ミズキ(水木)
別 名:ダンゴノキ、クルマミズキ、瑞木
英 名:giant dogwood
花言葉:耐久、成熟した精神
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火災を除ける「火伏せの木」とされ縁起が良いという説と、「屋敷内に植えてはいけない」という二つの説がある。
岩手県遠野市には、「みず木飾り」という伝統行事があり、小正月にこの木を用いて豊作と厄除けを祈願しているが、他の地方でもミズキの枝に、餅に見立てた繭玉をさし、福を招く飾りとして神棚に祭る風習がある(別名「ダンゴノキ」はこれに因む)。
ミズキとは・・・
・沖縄を除く日本全国に自生するミズキ科の落葉樹
・日当たりを好み、成長は早い。名前から想像できるように水辺を好んで自生し、乾燥地は苦手とする。ちなみに「ミズキ」という名前は、この木に樹液が多く、特に春先に剪定すると切り口から樹液が滴り落ちることからきている。
・強い剪定にも耐えるが、基本的には自然樹形を楽しむ。放置すれば高さ20m程度に成長し、階段状に枝を広げるため、一般家庭で庭木として用いることは少ない。木陰を作る緑陰樹として公園や街路に用いる。
・初夏になると一見アジサイに似た小さな白花を無数につける。また10月から11月に黒く熟す果実は鳥が好んで食べる。
・ミズキの材は木目が目立たず緻密で加工しやすいため、下駄、こけし、お盆などに用いられる。
・同じミズキ科のハナミズキに比べると、葉も幹も遥かに大ぶりである。「ハナミズキ=dogwood」に対して、「ミズキ=giant dogwood」という英名も納得のいくところである。