようとはしません。実の中に、硬くて大きな白い種があるので、食べるところが少ないことも理由でしょう。
近所ではリュウノヒゲに実がつかない、とか、なかなか実がならないという話を聞きます。葉の陰になって見えにくいこともありますが、都会の真ん中の庭でも見かけたことがあるので、環境に関係なく実がなるものと思います。
おそらく時期の問題か、刈り込みのし過ぎが原因かと思います。リュウノヒゲは基本的にほったらかしにしておくと、実を付けます。
2013年
1月
05日
土
以前に書いたかもしれませんが、あまりにも気になります。
シマトネリコばかりが植えられているということです。建売にはシマトネリコとヤマボウシがだいたいセットになっています。
建売ばかりではありません。自主的に選択する人も多いです。
先日も知人が新築の家の庭に木を植えたというので、「何の木?」と聞くと「シマトネリコ」と答えるので驚きました。別に私も嫌いなわけではありません。しかし良い機会なので「なんでシマトネリコにしたの?」と尋ねると、「なんか、いいかなかぁと思って。」とのことでした。
今日も近所にシマトネリコを植えている家を見ました。私の身近にはシマトネリコが多すぎて、まるで街が人知れずシマトネリコに侵略されているかのようです。
なぜこんなにシマトネリコばかりなのか考察します。
以下はあくまでも私の妄想です。
①生産者の陰謀。
生産管理のコストが安く、枯れにくいので利益も大きい。だから生産販売に力を入れている。
②目新しいから。
家を建てている世代が、幼いころには見かけなかった樹種なので固定観念なく受け入れられる。マツやマキはお年寄りのイメージ、キンモクセイはトイレのイメージ、サクラは毛虫・・・という負のイメージがない。
③地球温暖化の影響。
亜熱帯生まれのシマトネリコが温暖化の影響で北上している。
④観葉植物の延長として受け入れやすい。
屋外で栽培する観葉植物という感じですかね。
⑤丈夫でコストが安いから流通させやすい、結果、市場に多く出回り、目にすることが多くなり、購入されやすい。
⑥大木になって切り倒されている実績が少ないので、邪魔にならないと思われている。また、下枝が上がって目隠しにならなくなっているシマトネリコがまだ数少ないので、いつまでも目隠しになると思われている。
こんなところでしょうか。
多分、③以外は当たっているのではないでしょうか。シマトネリコの真実を知っている方がいたら教えてください。
私はけっしてシマトネリコが嫌いなわけではありません。
しかし、一般家庭では、そう多くの庭木を植えられるわけではないのだから、数限りない樹種から自分の好みに合うものを、時間をかけて自分自身で選択するという楽しみ方をしてほしいなと思うのです。
また実際のところ、同じ木ばかりだと散歩していてもつまらないというのがあります。
2013年
1月
05日
土
皆さんは初詣に行かれただろうか。
私はどうせ行くなら縁起の良い方角の神社へと思い、以前から気になっていた、とある神社へ遠路はるばる出掛けていった。
三が日だけあって人は多かったが、田舎の神社なので明治神宮や成田山を経験していれば、なんてことはない人出であった。
参拝を済ませ、お守りを選んでいると、宮司さんの特別講話があるというので、気まぐれに聞いてみることにした。内容は、「生まれ年による今年の運勢」みたいなものであった。
私は「庭木で開運」などというサイトを運営してはいるが、特定の宗教を信じたり、風水や迷信を信じきっているわけではなく、どちらかというと、そうした風習を客観的に眺めるのが面白く、できる範囲で、気になることだけは信じてみようという姿勢である。
宮司さんの講話も、最初は半信半疑で聞いていたが、大変、話が上手であるため、思わず聞き入ってしまった。途中で、なぜこれが無料なのか、得したなぁーという気分になってしまった。
内容は九星ごとの運勢についてであり、記憶に残っているのは以下のとおり。詳細は各自、他のサイトへどうぞ。
・他人の九星を簡単に知る方法は・・・
昭和21年生まれの人は、12ー(2+1)=9 で九紫火星
昭和46年生まれの人は、12ー(4+6)=2 で二黒土星
となる。法則がお分かりだろうか。十の位の数字と、一の位の数字を足した数を、12から引くのである。足した数が12を超える場合は、もう一度、十の位の数字と、一の位の数字を足す。
昭和58年生まれは、
5+8=13なので、→=12ー(1+3)=8 で八白土星になる。
本を見ればすぐに分かることではあるが、生まれ年を聞いただけですぐに分かるようになり、得をした気分に。
ちなみに平成生まれも同じように計算できるという、数字の魔力みたいなものを感じてしまった。
・平成25年は、五黄土星が「方位盤」の中央にある「八方塞り」の年で、「五黄殺」も「暗剣殺」もない。良くも悪くも、五黄土星の人の影響を受けやすい年になる。
