ムベ(郁子)
別 名:トキワアケビ、ウベ
英 名:Japanese staunton vine
花言葉:愛嬌
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ムベは成長に伴って、葉数が3枚、5枚、7枚と「七五三」に変化し、樹齢も長いため縁起のよい「長命樹」とされる。
その昔、天智天皇が長生きの老夫婦に出会い、長生きの秘訣を尋ねたところ、ムベの実を食べているからと教わり、「むべなるかな」と答えたことから「ムベ」と呼ばれるようになったという。実は非常に美味で生食できる。
ムベとは・・・
・日本、朝鮮半島及び中国の暖帯を原産地とする、アケビ科の常緑つる植物。日本では本州から沖縄までの広い範囲に分布する。
・湿気のある半日陰を好むが、日陰や日向でも生育可能。つる性であるため、フェンス、パーゴラとして用いるのが普通。
・実なりを良くするためには、放任せず、伸びすぎた枝を剪定して短い枝を発生させることと、混み合った枝葉を間引いて、日当たりを良くする必要がある。
・アケビによく似るが、アケビは落葉性、ムベは常緑性という大きな違いがある。このほか、アケビは自然に実が割れる、ムベは実が割れない、ムベは葉や花弁の先端が尖っているなどの違いもある。
・ムベの茎や根は「野木瓜」という生薬として強心剤、利尿薬に用いる。また、実の皮は炒め物にして食べることができる。