ムクゲ(槿、木槿)
別 名:ハチス、モクゲ
英 名:Rose of sharon
花言葉:信念、尊敬、デリケートな美
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ムクゲを植える方角は南が吉。
環境適応力が高く、強い剪定に耐え、次々に花を咲かせるその生命力の強さから、韓国では「窮することがない花=無窮花」と呼び、国花に指定している。また花の美しさから古代中国においては美人の代名詞とされた。
「百日花」とも呼ばれるように、ムクゲの木全体としては花期が長いように感じるが、一つひとつの花は、朝に咲いて夕方に散る短命の「一日花」。儚い命であることから日本では縁起が悪いとする方もいる。
ムクゲとは・・・
・アオイ科の落葉広葉樹で原産地については、中国及びインドとされるが諸説ある。朝鮮半島を経由して日本へ渡来したのは平安時代。
・成長は早く、病害虫や寒さにも強い。条件の悪い場所でも育つため日本では道路や工場の緑化に使うこともある。
・夏に咲く南国風の花は魅力的だが、かなり樹勢が強く、箒を逆さにしたような大きな樹形になる。ムクゲを美しく育てるには相応のスペースと定期的な剪定が必要である。
・樹皮には抗菌作用があり水虫の薬に用いられる。また、白い花を乾燥させて煎じたものは、胃腸カタル、腸出血に効果があるとされる。
・生け花の材料として夏の茶席に欠かせない重要な茶花でもあり、かつてはムクゲをアサガオと称していた時代もあった。