以前、他のページで話題にしたシマトネリコのダメな剪定例です。
その後、どうなったか様子を見に行ってみると・・・
枝先が枯れこんで、やさぐれた感じになっていますが、枯れてはいませんでした。やはりシマトネリコは丈夫です。しかし、同じような時期に同じように剪定された他のシマトネリコの中には枯れているものもありました。
写真を拡大してもらえば分かると思いますが、適当に剪定された枝先は枯れています。切られたところの一段下の分かれ目から、新芽がたくさんでています。こうした枝を専門用語では「胴吹き(どうぶき)」とか「幹吹き(みきぶき)と言います。
過酷な剪定の反動として、樹木が延命のため抵抗しているかのようです。実際にそうなのでしょう。
こうした枝は樹形を整えにくいのですが、数年かければ自然な仕立てにすることは可能です。ただし、また同じようにゴツゴツとした手入れをされれば話は別ですが・・・。
シマトネリコの剪定時期は一般的に10月~3月とされていますが、これは、木バサミなどで枝先を軽く剪定する場合、もっともダメージが少ない時期という意味合いです。写真のシマトネリコは、この剪定適期に切られましたが、「切り過ぎた」のが悪いようです。
軽く剪定する場合、さほど時期を気にする必要がないと思いますが、ノコギリを使うほど強く剪定する場合は特に厳冬期と酷暑期は避けたほうが無難です。また、そもそもノコギリや剪定バサミを使わず、木バサミで切れる程度で、回数をマメに行った方が、シマトネリコらしい自然な感じが維持できますし、一回あたりのゴミの量が少なくてすむので、気軽にできると思います。
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