ナナカマド(七竈)
別 名:ライデンボク、ヤマエンジュ、オヤマサンショウ
英 名:Japanese Rowan
花言葉:慎重、用心、安全
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材が硬く、「七回かまどに入れても燃えない」ことから名付けられたという俗説から、火事を避ける安全祈願に用いる。
また、花言葉は「安全、慎重、用心」であり、北海道や東北では交通安全祈念も兼ねて街路樹として用いられている。
消防車を運転する方には特にお勧めしたい樹木である。
別名のライデンボクは「雷電木」であり、雷を避けるために軒先に植えるという風習によるもの。
ヨーロッパではナナカマドを神聖視し、「魔力を取り除く木」としてその材で十字架を作ったり、墓地に植えたりする慣わしがあるなど、とかく縁起を担がれやすい樹木である。
ちなみに、誤解されがちだが、ナナカマドは「燃えない」のではなく、七回かまどに入れても「燃え尽きない」、あるいは炭にするには7回かまどに入れる必要があるほど材が緻密で長持ちするという意味。
実際のところ良質の便長炭として使用されている。
ナナカマドとは・・・
・全国各地の冷涼な土地に自生するバラ科の落葉広葉樹
・新緑、白い花、鮮やかな紅葉、赤い実・・・と年間を通じて観賞価値があり、北国の郷愁を誘う木でもある。
・寒さが厳しく降雪の多い北海道では街路樹のナンバーワンとなっており、市町村の木としている自治体も多い。
・成長はやや遅く、高さは10m程度に収まる。
・耐寒性、耐陰性はあるが、高温多湿には弱く、暖地での育ちは悪い。
・ナナカマドの実には眼精疲労回復や老化防止を促進する「アントシアン」という物質が含まれており、ヨーロッパではブルーベリーなどと同じようにジャムにして食べる。ただし、苦味があって生食はできない。
・ナナカマドは自然樹形の株立ちがもっとも美しい。剪定を嫌う傾向があるため、特に枝先を剪定するのは避けたい。やむを得ない場合は不要な枝を付け根から剪定する「枝抜き」をするのが基本。