シャクヤク (芍薬)
別 名:ピオニー、エビスグサ、カオヨグサ
英 名:(Chinese) Peony
花言葉:恥じらい、はにかみ
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「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」で知られ、優雅な花を咲かせるシャクヤクだが、風水では「富と名誉と愛の象徴」とされ、仏教画のモチーフにも使われることがあり縁起が良い。
現代でもコサージュのデザイン等に使用されている。
なお、シャクヤクを植える方角は南西が吉とされる。
シャクヤクとは・・・
・中国東北部からシベリア南部を原産地とする、ボタン科シャクヤク属の多年草植物。日本には中国から伝来し、15世紀ころから栽培され始めた。
・非常に種類が多く、その数は700を超える。5月から6月にかけて白、赤、ピンク、黄色などの花を咲かせる。花の形は多彩で手毬のようなもの、花の内外で色が変わるものなどもある。
・同属のボタンに似るが、ボタンは「木」で、シャクヤクは「草」。シャクヤクは冬に地上部がなくなるがボタンは冬でも残る。また、シャクヤクの花はボタンより、ひとまわり小さく、シャクヤクの草丈は1m前後が一般的。
・シャクヤクを上手に育てるには、日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付け前に堆肥などを鋤きこむ必要がある。また、大株になるほど花つきが悪くなるため、5年ほど経った株は、株分けした方がよい。
・中国では昔から薬木として大切にされ、分け隔てなくあらゆる病気に効く薬となることから「芍薬」と名付けられた(元来は「癪(しゃく)」の薬であったという分かりやすい説もある。)。
・シャクヤクの太い根を乾燥させたものが「赤芍」あるいは「白芍」と呼ばれ、主に婦人病の治療、腹痛、疼痛の鎮静に利用された。現代でも多くの漢方薬にシャクヤクの根が使われている。