先日、近所を散策していると、あまり見慣れない木の花を見付けました。
タイトルにあるように「リンボク」です。
関西の方には馴染みがあるようですが、関東地方に住む私は、ほとんど見かけることがありません。
遠目からはウワミズザクラかバクチノキの花のように見えますが、葉っぱや木全体の雰囲気はまったく違います。
こんな感じです。
なんてことはありませんが、特徴的なのはその香りです。
ゲッケイジュの花の香りが近いでしょうか、春あるいは初夏の香りです。
近くで見ると、こんな感じです。
花はモコモコとして、かわいいといえばかわいいです。
ただし、葉っぱがシャープすぎるかもしれません。ヒイラギガシという別名があるのも頷けます。
あまりの香りの良さに、春に逆戻りした気分になります。
知り合いの誰かが、開花中は何度もリンボクの花を見に行くと語っていたのを思い出しました。
秋に嗅ぐ、春の香りは、なかなかの中毒性があり、何度も見に(嗅ぎに)行きたくなる気持ちが分かります。
ただし、幸せな気分になるのは人間だけではないようで、気が付けば、十数匹のスズメバチ?に取り囲まれていました。
奪い合うようにしてリンボクの花に群がり、「取っ組み合い」になって地面に落下するものもいます。凄まじいバトルです。
命がけのスズメバチ達に申し訳ないので、少し引き返しました。
あらためて遠目から見ると、木全体にハチが群がり、森のレストラン状態です。
蜂達にしてみれば、こんなラッキーなことはないのでしょう。
蜂の気持ちが少しだけ分かる気がした一日でした。
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