・今年、運勢が良いのは・・・
三碧木星・・・開運の扉が開く
四緑木星・・・上昇運。運気好調
五黄土星・・・盛運だが八方塞がりで現状維持がベター
六白金星・・・運気充実の年
七赤金星・・・今までの努力が実る
だそうです。運勢がよろしくない方は書きません。また、運勢が良いという人も、日ごろから「種をまいていなければ」、「収穫するものはない」そうです。
家に帰って調べてみると、新総理、安部晋三さんの星は、今年は真北に位置し、運気低調だそうで。もしやと思って調べてみると、石原慎太郎さんは八方塞り、橋下徹さんは上昇運でした。
このサイトを見てくださっている皆さんに幸の多い一年になることを祈っています。
2013年
1月
03日
木
「ベンジャミンが12人抜きで首位に」という箱根駅伝を見ていると、すぐそこに観葉植物のベンジャミンがあるのを思い出した。「思い出す」のだから管理は適当である。
ベンジャミンはインドあたりが原産の「聖なる木」であり、生命力が強い。そのため縁起が良いとされ、日本では100円ショップでも見かけるほど大量に出回っている。
大量に販売されているがために、枯らす人も多いのだろうが、置き場所を間違えなければ、育てやすい部類に入る観葉植物である。
ベンジャミンはインド生まれであることから想像できるように耐寒性はなく、基本的には屋内で育てるものだ。また、環境の変化にも弱い。私の家では直射日光の当たらない明るい窓辺に固定配置している。
置き場所をころころと変えていた時は、葉が黄色くなったり、ほとんどなくなってしまったこともあったが、日光の当たるところに移動すると復活した。基本的には丈夫な植物である。
日当たりが悪いと枝が間延びするため、剪定をするのだが、ベンジャミンは剪定すると切り口から白い液が出てくる。ネバネバしており多少不快だが、ベンジャミンがイチジクの仲間だと知れば納得がいくだろう。
ベンジャミンには花が咲くようだが、私は一度も拝見したことがないし、その気配さえも感じない。花や実を楽しむよりは、小枝を三つ編みにしてガジュマル風にしたり、葉っぱ自体を楽しむ植物と割り切っている。
いろいろな園芸品種があるが、我が家のものは、斑入り葉の「ベンジャミン・ゴールデンプリンセス」だったと記憶する。他にも「ベンジャミン・スターライト」とか煌びやかなネーミングが多い。
2013年
1月
02日
水
新聞を読んでいたら、屋上緑化会社のフューチャーズプランとかいう会社が出資金を集めながらも株式公開せず、返金もせずに休業状態に陥って提訴されているという。
ことの詳細は知らないが、屋上緑化をネタに16億円も集まるのだから、余程、話術が巧みであるか、エコブームを背景にした世間の関心が高いのだろう。
確かにコンクリートのビルは味気なく、また夏の暑さが半端ではない。デッドスペースにもなりがちな屋上が緑で覆われれば、多少は涼しくなるであろう。
私もかつて屋上に庭園を作る仕事をしたことがある。エレベーターを使って大量の資材を屋上に上げるのは大変な作業であり、その辛さだけがやたらと記憶に残っている。
もちろん「パーライト」といった、土に代わる軽量の資材も使うのだが、長期的に見ても剪定やドレインの掃除といった管理は大変であろう。また、潅水のコストや建物躯体へのリスクもある。
最近ではセダムや常緑キリンソウ、リュウノヒゲマット、あるいはコケを屋上緑化に使いましょうという動きがあるが、やはりこうしたグランドカバーにとどめるのが賢明であり、大きくなるような木は植えない方が良い。
屋上に限らず高層マンションのベランダなど、風が強く、乾燥しやすい場所に庭木を植栽したことがあるが、数年後に様子を見ると、どの現場の木もあまり元気がよろしくなかった。元気なのは排水溝から生えている実生の雑木くらいのものであった。
屋上に緑があるのもいいが、「木は地面から生えている。」、それが自然の状態であろう。不自然なことに力を入れると、結果も不自然になる、そんなことを考えさせられた記事であった。
2012年
12月
23日
日
庭の映える家を建てようと思うと、気になってくるのが、建材です。どんなに雰囲気のいい庭を作っても、建物がマッチしなければ安らぎません。本日は内装の仕上げの話です。
長い間、集合住宅に住んでいて感じたのは、クロス壁と偽フローリングの不快感です。最近のマンションなどは特に、膨張色の「白」を使うと部屋の狭さが緩和されるなどといって、あたり一面、真っ白です。
白過ぎる部屋は清潔な感じがする一方、眼が疲れます。そこで、家を建てるときは絶対にクロス壁にはしないと決めていました。
クロス以外の選択肢は、珪藻土、漆喰、土壁、木材でしょうか。土壁と木材は家族の同意が得られませんでした。ロッジ風で安っぽいとか、お化けが出そうとかで。
