トキワマンサクの剪定方法
自然界では高さ5m×幅3m程度まで成長することもある。庭木としては高さ2m×幅1m以内で管理するのが普通である。
トキワマンサクの剪定については以下二通りの方法がある。
① 生垣として用いる場合
・小枝の表面を直方体等、好きな形に刈り込む。邪魔な太枝があればノコギリで切断しても問題はない。
② シンボルツリーとして単独で用いる場合
・柔らかな自然樹形を維持し、剪定は樹形を乱すものにとどめる。
・枝先はいじらない。枝の分かれ目以外で切り詰めると、そこから無数の小枝が発生し、不自然な枝振りとなる。
・不要な枝は元から切除するか、枝の分岐点で剪定する。
剪定のポイント
・基本的には芽を出す力が強い木であり、太い枝の至るところから発芽する。
・花芽は前年の6月下旬にできる。花を楽しむためには、花の直後(5月~6月上旬)に剪定し、それ以外の時期は枝先をいじらないようにする。生垣の場合、しっかりとした四角にしようと思えば、花を犠牲にするのはやむを得ない。形と花の両方を大事にするには、枝先を刈り込まず、枝の分かれ目で丁寧に剪定し、フンワリとした四角にする。
トキワマンサクの基本データ
・マンサク科の常緑広葉樹
・原種はクリーム色の花を咲かせるが、近年ではベニバナ種が人気であり、トキワマンサクといえばベニバナトキワマンサクを示すのが一般的になりつつある。
・基本的には丈夫で、芽を出す力が強いため、頻繁な刈り込みを必要とする目隠しや生垣にも向いている。
・寒さには弱く、寒冷地での地植えは難しい。