エニシダ(金雀枝)
別 名:エニスダ
英 名:scotch broom
花言葉:謙遜、清潔
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春になると蝶のような黄色い花を咲かせるエニシダは、その根元に金と銀が埋まっているとの言い伝えがある縁起の良い植物であり、初代イングランド王朝の紋章にもなっている。
また、英語名の「broom」はホウキを意味するがこれは、エニシダが箒のように枝を伸ばすこと、あるいは魔女がまたがる箒にエニシダの姿が似ていることからきている。
エニシダとは・・・
・地中海沿岸を原産とするマメ科エニシダ属の落葉広葉樹。暖地性であり、日本で育てることができるのは東北地方南部より南となる。
・誤解が多いが「シダ」とは関係がなく、名前はラテン語名の「ゲニスタ」が転化したものと考えられている。世界史にも登場する「プランタジネット朝(プランタジュネット)」の「プランタジネット」も同義であり、エニシダを意味するが、王朝がエニシダを紋章としていたことによる。
・日本には江戸時代に渡来し、現在は数多くの品種が親しまれている。花の色も黄色に限らず、白、ピンク系統があり、白と紅色の二色の花が咲く「クリムソン・キング」の人気は高い。また、ヒメエニシダとして鉢物が出回っているが、これはエニシダとは別の「ラケモサス属」に属する別種である。
・エニシダの葉や茎には「スパルティン」という有毒物質が含まれている。
・雨が多い日本では背丈が大きくなって倒れやすいため、年に一回は剪定して対策する必要がある。なお、成長が早く、すぐに大きくなるが寿命は短い。