すっかり寒くなり、年末年始の慌しさも手伝って、外の木を眺めようという方は少ないかもしれませんが、こんな時季でも景色は移り変わっています。
私が住む地域ではロウバイの花が満開に近付いています。
特に珍しい庭木ではありませんが、植物に興味のない方々にとっては馴染みがないようで、桜や梅ほどには話題になりません。
しかし、個人的には、お気に入りの花の一つで、この花を見ると年の瀬を迎えた実感が出てくるものです。
写真は今朝撮影したもので、ロウバイのうちでも「ソシンロウバイ」と呼ばれる種類で、花の中央部がロウバイよりも黄色いのが特徴です。
花には強烈な香りがあります。石鹸のような匂いとも香水のような匂いともいえますが、花に顔を近付けなくても、ロウバイの木の周りには香りが漂っていますし、ロウバイを植えたお宅の前を通りかかると「この家にはロウバイがあるなぁ。」と分かるほどです。
この香りもロウバイの魅力の一つでしょうが、冬の寒空の下、なぜこれほどまで強烈な芳香を出す必要があるのでしょうか。おそらく、活動する生き物が少ない時季だからこそ、色と香りで強烈にアピールして繁殖を手伝わそうという戦略なのでしょう。
ロウバイ以外にもミツマタ(左)とボケ(右)の様子が気になりました。ミツマタは紙幣の原料として知られる木ですが、もう少しすると「枯れかけのヒマワリ」のような花を咲かせます。今朝の段階ではまだ準備中といった感じですが・・・。
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