センリョウ(千両、仙寥)
別 名:クササンゴ(草珊瑚)、センリョ
英 名:Chloranthus
花言葉:富貴、裕福、利益
|
初冬に赤い実を熟すセンリョウは縁起の良い庭木の代表であり、正月の縁起物や金運アップ祈願に用いられる。
かつては「千寥(あるいは仙寥)」と表記されていたが、江戸時代後期になってから、同じく縁起の良い木の代表であるヤブコウジ科の万両との対比から「千両」と呼ばれるようになった。
センリョウとは・・・
・伊豆半島以西に自生するセンリョウ科センリョウ属の常緑広葉樹。台湾や中国南部にも自生が見られる。市場に出回るセンリョウは茨城県神栖市が最大の生産地。
・自然界では他の木の根元「林床」に生え、庭園でも同じように他の木の根元に「根締め」として植えられることが多い。花の少ない冬季、光沢のある葉の上に赤い実ができるため、庭のアクセントとして使われる。また、生け花の材料にも使われる。
・日差しが強いと「葉焼け」を起こし、弱過ぎると実がならない。明るい日陰が植栽のベストポジション。乾風や雪、霜には弱い。
・地植えでも樹高は1m程度にしかならない。剪定に弱く、株全体を整えるような切り方をすると生育が悪くなる。剪定を兼ねて正月の飾り用として地際から切除する程度が丁度よい。
・5月~7月にかけて緑色の花を咲かせるが、粒状であまり目立たない。
・11月ころにできる実は球形で直径mmほど。赤く熟し、野鳥が好んで食べにくる。黄色い実をつける「キミノセンリョウ」もある。
・万両は実が葉の下にできるのに対して、千両は実が葉の上にできる。このため「万両」より軽い「千両」になったという説がある。