ツゲ(=イヌツゲ 本来は異なるが混同されている)
別 名:
英 名:Japanese boxwood(box tree)
花言葉:堅忍
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ツゲを植える方角は南西、西、北、東が吉と幅広い。
玉仕立てにして北西に植えるのも良い。語呂合わせで「継げ」から家が何代も続くようにとの願いを込めて植えられることも。
ツゲは木目が美しく材が堅いため、櫛などの生活用品の材料になったことが知られているが、万葉集には、二人の男性に愛されて思い悩んだ乙女が、海に身を投げ、彼女が使用していた櫛が成長して柘植の木になったという話がある。
ツゲとは・・・
・ツゲ科ツゲ属の常緑広葉樹で、世界中に多くの種類がある。日本ではボックスウッド、ヒメツゲなどの扱いが多い。
・元来は上記のとおり櫛や印鑑の材料として植栽されたが、昭和40年代以降は庭木としても使われるようになった。成長が遅く手間があまりかからないため、広く普及しているが、近年はイヌツゲの植栽が多い。
・イヌツゲはモチノキ科モチノキ属の木であり、ツゲと直接的な関連はないが、葉の形や庭木としての用途が似ているため混同される。ツゲの葉は対生(同じところから左右に発生する)のに対し、イヌツゲは互生(互い違いに生える)という大きな違いがある。
・ツゲもイヌツゲも細かな葉が密生するため、垣根や玉散らし仕立てにして扱うことが多い。葉が小さい分、切り口が目立ちにくく、刈り込みバサミで好きな形に刈り込むことができる。