サカキ(榊)
別 名:マサカキ、ホンサカキ、カミサカキ
英 名:Japanese cleyera
花言葉:神を尊ぶ
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サカキは「栄える木」あるいは、神域と人間の領域の境に植える「境木」が転じたものであり縁起が良い。
しかし、神社の庭木として好まれ、紙垂をつけたサカキの枝葉が玉串として神事に用いられることから、俗界(一般家庭)に植えることを遠慮する傾向がある。また、そうした遠慮が転じ、「縁起が悪い。」とする説もある。
サカキとは・・・
・関東地方以西に自生するツバキ科サカキ属の常緑広葉樹。
・日陰に耐え、乾燥を嫌う。林の中の薄暗い場所で見掛けることが多く、むしろ半日陰ぐらいが葉の色艶が良い。
・剪定にも耐えるが、手を掛けて育てるような木ではなく、自然に形が整う。放任すれば高さは5~6m程度になる。
・6~7月にかけて咲くクリーム色の花は、5枚の花ビラを持ち、下向きに咲く。また10月頃にできる実は黒紫色で光沢があり果汁が多い。
・サカキは寒さに比較的弱いため、関東以北ではサカキの自生がなく、神棚にヒサカキを使うことが多い。このためヒサカキに対して本種をホンサカキと呼ぶ。
・サカキ、ヒサカキ、オガタマノキ、シキミ、タラヨウ、ナギなど神事に用いる常緑樹を総称して「サカキ」と呼ぶこともある。
・家に神棚があり、サカキを供える習慣があれば家の裏あたりに植えておくと何かと便利であるが、そうではない場合、どうしても暗い印象がつきまとう。最近では葉に模様が入る「斑入りサカキ」や「トリカラー」と呼ばれる明るい色の葉を持つ園芸品種が好まれる。