最後まで珪藻土と漆喰で迷っていました。見た目の質感は漆喰の方が味わい深いのですが、結局は珪藻土にしました。多孔質で湿度を調整する効果が高いらしいこと、脱臭効果が高いらしい(室内で犬を飼っているため)からです。
で、その効果はどうかです。脱臭効果については優れています。玄関付近で犬を飼っているのですが、マンションのときは家に帰ってくると犬の臭いがしましたが、今はまったく臭いません。
調湿効果はどうか。これも優れていると感じます。真夏に家に入るとエアコンをかけていなくても湿気がない分、快適です。ただし、冬場はやけに喉が渇きます。
また、アパートやマンションでは窓際に結露が発生し、カビが繁殖することもありますが、そうしたこともなくなりました。(ただし、これは窓や断熱材などの要因もあり、珪藻土だけの力ではないと思います。)
写真では真っ白に見えていますが、時間帯や照明によって質感が変わって見えます。調湿効果や脱臭効果よりも、そうした「見た目の良さ」が最大のメリットかもしれません。
このブログの「観葉植物たち」シリーズは我が家の珪藻土壁を背景にしていますので、参照してください。
2012年
12月
23日
日
写真は「ニーム」です。
夏になるとホームセンターなどで、虫除けの木として売られています。私は480円くらいで小さなポットを買いました。
当然、虫除けの効果を期待して、家庭菜園の近くに地植えしようと思ったのですが、幼木は寒さに弱いということで、鉢のまま屋外に置き、冬場は室内で育てることにしました。
ニームはシマトネリコみたいな葉で、エキゾチック?あるいはスタイリッシュ?な雰囲気が一般受けしそうですが、寒さに弱い植物です。「観葉植物」としての普及がいまひとつなのは、これが原因だと思いますが、日本での栽培の歴史が浅いこともあり今後の展開が楽しみです。
ニームは東南アジアから中近東に自生する木で、葉や実だけでなく、木全体に薬効があり、神秘の樹木とされています。「ミラクルニーム」という呼び名もあります。
私の家では元々、犬の虫除けにニームのスプレーを使っていました。しかし改めてニームの効能について調べてみると驚愕しました。ニームの効能は以下のとおりです。
・ニームの葉を食べた虫は食欲がなくなって餓死する。
・害虫の脱皮や孵化を妨げる。
・バッタ、蚊、ハエ、ショウジョウバエ、ゴキブリ、アブラムシ、ハダニ、ハマキムシ、シンクイムシなど200種類以上の害虫に効果がある。
・トンボ、蛙など、虫を食べてくれる生物やミミズなど人間に都合の良い生き物には害がない。
・種から抽出されるオイルはナメクジに効果がある
・ニームで生垣を作るとゴキブリが家に寄り付かない。
・煮出した葉のエキスを田畑に撒くと、カメムシやセンチュウ、イナゴの発生を抑える。
・乾燥させた葉と一緒に穀物や衣類を保管しておくと虫がつかない。
・シロアリに食べられないので建材として活用
・原産地のインドではニームの枝を噛んで、歯磨き代わりにしている。
・葉が皮膚病の塗り薬になる。葉を風呂に入れる。
・ニームの花から取れた蜂蜜は、肥満になりにくい。
まぁ、このあたりまではいいでしょうが、
・ニームの葉を噛むと血液が浄化される。
・ガンや糖尿病の予防に効果が。
となってくると、胡散臭くなってきます。本当なら素敵なので関係者の皆様には頑張ってほしいところですが、だったらインド人の寿命はもっと長くてもいいんじゃないのとか考えたりします。
ちなみに樹齢が若い木はあまり効果がなく、樹齢15年から30年程度のニームがもっとも薬効があるそうです。うちのニームにも早く大きくなってほしいものです。
2012年
12月
22日
土
ちょっとピンボケになってしまいましたが、犬の散歩中、たわわに実ったシャリンバイを見付けました。梅に似た花はよく春に見かけますが、たいていの場合、シャリンバイは強い剪定をされるので、これほど実が付いているのは珍しいです。
よく言えばブルーベリーっぽく、悪く言えばネズミモチっぽいとですが、かなり大きな実で、直径1センチはありそうです。調べてみると大島紬の染料に使われているそうですが、なるほど衣服に付着したらやっかいそうです。
また、見るからにおいしくなさそうですが、つぶしてみると大きな種が入っていて鳥にも人気がなさそうです。だからこうやって、たわわに生き残っているのでしょう。
シャリンバイの葉はモッコクに似ているので、初心者には見分けが付きにくいかもしれません。また、葉の形が多少違う品種もあって品種の同定に悩まされます。モッコクとの大きな違いは、すべての枝がタイヤのスポーク状に生えていることでしょう。名の由来にもなっています。モッコクも同じような生え方をしている枝葉がありますが、シャリンバイの方が圧倒的にスポーク状に生えます(専門的には「輪性」という生え方です。)
刈り込みによく耐える丈夫な木なので、あまり木に興味がない方が生垣に使っているようなケースも見ますが、圧倒的に多いのは道路沿いです。
