クスノキ(楠、樟)
別 名:クス
英 名:camphor tree
花言葉:芳香
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クスノキは寿命が長く大木となり、神社の主木とされることが多い。このため神秘的な木を意味する「奇しき木」が転化して「クスノキ」になったとする説がある。
その植栽については吉凶いろいろな説がある。
①凶木。特に東南、南西は凶。
②成長が早く男子の誕生祝いによい。
どっちを信じれば・・・と迷うが、圧倒的な存在感があり、木陰を作るのも早いクスノキは、一般家庭よりも店舗やビルのシンボルツリーがお似合いだろう。
成長の早さにあやかって「事業発展を祈念して」と・・・。
クスノキとは・・・
・茨城県以西の暖地に自生するクスノキ科の常緑広葉樹。中国やベトナムにも見られる。
・土壌への適応力が高く、病害虫もなく丈夫に育つが、大きくなるため狭い庭には不向き。一般家庭では大きなコンテナで育てるのがよい。
・芽を出す力は強く、強い剪定にも耐えるが、寒さには弱いため、剪定時期を間違えると部分的に枯れこむこともある。
・若葉は赤味がかっており新緑の時季は特に目立つ。新芽の赤がより鮮やかな「レッドモンロー」という品種もある。
・クスノキを剪定すると切り口から心地よい香りが漂うが、かつては樟脳(英語でcamphor)が採取され、香油や虫除けに使われた。いわゆる「カンフル剤」は樟脳を精製したもの。フィルムなどを作るセルロイドも樟脳を原料とした。このためかつてクスノキは重要な工業資源とされ、明治から昭和の半ばまでは政府による専売品となっていた。
・クスノキの語源については他に、「薫木」から転訛したとする説など諸説あり。