アリドオシ(蟻通し)
別 名:一両、ネズミバナ、コトリトマラズ
英 名:不明
花言葉:不明
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マンリョウ、センリョウ、ジュウリョウとともに正月の縁起物などに用いられる。
上記の「お金シリーズ」の植物と異なり、アリドウシは赤い実を付けている期間が長いことや、実の数が少ないことから、あまり有り難みがないとして「一両」とされる。
関西ではセンリョウやマンリョウに加えてこれを植え、洒落として「千両、万両、有通し=常にお金がたくさんある」とする。
アリドオシとは・・・
・日本では関東地方以西に自生するアカネ科の常緑低木。中国南部やインドシナ半島にも見られるが、個体数は年々減っており、地域によっては絶滅危惧種に指定されている。
・かなりの日陰にも耐えて育ち、薄暗い藪の中に数株がまとまって生えているが、実のない時季にはあまり目立たない。
・地味な存在だが丈夫な性質を持つため、日本庭園では手水鉢や景石に添える下草として使われることもある。
・4月~5月にかけて漏斗状の白い花を咲かせる。
・葉の付け根に、蟻をも突き通すような鋭いトゲがあるため名付けられた。別名の「コトリトマラズ=小鳥止まらず」も語源は同様。トゲは長さ2センチほどに達し、剪定をする人間にとっては多少、厄介であるが、実際に蟻が突き刺さることはない。
・中国では薬用に用いられる。