空気の悪そうなところで、やっつけ仕事のいい加減な剪定によって、枝葉が切り刻まれているようなシャリンバイでも、翌年には枝葉を復活させているので相当丈夫であることは確かです。
花がきれいで丈夫な木として、もう少し見直されてもいいかもしれません。
2012年
12月
17日
月
観葉植物の定番中の定番であるパキラです。
17,8年前に300円程度で小さなものを購入しました。今は写真のような感じで、高さ60センチほどにヒョロヒョロと育っています。(添え木がなければ自立できません。)
もっと日当たりがいいところに置ければいいのでしょうが、観葉植物が多すぎて少し追いやられている感じです。
パキラは、手のような形の葉っぱが、金運を掴むとか(金運が上がる観葉植物を「発財樹」!というらしいです。)、空気を浄化してくれるとか(観葉植物はすべてそうでしょうが)、職場のデスク周りに置くと仕事運が上がるとか、活力がみなぎるとか、いろんな効用が喧伝されています。
葉の表面積が大きいので、モンステラなどと同様に、ホコリが着きやすいのが難点ですが、100均でも売ってるくらい気軽に購入できるし、育てやすいのでおすすめです。
どこで切っても枝葉が生えてくるようで、幹の途中でおもいっきり切って仕立て直せばいいのでしょうが、かわいそうなので、このまま様子を見たいと思います。
2012年
12月
15日
土
数年前から急激にモンステラを見かけるようになりました。本物ばかりでなく、モンステラの葉をアクリル板等で挟みこんだもの、モンステラをモチーフにしたグッズも非常に豊富です。
ニトリあたりでも布団カバーや枕カバーなどモンステラ柄の寝具を見掛けます。開店祝いや新築祝いにモンステラの鉢を贈られることも多いようです。
なぜこんなにブームになったのかと思ったら、風水のユミリー先生がテレビで「南に飾ると金運アップ」とおっしゃったからだとか。金運アップとなれば人気も上がるでしょう。
私はあまりモンステラに興味がなかったのですが、ある時、知り合いから大きな鉢に植えられたモンステラを貰ってしまいました。大きすぎて引越しに邪魔という理由からです。
貰ったのはいいけど、大き過ぎるモンステラは置き場所に困ります。リビングに置けばお洒落かもしれません。風水では「葉が大きいほど、邪気を払ってくれる」といいます。しかし実生活には不便です。
今までいろいろと場所を移動して育てた結果、以下のことが分かりました。
①邪魔な葉を根元から切っても、どんどん新しい葉が出てくる。しかし、調子に乗って切っていると、モンステラの特徴である「切れ込みのある葉」や「穴のあいた葉」は発生しにくい。(新葉はポトスに似たもので、何の変哲もない。切れ込みが出てくるのは古葉)
②邪魔だと思って、陽が当たらないところに移動すると、葉茎が弱弱しくなり、間延びして形が乱れる。
③株が大きいほど(=葉がたくさん出ているほど)、モンステラ的な葉が増えやすい。
④茎から「気根」のようなものが次々に発生して垂れ下がる。エキゾチックといえばエキゾチックだが、若干気持ち悪い。
⑤水はほとんどやらない方がよい。「夏は土が乾いたら、冬は思い出したときに。」が私の基本。
⑥夏の高温には強いが、冬の寒さには弱い。あまりに寒いと葉が黄色くなる。結局、置き場所は、明るい窓辺がよいが、季節によって微妙に引越しするのがベター。
以上です。結局、二階の窓辺に置いています。南側なのでたまたま「金運アップ」に効果ありか。しかし、剪定を繰り返したからか、写真のとおり葉の切れ込みは少ないです。
皆さんは、初めて「モンステラって」聞いたとき、モンスターをイメージしませんでしたか?やはりラテン語で「怪物」という意味だそうです。縁起が悪いのではと言いたくなりますが、一方、ハワイ語では「水が湧き出る」という意味だそうで、こちらは縁起が良さそうです。ちなみに花言葉は 「うれしい便り」、「壮大な計画」、「深い関係」で、この辺りも金運に関係がありそうです。
育てていると一番気になるのは、やはり葉のホコリです。ウェットティッシュなどで取り除いたり、夏場に屋外でシャワーをかければよいのですが、掃除が面倒な方は、葉の小さい「ヒメモンステラ」の方がよろしいかもしれません。
モンステラは葉が大きいので、切った葉茎を傘のようにして遊びたくなるのですが、葉茎から出てくる汁には毒があるので、イヌやネコを飼っている方は注意する必要があります。
2012年
12月
12日
水
時折立ち寄る神社に、推定樹齢400年というケヤキの大木がある。大き過ぎて全景を写真に収めるのは不可能であるが、「根張り」は御覧のとおりだ。
最近、パワースポットめぐりが流行しているようだが、それらの多くには、こうした巨樹も生息しているのを見逃してはならない。パワースポットと巨樹は密接な関係にあるのだ。
パワースポットといっても、たいだいは著名な神社やお寺だ。それらは建物自体にも荘厳な雰囲気があるが、周りにある大きな木が「神々しさ」を付加している。
