リョウブ(令法)
別 名:ハタツモリ
英 名:sweet pepper bush / summer sweet
花言葉:溢れる想い
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若葉を茹でて灰汁をぬけば食用になることから、平安時代に飢饉に備えて法律で植えさせたことから「令法(りょうぶ)」と呼ばれるようになった。
別名のハタツモリも「畑守」あるいは「旗守」に通じ、同様の意味合いである。蒸して乾燥させた葉は保存食としても利用された。茹でた若葉を混ぜ込んだ御飯は「令法飯(りょうぶめし)」と呼ばれ、現代でも親しまれる。
竜尾と書いてリョウブと読ませる説もあり、リュウノヒゲ同様に龍を引き合いに縁起を担ぐ説もある。
リョウブとは・・・
・本州以南に自生するリョウブ科リョウブ属の落葉広葉樹。原産地は日本、中国及び朝鮮半島。
・明るく水はけの良い土地を好むが半日陰でも生育できる。根が浅く風で倒れやすいため植え付けの際は、支柱を添えるのがベター。一旦根付けば丈夫に育ち、暑さ寒さ乾燥にも耐える。
・枝分かれが多く放任しても整った樹形となるため、自然樹形を楽しむのがベストだが、成長が早く、放任すれば高さは5~7mに達する。狭い場所で管理するには、落葉期に徒長枝を付け根から切るなど最小限の剪定を行う。
・6月から9月にかけて枝先に白い穂状の花を咲かせる。花そのものは比較的地味だが、花が少ない時季とあって遠目でも目立つ。近くで見ると一輪一輪は梅の花に似る。
・シンボルツリーとしては多少役不足であるが、サルスベリやシャラノキに似てツルツルした樹皮は特に冬の庭のアクセントととなる。幹の斑模様が美しいことから床柱として使われることもある。
・花の観賞を主とする場合には、より花付の良いアメリカリョウブ(「ハミングバード」や「ピンクスパイヤー」)が用いられる。これらは花の香りも強く、風水的に好ましい。