ミツマタ(三叉、三椏)
別 名:ミマタヤナギ、ムスビギ、キズイコウ
英 名:Paper bush
花言葉:意外、家族の絆、壮健
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ミツマタは樹皮が丈夫であり、コウゾ、ガンピとともに和紙や紙幣の材料になる。このことからミツマタは「金になる木」として縁起を担いで植えられる。また、早春に他の花に先駆けて咲くため縁起が良いとする説もある。「まず咲く」マンサクよりも早く開花する。
ミツマタとは・・・
・中国及びヒマラヤ地方を原産地とするジンチョウゲ科の落葉広葉樹
・日本には室町時代に渡来し、和紙の原料として畑に植えられていたものが野生化し、野山に広がった。お札以外にも、地図や衣類の材料として使われる。
・「ミツマタ」という名前は、枝が三つに分岐しながら成長することに由来する。一年に一つの分かれ目ができるため、「又」の数を数えれば樹齢が分かるとされる。
・いわゆる「陽樹」であり健全な成長には十分な日照が必要となる。多少湿気のある土地を好むが、あまり土質は選ばず強靭に育つ。
・放置しても高さは2m以内にとどまる。芽を出す力が強いため生垣に使う例もあるが本来は剪定を好まない。刈り込みバサミでザックリと刈り込めば見すぼらしい姿になることが多い。「又」のところで目立たないように剪定するのがよい。
・3月から4月にかけて咲く花は、ジンチョウゲ同様に芳香がある。黄色いものが一般的だが、「アカバナミツマタ(ベニバナミツマタ)」もある。また、より大きな花を咲かせるチュウゴクタイリンミツマタ(ウンナンミツマタ)は通常のものより香りが強い。