私が知る新築のお寺は木の樹齢が低く、また移植のために枝葉を切られたこともあり、殺風景で味気ないので、ありがたみもないような気がしてしまう。
私は信心深い方ではなく、普段は神や仏を意識せずに生活し、相当困ったことがあるときだけ他力本願という典型的な御都合主義者である。人生の転機には寺社に参拝したこともあるが、ある時から神や仏に対してではなく、神社仏閣にある巨樹に対して祈ることが多くなってきた。
樹齢数百年の木が生き残っていることも崇拝に値するが、その木の下で数百年の間に繰り広げられたであろう人間の日常を思い浮かべると、自分自身の目先の悩み事が滑稽に思えてくるのだ。
小さな人間が毎度毎度同じような些細なことで悩んだり、短期的な損得だけで右往左往している。その上では大きな木が何百年も変わらずに枝を広げている。
そんなことを考えていると自分の悩みや願望が阿呆らしくさえなってくるのだ。
古いデータになるが環境庁発行の「日本の巨樹・巨木林」を見ると日本全国で「巨木」(定義は、地上130cmの位置の幹周りが300cm以上で主幹の幹周りが200cm以上)とされる木は約55,000本あるようだ。
樹種ごとのランキングを見るとベスト5は、
1位 スギ 13,681本
2位 ケヤキ 8,538本
3位 クスノキ 5,160本
4位 イチョウ 4,318本
5位 シイノキ 3,798本
となっており、半分以上がお寺や神社にあるそうだ。
もっとも個人宅で巨樹を管理するのは大変であろう。落ち葉に対するクレーム処理、雨樋の清掃、日照の改善などを考えれば、伐採して駐車場を広くするとか、別宅を建てるとかの合理的な話に流れやすい。
私の知人は樹齢200年ほどのケヤキを伐採し、その材を売ったら数百万になったと話していた。しかし、その後、病に倒れてしまい、それ以上の損失を負った。
作り話や昔話に聞こえるだろうし、科学的な根拠はまったくない。また、たまたまの偶然といえばそのとおりだ。しかし、こうした話は現代でも枚挙に暇がない。
私は木が持っている何らかの力に対し、信じるとか信じないとかではなく、自然に惹かれてしまう。国や自治体にも巨樹を保護しよういう流れは多少あるが、まずは、周辺住民の「落ち葉に対する寛容さ」が必要かと思う。
2012年
12月
11日
火
植物に今ほどの興味がなかった若い頃、気まぐれでスーパーのレジ付近にあったポトスを購入した。音楽機材だらけで殺伐とした独り暮らしの部屋に観葉植物を置いてみようという試みであった。自分の意思で購入した初めての植物である。
それから25年が経ち、この間10回以上の引越しを重ねた。どんな町へもポトスを伴って行った。相当日当たりの悪い部屋もあったし、直射日光が差し込む部屋もあった。一時は枯れかけた時期もあったが、基本的にはずっと力強く生きていた。
25年の間には観葉植物ばかりでなく庭木もどんどん増えた。ポトスはその単純さゆえに、ついつい存在を忘れがちであるが、いつも家の中心付近に置いていた。
そして今現在もポトスは相変わらず元気であり、玄関の目立つ位置に鎮座している。
特に手をかけて育てているわけではなく、思い出したように水遣りをするだけである。多分、その位のペースがポトスには丁度よいのではないだろうか。植え替えも25年間で3回程度しか、やった記憶がない。
あまりに放置し過ぎると根詰まりして、下の方の葉が黄色くなったり、落葉することがある。そのときはプランターを変えた方が良い。また、単純に植え替えるのではなく、株分けしておくとバックアップ?にもなってよい。
また、春~初夏の時期が良いときには、伸びすぎた茎を切って土にさしておくと簡単に根付く。
風水では南西あるいは北西にポトスを置くのが良いといった説と、人間のエネルギーを奪うのでよろしくないという説がある。私自身の経験ではこの25年で人生が良い方向に向かったので、もっともおすすめできる観葉植物である。
2012年
12月
06日
木
またまたヤマボウシを剪定しました。左が剪定前、右が剪定後の画像です。
うちの近所の新築ではシマトネリコをシンボルツリーとして植えている家(というかシマトネリコしか植えない家)がダントツで多いのですが、ヤマボウシも人気ランキングの上位に入っていると思われます。
シンボルツリー的に植えたがために悲惨なケースも多いです。ヤマボウシは剪定せず、自然樹形で放任するのがベストです。
枝の出ていない中途半端なところで幹を切断すると、樹形が乱れ続け、玄関前で無様な姿をさらすことになります。
そうはいっても住宅事情か、人間の性が剪定したくなるみたいです。ヤマボウシの剪定時期は落葉期(12月~3月)で、今がチャンスです。
写真のヤマボウシは駐車場にあり、運転席の出入りに邪魔だということでけっこうすっきりさせました。
ポイントは以下のとおり。
