写真は「ニーム」です。
夏になるとホームセンターなどで、虫除けの木として売られています。私は480円くらいで小さなポットを買いました。
当然、虫除けの効果を期待して、家庭菜園の近くに地植えしようと思ったのですが、幼木は寒さに弱いということで、鉢のまま屋外に置き、冬場は室内で育てることにしました。
ニームはシマトネリコみたいな葉で、エキゾチック?あるいはスタイリッシュ?な雰囲気が一般受けしそうですが、寒さに弱い植物です。「観葉植物」としての普及がいまひとつなのは、これが原因だと思いますが、日本での栽培の歴史が浅いこともあり今後の展開が楽しみです。
ニームは東南アジアから中近東に自生する木で、葉や実だけでなく、木全体に薬効があり、神秘の樹木とされています。「ミラクルニーム」という呼び名もあります。
私の家では元々、犬の虫除けにニームのスプレーを使っていました。しかし改めてニームの効能について調べてみると驚愕しました。ニームの効能は以下のとおりです。
・ニームの葉を食べた虫は食欲がなくなって餓死する。
・害虫の脱皮や孵化を妨げる。
・バッタ、蚊、ハエ、ショウジョウバエ、ゴキブリ、アブラムシ、ハダニ、ハマキムシ、シンクイムシなど200種類以上の害虫に効果がある。
・トンボ、蛙など、虫を食べてくれる生物やミミズなど人間に都合の良い生き物には害がない。
・種から抽出されるオイルはナメクジに効果がある
・ニームで生垣を作るとゴキブリが家に寄り付かない。
・煮出した葉のエキスを田畑に撒くと、カメムシやセンチュウ、イナゴの発生を抑える。
・乾燥させた葉と一緒に穀物や衣類を保管しておくと虫がつかない。
・シロアリに食べられないので建材として活用
・原産地のインドではニームの枝を噛んで、歯磨き代わりにしている。
・葉が皮膚病の塗り薬になる。葉を風呂に入れる。
・ニームの花から取れた蜂蜜は、肥満になりにくい。
まぁ、このあたりまではいいでしょうが、
・ニームの葉を噛むと血液が浄化される。
・ガンや糖尿病の予防に効果が。
となってくると、胡散臭くなってきます。本当なら素敵なので関係者の皆様には頑張ってほしいところですが、だったらインド人の寿命はもっと長くてもいいんじゃないのとか考えたりします。
ちなみに樹齢が若い木はあまり効果がなく、樹齢15年から30年程度のニームがもっとも薬効があるそうです。うちのニームにも早く大きくなってほしいものです。
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