以前、雑草の話でも書きましたが、我々は「知らないことは見えない」のだなと、改めて感じたことがあります。それはモミジの花です。
今ごろの季節に、町中の至る所で開花しています。しかし、その話をすると、きまって、「モミジって花、咲くの?」という展開になります。
まぁ無理もありません。なにせ地味な花です。
モミジのためにも、撮りたての写真をアップしておきます。
花ともいえないような花ですが、モミジの仲間はだいたいこんな感じの花を咲かせます。
時折、種子と花を間違えている方がいますが、このタケコプターみたいなのが種子で、羽は、より遠くに飛んでいくための工夫です。
一度、モミジの花というものを認識すると、あらゆるところに咲いているのが分かります。冒頭の話に戻りますが、「知っているから見える」ようになるのです。
唐突ですが、私は「車」に興味がありません。トラック、ワゴン、乗用車、軽自動車くらいの区別しかしていません。ですから道路を走る車を見ていても、何も考えません。車種なんて知りませんし、パーツの話をされると意識が遠のきます。
犬もそうです。以前はまったく興味がなく、ゴールデンレトリバー、柴犬、ミニチュアダックスフント的なもの、その他....のような感覚でした。しかし、自宅で犬を飼うようになったら、いろんな犬種が気になり始めました。
モミジの花は全然、珍しくありません。しかし、知られていないから、見られていません。
そう考えると、見慣れた景色の中にもまだまだ自分の知らないものが隠されているような気がしてきます。
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