クリ(栗)
別 名:柴栗、チョウセングリ
英 名:chestnut tree
花言葉:真心、私を公平にせよ、豪奢
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栗を植える方角は北西が吉。
「勝栗」(栗の実を乾燥させて臼でついた保存食。戦国時代に兵糧として使われた)が、「勝ち」につながるとして、武家の縁起物とされた。
また、「栗」は、「西」の「木」と書くことから、西方浄土になぞらえて、その材を位牌等の仏具に使うことがある。
クリとは・・・
・沖縄を除く日本全国に分布するブナ科クリ属の落葉広葉樹。オスメスの区別がない雌雄同株で、数あるドングリの中でも最も美味しい実をつける。
・クリの実は古来から重要な食糧とされ、縄文遺跡からも出土されるなど日本人とは馴染みが深い。一般的に食する栗は山地に自生する原種を大粒に改良したもの。栽培品種である大粒の栗に対して、山地に自生するものを「シバグリ」(ヤマグリ)と呼んで区別する。
・代表的な陽樹(日当たりを好む木)で、果樹の中では最も日陰を嫌う。環境がよければ樹高20m程度まで育つ。
・根が深く移植しにくいことや病害虫が多いこと、煤煙に弱いことなどから住宅地の庭に植える際は品種を慎重に選ぶ必要がある。
・6月ごろに咲く紐状の花には何ともいえない香りがあり、離れた場所でも栗の木があることが分かる。
・栗の木材はシイタケの原木になることで知られるが、腐りにくく水に強いため、鉄道の枕木、家の土台、キッチンのフローリングなどにも使われる。
・ウルシにかぶれた際に、栗の葉を煎じた汁で患部を何度も洗えば、炎症が治まるという。
・栗はヨーロッパのマロングラッセや、中国の天津甘栗を始め、世界の温帯を中心に10種類ほどあることが知られている。