庭に何を植えようか迷っている人に「あまり大きくならない木って何?垣根で目隠しにしたいんだけど。」と聞かれることがあります。
また、庭木に詳しい人が、「○○の木は大きくなるから、気を付けないとねぇ。」という話すのを聞くことがあります。
いずれも素直に聞き入れられない話です。「あまり大きくならない木」の定義が難しいです。
例えば、生垣にするには1.6m~2m程度に育てる必要はあるでしょう。そして、目隠しなら常緑樹です。生垣に使われる一般的な樹種だけで考えても
イヌツゲ 8m(最高で、以下同じ)
イヌマキ 20m
オリーブ 5m
カイヅカイブキ 8m
カナメモチ 5m
キンモクセイ 10m
サザンカ 6m
サンゴジュ 7m
ツバキ 7m
ヒイラギ 5m
モチノキ 8m
ラカンマキ 7m
ざっと、こんな感じです。環境や樹種、個体差によって変動は大ありですが、いろんな資料の平均値です。もちろん、最大に大きくなるのは相当の月日がかかります。何が言いたいのかと言うと、「放っておけば木は大きくなる」ということです。また、「あまり大きくならないというのは、どのくらいのスパンの話ですか?」ということです。
またこのことは、「剪定すれば小さく抑えられる」ということでもあって、その技術を用いた盆栽は日本が世界に誇るものです。樹齢何年、何十年でも(樹種にある程度限りはありますが)剪定次第で高さをコントロールしているのが盆栽です。
ですから、冒頭の会話はモヤモヤするのです。あまり大きくならない木は、管理次第とも言えるのです。
しかし、そんな回答を望んでいないという方のために、本当の意味であまり大きくならない木で、生垣に使えそうなものを記しておきます。
キャラボク(3m)、クチナシ(1.8m)、ジンチョウゲ(1.5m)
プリペット(2m)、ベニバナトキワマンサク(2.5m)・・・・
書いていて気付きました。最後の二つは、だから人気なんですね。
キャラボクも頑張れ。
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