ナツメ(棗、夏芽)
別 名:オオナツメ
英 名:Chinese date, Jujube
花言葉:健康の果実、あなたの存在は私の悩みを軽くします
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庭木の縁起を云々する場合、必ずといっていいほど登場するナツメだが、以下の説が多い。
①ナツメを植える方角は東、東南、南、南西が吉。
②北東が吉
結局いろいろな方角に植栽できるようだ。中国や韓国では子宝に恵まれる縁起の良い食べ物とされる。
ただしナツメの枝にはトゲがある。南西に棘は凶であり、①の説との矛盾もある。気になるのなら棘なしの園芸品種がベターか。
ナツメとは・・・
・ヨーロッパ南西部からアジア西部を原産地とするクロウメモドキ科ナツメ属の落葉広葉樹。春の芽出しが他の樹木に比べて多少遅いため、夏(初夏)に芽を出すとして名付けられた。種無しや大実など数百種もの園芸品種がある。
・9月ころにできる実は食用となる。品種にもよるが概して薄味のリンゴといった感じで食感は物足りない。生食よりは酒、干物、甘露煮などとして食べた方が味が詰まっておいしく感じられ、特に「干しナツメ」は菓子の材料として使われることで知られる。また、ナツメの実は漢方薬(「大棗」という)や咽飴の原料になり、強壮、利尿、鎮静、健胃、不眠、美容、老化防止、花粉症等に効果があるとする。
・暑さ、寒さに強く放置気味でも丈夫に育つ。苗木のうちは落葉期に細枝が枯れるためほとんど剪定の必要はないが、順調に育てば3m~10mに達する。収穫しやすくするためにも、適度な高さで芯を止めた方がよい。
・5~6月に淡い黄色の花を咲かせるがあまり目立たない。開花期に雨がまともに花に当たると結実に悪影響となる。