ヤマコウバシ(山香し)
別 名 山胡椒、モチギ、ショウブノキ
英 名 なし(クロモジ属全般はspicebush)
花言葉 ─
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庭木としては相当にマイナーだが、落葉樹でありながら冬の間じゅう、葉が枝に残る(「落ちない」)ため、主に受験生にとって縁起が良い木とされる。枯葉をパウチした受験生用のお守りまで販売されている。
こうした言い伝えとしては珍しく出処がはっきりしており、2008年ころに広島市植物公園の園長が言い出したことのようだ。
なお、紅葉した葉が長く枝に残るのはヤマコウバシに限ったものではなく、有名なところでは、カシワ、クヌギ、アベマキなどがあり、どれも縁起が良いとされる。
ヤマコウバシとは・・・
・東北地方中部以南に自生するクスノキ科の落葉低木
・秋になると葉が赤や黄色に紅葉し、大変に美しい。雑木ブームの到来とともに注目されるようになり、以前よりは庭に使われることが増えてきた。
・枝を折ったり、葉を揉んだりするといい匂いがすることから「山にある香ばしい木」として命名された。実際はクスノキ科独特の樟脳のような香りであり、好みが分かれる。
・新芽は食用となり、かつては非常食にも使われた。また、乾燥させた葉を砕いてモチと混ぜて食べる風習もある。
・別名「山胡椒」は、実に辛味があることからきている。