ハナズオウ(花蘇芳)
別 名:スオウ、スオウバナ
英 名:Chinese redbud
花言葉:高貴、不信、裏切り
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近似種のセイヨウハナズオウは、欧米で「ユダの木」と呼ばれる。
花言葉もこれに由来し、ユダが、自分の裏切りでキリストが処刑されることを悔い、この木を使って首吊りをしたという寓話がある。
しかし、あくまでも近似種の話で、中国産のハナズオウにはそうした縁起の悪い話はない。
ハナズオウとは・・・
・中国北部を原産地とするマメ科の落葉広葉樹。春先になると蝶のような形をした小型の花が枝先に密生する。
・単に「スオウ」と呼ぶことも多いが、本来「スオウ」とは、インド及びマレー半島等を原産とするマメ科の樹木で、本種とは異なる。ハナズオウの花がこれに似ることから命名された。
・土質を選ばず、痩せ地でも丈夫に育つ。ただし根が細く、移植しにくいことや、独特の樹形で他の庭木と馴染みにくいことから、植栽場所は考慮する必要がある。
・細い枝が上に向かい箒状の樹形となる。原産地ではちょっとした高木になるようだが、日本でも放置すれば高さ5m程度までに達する。年々、花が鑑賞しづらくなるため、定期的に剪定したい。
・最近ではアメリカ原産のアメリカハナズオウ(フォレストパンシーなど)に人気が集まる。赤紫色の葉が美しく、庭のアクセントとして楽しむことができる。ただし、中国のものと比べると大きく育つため留意する必要がある。