ニワトコ(接骨木、庭常、庭床)
別 名:ミヤツコギ、ミヤトコ、ナワシロタズ
英 名:Japanese elderberry
花言葉:熱狂、熱心、哀れみ
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ニワトコは春の目覚めが早いことから、「芽出たい木」として縁起を担ぎ、生け花などの切花に用いられる。かつてはニワトコの枝を田んぼに鋤きこみ、豊作を祈念する風習も見られた。
旧名「ミヤツコギ」は「宮使う」を意味し、これはかつてニワトコが小正月にお供えする木幣の材料になっていたことからきており、ニワトコは日本の神事と密接な関係にある。
また、薬木としても利用価値が高く、幹や枝を煎じたものが骨折や打撲の薬になるといわれたことから「接骨木」の別名がある。腎臓炎や水腫の治療にも効果があるという。
ドイツでは、病人がニワトコの枝を黙って地面に刺すと、病気が枝に移って病気が治り、枝を再び引き抜くと、再度病気になるという言い伝えがある。
ニワトコとは・・・
・全国の山地に自生するスイカズラ科の落葉広葉樹
・沢沿いなどの湿気がある土地を好み、成長は早い。
・五月ころに白あるいは薄緑色の花を咲かせる。
・ハリーポッターに「ニワトコの杖」というものが登場するが、西洋ニワトコも魔除けの木とされ、伐採すると縁起が悪いという言い伝えがある。
・「接骨木花」、「接骨木葉」などとパーツごとに生薬としての名前があり、ツボミ、枝、葉、根が薬用(利尿、湿布など)となる。また、若葉やツボミは食用とされる。
・実が黄色い「キミノニワトコ」もある。