①木の根元から元気に出ている細い枝(ヤゴ、ヒコバエ)を元から切る。
②枯れ枝を切る。(付け根からキレイに)
③木の内部にある細かい枝で、真上に向かっているものを切る。
④全体を見渡して、樹形が長楕円になるよう、各枝の先端の枝数を減らす。(細枝を途中できるのではなく、長いものから順番に元から切り除く。来年の花芽はすでにできているので枝の途中で切ってはいけません。)
2012年
12月
02日
日
めっきり寒くなったきました。外での作業もためらいがちなこの頃です。この際、家の中に目を向けてみます。
我が家にはたくさんの観葉植物があります。ポトス、パキラ、モンステラ、ベンジャミン・・・その中でも一番背が高かった(値段も高かった)のがエバーフレッシュでした。
エバーフレッシュはネムの木の仲間で原産は、南アフリカ、アマゾンといった暖かいところ、別名あかさやネムの木といいます。
ネムの木の仲間ですから、夜になると葉を閉じて眠ったようになります。葉がサラサラしていて上品なので、人気の観葉植物です。ネムの木が落葉であることに対して常緑(=エバーフレッシュ)であることから命名された模様です。
エバーフレッシュは「環境適応力が高い」ということで、場所を考えずに置いていたのですが、これが失敗でした。あまり日の当たらないところにおいていたら、上部から枯れ出したり、ハダニが発生したりと散々で、結局は写真のように本体を切断して、生き残りの小枝に期待するという展開になりました。
自戒を込めて、置き場所は明るいところにします。ただし、直射日光は苦手です。乾燥しすぎるからです。また、時折、葉に霧吹きで水をかけてあげると調子がいいです。また、冬場に室温が下がるところはNGです。
私はこれらを考慮して二階の明るいところ(窓から離して)に置いています。今のところ順調に復活しています。
ちなみにネムの木は風水的に幸運の木とされています。植える方角は東です。また良好な夫婦関係の象徴として寝室に置くのもよろしいようです。エバーフレッシュもこれに準じるのかな?
2012年
12月
02日
日
冬の青空に赤い実が映える時季になりました。写真のナンテンはたわわに実っていますが、残念ながら我が家ではなくご近所です。
ナンテンは日当たりが良くないと実がなりにくいものです。風水では縁起の良い木の代表格で、鬼門に植えられることが多いですが、これが仇となっている気がします。
日当たりのいい鬼門(北東)って、敷地が広くないと難しいかと思われます。我が家も鬼門に植えていますが、日照時間はいま一つです。
2012年
11月
25日
日
オタフクナンテンの葉が赤々としてきました。花言葉「私の愛は増すばかり」のとおり、春先からずっと赤くて節操のないのが特徴です。
しかし、やはり暑い夏はやや脱色気味(別ページ「おすすめの庭木」参照)で、霜の降る時季になると再度、赤みが増してきます。また、通常のナンテンと異なり、実がならないのもオタフクナンテンの特徴です。
どんな植木でもそうですが、だれもが購入する時季に購入すると価格は高めです。自宅のオタフクナンテンは季節外れ(葉の色がよろしくないとき)に売れ残りを200円!で購入しました。このあたりの値段が底値です。
背丈はせいぜい50センチほどと高くならないので、目隠しには向きませんが、育て方は簡単で手間がかかりません。植える場所が良ければ放っておいても大丈夫です。
私の経験上、明る過ぎても暗すぎても綺麗な紅葉は拝めず、半日陰の場所が丁度いいです。
オタフクナンテンは成長が遅いので剪定する必要はほとんどありませんが、他と比べて極端に背が高い幹があったら根元から切り除きます。幹の途中で切断すると不自然になるので避けましょう。刃先をハサミで刈り込むような手入れは論外です。
拙宅では上の写真のようにゴヨウマツ、クロチクなどと一緒に植えて、縁起の良さを醸し出しています。
話は変わって風知草です。オタフクナンテンと同じスペースに植えています。こちらは節操のある植物で、この時季には写真左のように衰弱してきています。来年、綺麗な葉を見るためにも写真右のように地際で切り取りました。
2012年
11月
22日
木
生垣を剪定しました。カシ(アラカシ)です。私が住む地方ではアラカシより圧倒的にシラカシが多く,割と通好みの生垣と言えそうです。
庭木は放置していると陽の光を求めて上部が大きくなり,光が当たらない下の方の枝がなくなっていきます。それでは目隠しとして用いている人間には不都合です。
そこで定期的な刈り込みが必要になります。写真の生垣は上部が育ち過ぎており,不安定になっていました。作業の手順です。
1 太い枝をノコギリで切る。
ゴツゴツとした太枝の切り口や枯れ枝が,生垣の表面に見えていると,柔らかな感じがしません。刈り込みバサミで刈り込む前に,そうした太い枝を切ります。
