キンモクセイとギンモクセイ、そしてヒイラギモクセイの違いについて、葉っぱの写真を使って解説します。
キンモクセイとギンモクセイの違いは花を見れば分かりますが、花のない時期の方が長く、素人目には区別しにくいものです。
見分けるポイントは葉の周りのギザギザ(鋸歯=「きょし」と言います)です。できるだけ同じような大きさの葉を集めて比べました。
キンモクセイ
キンモクセイも個体によっては葉の縁に小さなギザギザがある場合もありますが、ほぼギザギザなしと考えて大丈夫です。
ギンモクセイ
ヒイラギモクセイと比べれば控えめですが、葉の縁に連続的な鋸歯があります。刈り込みをしていると多少、手がチクチクしますが作業に支障を来たすほどではありません。
ヒイラギモクセイ
葉の縁に荒々しい鋸歯があります。ギンモクセイに比べれば俄然、トゲトゲしくて作業がしにくいです。また、葉の形はキンモクセイとギンモクセイが「長楕円形」であるのに対し、「楕円形」です。
なお、ヒイラギモクセイは、ギンモクセイとヒイラギの雑種とされています。
・・・ちなみに、これはセイヨウヒイラギです。クリスマスの人気者ですね。節分に使う日本のヒイラギとは少し違います。上記のモクセイ系と比べると葉に立体感がありません。
こうして比べてみると明らかに違いますね。
しかし、この他にもモクセイの仲間には、ウスギモクセイ、ナタオレノキ、オオモクセイといった種類があります。そしてヒイラギに話を広げれば、またまた複雑になってくる奥の深いものです。
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