ソヨゴ(冬青)
別 名:フクラシバ(膨ら柴、膨らし葉、福良柴)、フクラシベ
英 名:longstalk holly
花言葉:先見の明
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一時期ほどではないにせよ、シンボルツリーとして人気のソヨゴにはオスの木とメスの木がある(雌雄異株)が、メスの木になる赤い実は縁起がよいとされる。
また、ソヨゴの葉は、冬でも青々としていることから、地方によってはサカキの代わりに神事に用いられることや、門松に使われることもある。
ソヨゴとは・・・
・モチノキ科の常緑樹で西日本の山地では普通に見られる。植栽の適地は東北を除く本州から九州まで。
・「ソヨゴ」という名前は、葉が風に「そよぐ」ことから。果柄が長いため赤い実も風に揺れる。常緑樹としては繊細な葉は染料(褐色)に用いられる。
・耐陰性もあるが基本的には日向を好む。虫がつきにくい木とされるが、風通しの悪い場所では他の庭木同様にカイガラムシやスス病の被害に遭う。
・生長は遅いものの時間をかけて5m~15mの樹高になる。枝葉が疎らであるため、目隠しにはあまり向かない。
・あまり目立たないものの、6月ころに小さな白い花が咲き、雌花は後に結実する。実が黄色い「キミノソヨゴ」という種類もある。
・ソヨゴは自然樹形を鑑賞する樹木で成長も遅いため、あまり剪定に向かない。また、より野趣があるとして「株立ち(=根元から幹が複数生えている苗木)」が人気だが、株立ちの値段はややお高め。
・「フクラシバ」という別名は葉を火にくべると餅のように膨らむことから。また、日本では漢字名に「冬青」をあてるが、中国では同属のナナミノキを「冬青」とする。