切る位置は,切り口が生垣の表面から見えなくなるところで,なおかつ細かな葉が出ているところです。こうしてノコギリが必要な作業を先にやってしまうことで作業時間が短縮されます。
また,太い枝を途中で切る(切り戻す)ことで,今後,細かな枝葉が発生し,密度の高い生垣になります。
2 木バサミで中枝を切る。
次は木バサミで,中位の太さ(割り箸程度)の枝を切ります。太い枝を刈り込みバサミで刈ると効率が悪く、刃こぼれも起こしやすいからです。
3 刈り込みバサミで四角く刈る。
ようやく刈り込みバサミが登場します。基本的には下から上へ向かって切った方が楽ですが,それは木の状態にもよります。頭頂部を先に平らにした方がきれいに仕上がる場合もあります。この見極めが素人には難しいです。
また,今後の成長を考えて真四角ではなく,上に行くに従って生垣の幅を細くした方がいいです。
4 木バサミで仕上げ
最後に気になる枝を木バサミで修正して終わりです。
他の細かな留意点は別ページを参照してください。
2012年
11月
22日
木
二年前に人からもらって放っておいたマンリョウです。昨年は実がならず,株全体も元気がなかったのでダメかと思っていましたが,今年はたわわに実っています。
ツルツルの実でおいしそうですが,過去に食べてみたらまったくおいしくありませんでした。大きな種も邪魔です。鳥にもあまり人気がないようです。
言わずと知れた縁起木で,お正月になると店先に出回ります。センリョウと混同されがちですが,慣れれば簡単に見分けられるほど両者には違いがあります。
マンリョウを植える場所は強い日差しがあたらないところが望ましいので,大きな木の下にひっそりと植えられていることが多いです。
ただし,野菜でいう「連作障害」が起きやすいため,他の植物を育てたことがない場所がベストです。新築の庭なら問題はないでしょう。
マンリョウの手入れは簡単で,放任が基本です。あくまでも庭の脇役ですので,背が高くなって存在感が出てきたら,4月~5月ころに好きなところで切ります。時期を間違えなければ,葉のないところで切って棒のようになっても,やがて元に戻ります。
また,途中で切らずに,根元から切り取るという方法もあります。私はこちらを推奨します。途中で切るのは不自然で見苦しいからです。マンリョウは実が落ちて,どんどん増えてくるので,一本一本を大事にするより,世代交代させた方がよろしいようです。
ちなみに,左がセンリョウです。実が葉よりも上に付くのがマンリョウとの違いですが,そもそも葉の形状も違います。マンリョウの葉はセンリョウの葉より硬く,端っこが反り返っているものが多いです。
2012年
11月
18日
日
知人宅のモミジを剪定しました。先日のヤマボウシも同様ですが、紅葉を楽しむ時季にこうした依頼があるのは、やはり落ち葉が近所迷惑にならないようにということで、世知辛いものがあります。
モミジの手入れは難しいです。「簡単な剪定」と題しておいて何ですが、素人が手を出して失敗しやすい木のナンバーワンです。なぜなら枝を途中で切ると不自然になりますし、時には枯れ込むことがあるからです。
モミジの剪定は、切るべき枝を見定めて、付け根から切る(=枝を抜く)という方法を取ります。枝を抜かず、刈り込バサミで葉先を丸く刈り込んでしまうと、翌年には切ったところから大量の枝が発生します。そうした枝のほとんどが、木の内部や真上に向かう好ましくない枝です。それを切るとまた、不自然な枝が発生したり、コブになったりと、どんどん不自然な枝ぶりになっていきます。
モミジは放っておくと大木になります。木を小さく保ちたいなら、葉先を切るのではなく、枝の分かれているところで、長い方の枝を元から切ります。また、残した短い方の枝は途中で切り詰めないようにします。
残す枝を見定めるのが難しいです。残すのは、木の外へ向かっていく枝で、なおかつ木の根元から自然なカーブを描くような方向の枝です。
また、モミジは「金物を嫌う」と言って、鋏やノコギリのような金属物を嫌います。可能であれば手でバキバキと折るように手入れをすると、腐ったり枯れたりすることを防げます。
剪定の時期は落葉直後から年明けくらいです。特に太い枝を夏場に切るのは厳禁です。切れば分かりますが、モミジは含水量の多い樹木で、剪定中、切り口から大量の水が染み出しくるのが分かるほどです。
写真のモミジは高さ3m程度で、手入れには40分くらいかかりましたが、紅葉のグラデーションがいい感じに残ったのではないかと自己満足しています。
2012年
11月
14日
水
家の近くに見事な桜の木がありました。高さは15mくらいのものです。
5年ほど前に木の高さを半分するような剪定が行われました。周囲への日照,落ち葉のわずらわしさ,根によるアスファルトやコンクリートの破損等を考慮しての苦渋の決断だったのでしょう。
けっこうおもいっきり切った割には,傷口を保護するわけでもなく,大丈夫か?と思っていましたが,やはりダメでした。数年かけて,どんどん枯れてきています。
