サンショウ(山椒)
別 名:ハジカミ(椒)
英 名:Japanese pepper
花言葉:健康
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山椒は実用的な木であり、好んで植えている家庭は多いが、縁起が悪いという説も根強い。
「うらサンショ」、「泣きサンショ」といって、家(の裏)に植えると、家屋敷を売る羽目になって泣くというもので、完全な語呂合わせだが、庭木に関する言い伝えの中ではポピュラーなものである。(ほかに「よこサンショ」というのもあるようだ。)
また、山椒は葉の根元に一対の強力な棘があるが、棘のある植物は風水的によくないとされるため敬遠されることもある。(トゲのない「アサクラザンショウ」という品種もある。)
しかし中国では、サンショウの葉が持つ強い香りは、邪気を払う魔除けになるとし、また、多数の実(種子)をつけることから子孫繁栄につながる縁起の良い木として大切にする習慣がある。
サンショウとは・・・
・日本全国に自生するミカン科の落葉広葉樹
・湿気を好み、西日を苦手とするが、あまり生育環境を選ばず、成長は比較的早い。
・雌雄異株でメスの木には実がなる。
・刈り込みに強く、棘があるため防犯上の理由で生垣に使われることもある。
・山椒の葉と実には強い香りがあり、日本最古の香辛料として知られる。また、硬質な材はスリコギ棒に利用されるなど、山椒は捨てるところのない有難い木とされ、これにあやかって正月の餅菓子「切山椒」は縁起が良いとして親しまれている。
・実から育てたサンショウは刺があるが、上述のアサクラザンショウやイヌザンショウに接木したものは刺がなく、実も大きくなる。サンショウの実は香りを楽しむだけでなく、胃腸の働きを助ける作用もあるという。
・実のならないオスは「花ザンショウ」と呼ばれ、香りのよい新芽と花は、お吸い物や付け合わせとして料理に使われる。よく聞く「木の芽合え」の「木の芽」とは山椒のことである。
・他のミカン科の植物同様に、葉がアゲハチョウの餌になる。