コブシ(辛夷)
別 名:ヤマアララギ 、タウエザクラ、
タウチザクラ 、コブシハジガミ
英 名:Kobushi magnolia
花言葉:友愛
|
ツボミを人の拳(コブシ)に見立て、握りこぶしで幸せをつかむので縁起が良いとする説、又はゴツゴツとした実が子供の握りこぶしのようであることから縁起が良いとする説がある。
「北国の春」という歌にも登場するように、春を象徴するコブシには「春の神が宿る」とする地方もある。なお、コブシの漢字名には「望春花」、「迎春花」などが当てられることも。
コブシとは・・・
・日本及び韓国を原産とするモクレン科の落葉広葉樹。日本では全国に自生する。日当たりの良い土地を好み、成長は早い。
・コブシは強めに剪定しても枯れることのない丈夫な木であるが、自然樹形が美しいため、落葉期に軽く枝抜きをする程度にとどめたい。
・春に咲く花は芳香が強く、香水の原料になる。コブシは枝を折っても良い香りがする。
・寒い年には開花が遅く、暖かい年には開花が早いため、コブシの花の時季を参考に田植えや野菜の種まきに向けた準備を進める習慣があった。このため別名を「タウエザクラ=田植え桜」、「タウチザクラ=田打ち桜」、「種まき桜」などという。
・コブシのツボミを乾燥させたものは「辛夷(しんい)」という生薬となり、慢性鼻炎、蓄膿症に効果があるとされる。西日本に多いタムシバのツボミも同様に生薬となる。
・地方によっては、花が上向きになると「晴れ」、下向きに咲くと「雨」として、天気予報ごっこに利用した。