石川県生まれの方と話をしていたら、ある木のことを「アテ」と呼んでいた。話がかみ合わず、調べてみると「アスナロ」のことだった。
関東地方でアスナロを庭木と使用している個人のお宅はあまり見かけない(皆無ではないが)が「明日はヒノキになろう」で有名な木である。
地方によっていろいろな呼び方があるのは植物のおもしろいところだが、「アテ」とは初めて耳にした。石川県では県の木にもなっているらしい。
また、最近見たテレビで、寺社の修復に使うヒノキの大木がないので、ヒノキの代わりに青森の「ヒノキアスナロ」を使ったという話をしていた。
「明日はヒノキになろう」っていうのに、どっちつかずの「ヒノキアスナロ」がいるなんて、なんとも座りの悪い、中途半端なネーミングだなぁと妙に記憶に残った。
確かにヒノキやサワラやアスナロは、見分けにくく中間種があっても一向に不思議ではないが、植物の名前について考えさせられたここ数日であった。
コメントをお書きください