「桜切るばか,梅切らぬばか。」は,プロじゃなくても耳にすることの多い言葉です。植木屋さんの間で,梅は「裸で登れるくらい切れ。」と言われます。
ウメは風通しがよくなるように枝を透かすと,花実がつきやすく,カイガラムシ等の被害にも遭いにくくなります。また,梅は切った後の傷口の回復も比較的早いようです。
一方,桜は傷口が塞ぎにくく,特に夏場は傷口から菌が入り,木が枯れやすくなります。私は細かな枝を切るときでも,植木バサミを火であぶって殺菌してから剪定していました。
桜は大きくなる木だということは,だれもが知っていると思います。それでも記念樹だとか,お花見がしたいとかで,一般家庭に植えられることが多いのも確かです。また,その一方では,家の近くに植えると縁起が悪いとか,桜の木の下には死体が・・・とか,負のイメージも併せ持っているという不思議な存在です。
「桜切るバカ」とは言いますが,人間と共存するためには切るしかありません。むしろ私は,徒長枝(他と比べて極端に元気よく伸びている枝)や,他の枝にからみそうな枝,根元から生えている細い枝(通称「ひこばえ」,「やご」)や,幹から直に生えている芽(「胴吹き」)は,どんどん切っています。
写真のような無残な姿にしないためには,日ごろからマメに剪定するのが一番です。
2012年
11月
10日
土
家の近くにある大きなクロガネモチです。赤い実が青空に映えてとてもきれいなので写真を撮らせてもらいました。
この木が植えてあるのはスペースが広い場所で,剪定されず放任気味なので,たくさんの実をつけています。
私が住む地域で,個人のお宅にクロガネモチを植えている例はあまりありません。
害虫がつきにくく,火事の延焼を防ぐ防火樹であり,また語呂合わせで,「苦労なく金持ちになる」として縁起がいいのですが,それなりに見栄えのする木となると,いいお値段になります。
ちなみにオスとメスが別の木(「雌雄異株」しゆういしゅ)なので,実を楽しむためにはメスの木を植えなければいけません。
丈夫な木なので,実のなり具合を気にしなければ,いつ剪定しても大丈夫ですが,一箇所から何本も枝が出ていたり,内部の枝が枯れ込んでいたりで,うまく切り戻するは難しいです。
剪定の詳細は別ページにあります。
2012年
11月
08日
木
時折ページのTOPに使用している画像は、拙宅の地窓からの風景です。
家を建てるとき、なぜか地窓が欲しくなりました。地窓というのは御存知のとおり、床に面した横に細長い窓です。
地窓から植木がチラッと見えていたらオシャレだろうなとか、超横長の地窓の外に庭を造って、アクアリウム(水槽に水草でレイアウト)みたいに植栽したらおもしろいだろうなと思ったのです。
地窓は普通、家の北側や裏側にあるイメージです。しかし我が家の地窓は、通りに面した東側の玄関土間にあります。
当初は防犯上の理由から高さ20センチ(横は迷わず160センチ!)のものを検討していました。
しかし、高さ20センチでは庭木の躍動感、ダイナミズムが味わえないと思い、最終的には高さ25センチの地窓を選択しました。
たった5センチかよ!ということですがメリットは大きいです。地窓の外に植えた木の高さをある程度感じられるのです。
ただしデメリットも大きいです。防犯面です。人間(どろぼうさん)の身体が入るかもしれないという不安が増すのです。
この違いだったら普通は防犯上のリスクを回避すると思います。が、私は景色を選びました。なぜなら地窓の内側には番犬がいるからです。
家を建てた直後は、通りから家の中が丸見えでした。なにせ横幅160センチ(高さ25センチ)の地窓を横に2枚使っているのです。
地窓の外の庭は、すぐには着工できなかったので、その間はプラスチックダンボールで地窓を塞いで目隠しにしていました。
外から家の中が見えるのも嫌ですが、それ以上に、通行人を見るたびに吠える我が家の犬がうるさかったからです。
他のページにも載せていますが、結局、地窓の横庭は、①ブロックで花壇作り。②目隠しのために黒竹と杉板、杉柱で垣根を作る。③植栽をする。④砂利、ミニ灯篭で仕上げる。という工程でした。
ブロックは四段積みで、底床はセメントで固めました。竹を植えるため、その根っこの対策です。
植栽したのは松竹梅(ゴヨウマツ、クロチク、ウメ)、オタフクナンテン、風知草、リュウノヒゲ、苔です。
完全に縁起を担いだ「和」ですが、私の中ではあえて基本を外した「和モダン」のつもりです。
地窓のある家も多いですが、実際のところ、障子やカーテンあるいはロールスクリーンを閉めっぱなしのお宅も多く、もったいないと思います。
目隠しを作る手間はかかりますが、地窓から見える景色は、なんともいえない味わいがあります。
黒竹を使って自分で目隠しを作りたいけど材料屋さんがない、運搬が面倒という方は、通販を利用する手があります。