キョウチクトウ(夾竹桃)
別 名:オレアンダー
英 名:Oleander
花言葉:注意、危険、親友を大切に、美しき善良
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いかにもインド原産という感じで、酷暑、大気汚染、乾燥にも耐え、夏には鮮やかな花を咲かせるキョウチクトウ。あまりの生命力の強さに加え、毒があることでも知られるため、庭に植えるのを嫌う傾向が強い。
同じように毒のあるユズリハ、シキミ、フクジュソウなどと比べ、格段に差別的な扱いを受けているキョウチクトウだが、原爆の後の広島にいち早く花を咲かせたことから、広島市の花に指定されている。広島以外でも、その力強さにあやかって「市の花」としいている自治体は多い。
パレスチナでは「川沿いのバラ」と呼ばれ、スペインでは「聖ヨセフの花」としての地位が与えられている。
キョウチクトウとは・・・
・インドあるいはペルシャを原産とするキョウチクトウ科の常緑広葉樹。
・中国を経由して江戸時代に日本へ伝来した。
・樹高は2~3m程度で、株立ち状に育つ。
・成長が早く樹形が乱れがちで、剪定はしにくい。その年に伸びた枝の先に花が咲くため、途中で切り詰めることはしない。株が大き過ぎて邪魔な場合、古い茎を元から切除するように剪定する。
・名前は、葉が竹に似ていて、花がモモに似ていることからきている。
・白い花のシロバナキョウチクトウ、八重咲きのヤエキョウチクトウ、黄色い花が咲くウスギキョウチクトウなどの品種がある。
・葉や枝を切ったときに出る乳液に強い毒(オレアンドリン)が含まれるが、植栽して観賞している分には実害はない。
・劣悪な環境でも育ち、花の少ない時期に長期間に渡って花をつけるというメリットがあるため、工場周りや高速道路にはキョウチクトウが沢山植えられている。ただし、やはり毒の問題があり、保守性が重んじられる公共事業(特に公園や学校)で植栽されることはほとんどない。