シュロ(棕櫚)
別 名:ワジュロ、トウジュロ
英 名:Chinese windmill palm
花言葉:勝利、不変の友情
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シュロは寺院で用いられることが多く、そのイメージから縁起が悪い「凶木」とされる。
聖書の日本語訳には、復活祭の前にキリストがエルサレムへ入場する際、人々が棕櫚の葉を持って迎えた(棕櫚の主日)という逸話があるが、シュロは日本と中国を原産としており、ここでいうシュロは本来、ナツメヤシのことで、便宜上、棕櫚としているに過ぎない。
花言葉は縁起のよい「勝利」だが、これは肉厚で長持ちする葉の様子からきている。
シュロとは・・・
・ヤシ科の植物で、日本(九州南部)原産の「和ジュロ」と中国原産の「唐ジュロ」を総称して「シュロ」と呼んでいるが、実際に目にするシュロは両者の雑種であることが多い。
・庭園においては「トウジュロ」が好まれる。というか、ワジュロはほぼ価値がない。柄の長い葉が途中で折れてだらしなく垂れ下がる「ワジュロ」に対して、トウジュロは柄の短い葉が上向きにキリッと立っているからである。よく藪の中でところかまわず鬱蒼としているのは、ワジュロの方である。
・シュロの剪定は簡単で、古い葉を付け根から切るだけである。しかし、他の樹木と異なって枝がなく、危険を伴う。
・シュロは、「実生」といって鳥が実を食べ、フンをしたところに見境なく生えてくる(これを「野良棕櫚」という)。場所によっては、後々ジャマになり、大きくなってからは処分代もかかるため、ありがたがらず小さいうちに処分した方がよい。
・シュロの葉と実は薬用となり、利尿作用、高血圧予防の効果があるとされる。