クロモジ(黒文字)
別 名:ネソ
英 名:Kuromoji/Benzoin
花言葉:誠実で控えめ
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新緑とともに明るい黄緑色の花を吊り下げるクロモジは、中国地方をはじめ「福木」とし、福が来る縁起のよい木として、正月飾り、生け花、茶花などに利用される。
クロモジとは・・・
・本州以南の山岳地に自生するクスノキ科の落葉低木。同属のアオモジやシロモジよりは寒さに強いが、生育範囲は東北南部以南となる。同じように黄色の小花を咲かせるアブラチャンやダンコウバイの同属。
・成長は早く、高さ4m程度になる。芽を出す力が強く枝数も多いため刈り込みによく耐えるが、本来は雑木の庭で自然樹形を楽しむべき樹木。多くは株立ち状に育つため、剪定は、太い幹を地際で切り取って若い幹を残すように行なう。
・和風のイメージが強いがあまり自己主張することがないため、洋風庭園にも違和感がない。狭いスペース、日当たりのよくない場所でも育てることができるため、多様な庭に用いられるようになった。
・若い枝や樹皮にある黒い斑点が文字に見えることから「クロモジ」と命名された。
・柑橘系の香りを持つクロモジの材は、石鹸の香料や和菓子に用いる爪楊枝や総楊枝の材料として重宝される。また、枝葉や実からは香水の原料となる精油が採れるほか、胃薬、関節痛、リウマチなどにも効果があるとされ古くから民間療法に用いられる。精油はクロモジ油と呼ばれ、殺菌力も兼ね備える。