別 名:鉄蕉(テッショウ)
英 名:Japanese fern palm
花言葉:雄々しい
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ソテツもそうだが、シュロ、ヤシ、バショウといった南国風の庭木は全般に縁起が悪いとされ、特にソテツは自宅に植えると手足を患うとして昔から忌み嫌われる。また、食糧難の時代に、ソテツの実や幹の髄から採取される澱粉を食用としたが、水さらしが不十分で中毒死が相次いだこともこれに拍車をかける。個人宅の庭は避け、店舗や会社のシンボルツリーとして植えるのが無難か。
ただし、ソテツの果実には強壮作用があり、沖縄では長寿の薬とされるなど、必ずしも縁起が悪いとはいいきれない。
ソテツとは・・・
・亜熱帯から熱帯にかけて分布する20種以上の総称。日本では九州南部と沖縄にのみ自生している。エキゾチックな雰囲気が好まれ、古くから庭園に植えられる。寿命が長いため、各地で名木となっているソテツがある。
・熱帯性だが本州中部以北でも防寒対策をすれば越冬できる。
・育ちが悪くなったら釘を打ち付けるなどして鉄分を与えると蘇生するという俗説から命名されたが、実際のところは効果がない。
・雌雄異株だが、概観はよく似るため、開花時期にならなければその区別は難しい。また、ソテツはイチョウと同様に精子と卵子によって子孫を増やすことが知られている。
・上述のとおり、ソテツの実や幹の髄には毒性があり、実は一日一個を限度に、刻んで十分に水洗いしたもの、乾燥させたものを服用する。